劇場公開日 2024年4月5日

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毒娘のレビュー・感想・評価

全45件中、1~20件目を表示

4.0無敵キャラ、ちーちゃん!

2024年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 真っ赤なちーちゃんが、怖すぎる。大きな鋏を振り立て、全てを容赦なく切り裂く。それでいて、時に見せる眼差しは無垢な小動物のよう。残酷すぎるトラブルメーカーでありながら「ちーちゃん」などと「ちゃん」付けで呼ばれていること自体、不可思議だ。主人公一家も、すぐさま「ちーちゃん」と当たり前のように呼び始めてしまう。あの子とかアイツではなく、ちーちゃん。ちーちゃんは、ちーちゃん以外の何者でもない。冒頭から「ちーちゃんがいる!来る!ヤバい!」とハラハラするのに、ちーちゃんの無敵っぷりに、すぐさま惹かれてしまった。
 そんなちーちゃんに、おびえながらも立ち向かうヒロイン・萩乃。仕事を辞めて家に入り、夫の連れ子・萌花と穏やかな関係を結び、平凡でも穏やかな生活を手に入れた、はずだった。そんな彼女が、少しずつ感情を取り戻し、自分を解き放っていく様が清々しい。がまんや遠慮、気遣いだけは越えられない壁が、その家にはあったのだ。
 血みどろなストーリーでありながら、白い羽毛や綿毛が画面いっぱいに舞い散るシーンの美しさが忘れ難い。ちーちゃんにやられる輩は、たいてい白い服、そして白い部屋。鮮血が、花びらのように飛び散る。破壊は、再生の前兆だ。前半の萌花は、写真の中の実母と同じ、黄系統の服を着ている。彼女の父・篤紘は、娘が提案した黄色ではなく、青のセーターをリクエストする。父親にふさわしく、自慢しやすいセーターを着るために。萌花や萩乃の服の色味が少しずつ変化していく一方で、変わらない篤紘のクズぶりが露呈していくのは、男性にはいたたまれないかもしれない。
 ふと思い出したのは「ウーマン・トーキング」。性加害が当たり前のコミュニティから、出ていくのか闘うのか、女性たちがひと夜をかけて対話を重ねる。一方萩乃たちは、交わす言葉さえ持っていない。共に行動し、時を過ごし、ぶつかり合うことで、少しずつ繋がり、言葉を手に入れていく。
 ラスト、萩乃と萌花は初めて互いを名前で呼び合う。そのとき、かすかに風が吹く。萩乃の背後で揺れる濃い紫のカーテンは、家のベランダで揺れていた白いシーツを対比的に連想させ、さらには、黒沢清監督の「トウキョウ・ソナタ」のラストで揺れる、白いカーテンをも思い起こさせた。
 家族をぶっ壊しながらも家に執着する、ちーちゃん。周りを大きく揺り動かし、解き放つほどに、ちーちゃんの闇は深くなっていくのだろうか。一方で、出来合いの家を手放した、萩乃と萌花。それぞれに歩む道は険しいが、これまでよりはずっとよくなる、はずだ。

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cma

3.0豊かな素材・人材を活かせず、登場人物が記号的

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

元ネタがネットの投稿だそうで、検索すると割とすぐ見つかる。「扉を開けるとうつぶせの娘の上に馬乗りになったKちゃんが笑ってました」という見出しで、2011年1月下旬から2月上旬にかけて複数回の投稿があり、これがなかなかに興味をそそる恐い展開だった。

内藤瑛亮監督の「ミスミソウ」は山田杏奈が映画初主演という点を含め良かったし、ちーちゃん役の伊礼姫奈は「推しが武道館いってくれたら死ぬ」でローカルアイドルグループの地味目なメンバー役が印象的だった。漫画家の押見修造といえば個人的には「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が最高で、2018年の映画化作品は邦画史に残る青春音楽映画の大傑作だと思う。

これだけ素材、人材が揃っているのに、どれも十分に活かせておらず、かみ合っていないようなもどかしさ。人物描写も記号的で、家事育児に無関心のモラハラ夫、その再婚相手で仕事を続けたいが妊活のため諦めさせられる新妻、そんな父と継母に不満を抱く娘、この3人家族に恐怖と混乱と衝突をもたらす“異物”ちーちゃん、そのいずれも内面が深掘りされることはない。

