劇場公開日 2024年6月21日

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「普通の映画だからこその非凡さ」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0普通の映画だからこその非凡さ

2025年5月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こういうタイプの作品は、ぶらり映画館へ入ると、
偶然にもよい出会いだった、そんな感触である。

キャラクターがしっかり描き分けられているから、
余計なことを考えずに、最後まで見入ってしまった。

俳優メインキャストが三者三様で、
それぞれの孤独感、クセが、傷みが、他者への思いやりが
彼ららしい表し方であり、なんともいえない愛らしさ。

こうあるべき、こうしなきゃいけない、
そういう堅苦しさはない。

アレキサンダーペイン監督は、
サイドウェイや、ハイスクール白書 electionでもそうだった。

理想や義務感をもちながら、
なんとも矛盾してしまう人の情けよ。
摩擦して、はみ出して、ジタバタする
そんな人々への、慈悲深い眼差し。

何を大切に抱えているか、描いているか。
それが伝わってくる作品は、作者ごと抱きしめたくなる感じ。

ポール・ジアマッティ、めちゃくちゃカッコいいじゃないか!レディインザウォーターも素晴らしかったね!

まるでサウスパークみたいな顔の愛すべきフェイスおっさん^_^

青樹礼門
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