「普通の映画だからこその非凡さ」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
普通の映画だからこその非凡さ
こういうタイプの作品は、ぶらり映画館へ入ると、
偶然にもよい出会いだった、そんな感触である。
キャラクターがしっかり描き分けられているから、
余計なことを考えずに、最後まで見入ってしまった。
俳優メインキャストが三者三様で、
それぞれの孤独感、クセが、傷みが、他者への思いやりが
彼ららしい表し方であり、なんともいえない愛らしさ。
こうあるべき、こうしなきゃいけない、
そういう堅苦しさはない。
アレキサンダーペイン監督は、
サイドウェイや、ハイスクール白書 electionでもそうだった。
理想や義務感をもちながら、
なんとも矛盾してしまう人の情けよ。
摩擦して、はみ出して、ジタバタする
そんな人々への、慈悲深い眼差し。
何を大切に抱えているか、描いているか。
それが伝わってくる作品は、作者ごと抱きしめたくなる感じ。
ポール・ジアマッティ、めちゃくちゃカッコいいじゃないか!レディインザウォーターも素晴らしかったね!
まるでサウスパークみたいな顔の愛すべきフェイスおっさん^_^
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