たとえばちーちゃんの人物造形についても、神出鬼没の人間離れしたモンスターのような設定ではなく、過去にあの家で両親と暮らしていた頃を描くなどして、彼女があの家に執着する理由を観客が理解し共感できるようにすれば、ホラー作品の哀しきヴィランとしてより魅力的な存在になるし、娘がちーちゃんに感化される流れも説得力を持ったのではないか。伊礼姫奈も可憐な少女から怪物へと変貌するコントラストで強烈なインパクトを残せただろう。押見修造がちーちゃんのキャラクターデザインだけでなく、脚本作りにも参加していたなら格段に面白いストーリーになったはず。もっとよい映画になり得たのに、もったいないと感じた。

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高森郁哉

1.0グロいの苦手な方は注意

2025年8月21日
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ここちゃん

4.0えっ?みんな評価悪いんだ?笑

2025年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

興奮

アマプラでやってたので鑑賞。もともと押見さんの漫画が大好きで「ちーちゃん」を読んでいたのでその漫画の最後に続きは「毒娘」でと書いてあったので観ました。
ちーちゃんを読んでれば結構成り立ってる映画だったなぁと思ったけどなぁ。
映画から見ると確かに訳がわからないサイコパス女としか思わないと思うけど漫画から見たら最悪な環境で育ったちーちゃんがあーなるのも分かると思う。
友達あの頃も1人だけいたもんね?
歪んだ愛と生活がちーちゃんになっちゃった訳だからあーなっちゃうのはもう仕方ないと思う。
みんな引っ越してくる家庭が幸せそうな家庭ばっかりなのと幸せが気持ち悪いと思っちゃうんだろうね。
世の中幸せな家庭だけじゃない歪んだ愛と愛のない家庭が沢山ある事がわかる映画だった。

ちーちゃんは最強なのである笑

後演出綺麗だったね!羽のシーンとか女優さん達みんな可愛い!綺麗なホラーでした。

是非みなさんちーちゃんを読んでから映画見てみて下さい!

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つぐちゃんねる

1.5佐津川愛美さん主演ということで楽しみにしていたけれど、私には、観終...

2025年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

佐津川愛美さん主演ということで楽しみにしていたけれど、私には、観終わっても不思議な余韻が残る一本。
演技はさすがで、その存在感が印象的。

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ホンマサ

1.0毒映画

2025年8月11日
iPhoneアプリから投稿

時間を奪われてがっかり
押見修造の無駄使いです
キャラ設定、ちぃちゃんのキャラはいいんだけどもっと背景や何故あんなになったかを深掘りしないとただのイカれ女で終わる
前日譚見た上でこれだから未読の人はさらに??だと思う
あと警察とか全然呼ばないしラストもあれはやりすぎだし、現実感がないよね
娘が捕まったっぽくてなんでちぃちゃんは捕まらんわけ?
唯一のよかった点はあのモラハラ夫が刺されるところですね
母親役も幼く見えてミスマッチだしこれは駄作

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まあ映画好き

3.5女の子のアシメというかオン眉??ハチャメチャな前髪が大好物だから世...

2025年8月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

女の子のアシメというかオン眉??ハチャメチャな前髪が大好物だから世界観はだいぶ刺さったし好きだった。でも映画として見ると怖くもグロくも無いし、ストーリー性も薄い。ミスミソウが良かったから期待しすぎた。
あと最後のシーンを入れた意図が全く分からなかった。背景が合った上でもっと狂気さを付け足したかったなら納得できた。

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yuma

1.0狂気ホラー

2025年7月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

主人公は後妻、夫と亡妻の残した娘と三人で引っ越してくる。
そこへ前の住人である狂気の娘が現れ、継娘を感化していく。
狂気の奥行きがないので、不快なホラーかな。

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いやよセブン

3.0こんな人が、あなたの身近にいるかもしれない・・・

2025年7月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

ドキドキ

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ratien

4.0タイトル通り

2025年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

興奮

WOWOWより
オカルトの雰囲気があるが、サスペンスでもなく、ただの変質者おんなの話し。B級感もたっぷりだったけど最後まで観入ってしまった。面白かった。

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ノブ様

1.0×と○

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 何だコレは。と、怖くもないし登場人物の変貌する現在と過去の汚点もさっぱり訴えてこないばかりか、×と○を垂れ流しにしているだけの無駄なところばかり。いい俳優やいいスタッフに巡られていても面白くない作品は出てくるものなんだな・・・

 人間性が疑われ怖いと感じたのは、ダンスを踊る子を蜂に襲わせたシーンだけだっただろうか。こんなことがあっても警察沙汰にしなかったり、周囲では平和な雰囲気が続けられる。全く家庭生活、隣人関係にリアリティが全く感じられないのだ。考えてみればちょっとカルト作品に近いかも。

 この手の作品によくあるのは、問題児ちーちゃんが実在しいなくて萌花の妄想と豹変といった展開なのだろうけど、それもない。しかも、ちーちゃん。橋の下で暮らしている!せめて固執する家の隠し部屋とかに棲んでいてほしい・・・単に「毒親」という言葉の言葉遊び的発想だったか。

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kossy

2.0毒父&警察👮なぜ捕まえない❓

2025年1月11日
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りか

2.5悪くないんだけど

2024年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画館で見てたら後悔してたかな
あと最後のシーンは要らない

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クゥラン

2.5黒沢清のcureみたいなシーンあった

2024年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

黒沢清のcureみたいなシーンあった

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zzzzz

3.0暴れっぷりに溜飲を下げる

2024年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1回目は15分でギブアップ、日常シーンが退屈すぎて。2回目はちーちゃん登場シーンだけ飛ばしながら視聴。それだけでも父に対しヘイト溜まってたので後半スッキリした。早送りでビデオ見る人の気持が初めてわかった作品だった。

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Gonzo

4.0毒を持って毒を制す

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

興奮

衣装デザイナーの萩乃はバツイチの篤紘と結婚。篤紘の連れ子である萌花と3人で中古の一軒家へ引っ越し、幸せな生活が始まるかと思われた。
しかし、ある日「ちーちゃん」という不気味な少女が現れ、萩乃たちの暮らしは崩壊していく。

監督は内藤瑛亮、主演は佐津川愛美、キャクターデザインは押見修造。という最強布陣で観るしかなかったので終映前に滑り込み鑑賞。
他の人のレビューをさらっと見てみるとかなり評価が綺麗に分かれているが、まさにそんな感じの映画だった。
ちーちゃんの怖さとか、ホラーとしての完成度とかだけ求める人には多分向いていない。
逆に、少女が覚醒する鮮血映画とか血ブッシャーな中二病映画とかこの手の映画を受け入れられる人ならハマる人も多いと思う。
正直自分は、今までの内藤監督作品からするとややパンチには欠けるかなと思った。
途中の物語の方向転換は面白かったし、衣装や小道具のビジュアルは良かったが毒とつく割には毒気が薄い。
前半はちーちゃんの不気味さ、後半は悪の共鳴が際立っていたけど、全体的に印象が薄くあまり記憶にも残らなかったのが残念。
本当、世界観とか映画自体は好きなんだけどね。もう少しなんか出来たような気がするんだ。

ポスタービジュアルよく見たら顔が半々になっていることに気がついた。
確かに劇中では似てる顔の2人だったなと思ったけど、後で調べてみたらちーちゃん役の人全然印象が違って、演技力もそうだけど顔が髪で隠れているか隠れていないかでかなり印象変わるんだなと思った。

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唐揚げ

3.5恨みと執着そして復讐

Kさん
2024年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とても見応えがあって新感覚のホラーでした。予告を観てからちーちゃんの存在が気になって気になって…。
違和感だらけの家族の前に現れたのは謎の少女ちーちゃん。ちーちゃんの親も毒親感満載でこの親にこの子あり。
一番の恐怖は竹財さん演じるモラハラ夫。
これは再度観たい作品✂️

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K

0.5毒監督

2024年4月30日
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U-3153

4.0毒娘?

2024年4月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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雨雲模様

4.5良い意味で予想を裏切られたぜ👍

2024年4月25日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

興奮

まず、コレはホラー映画ではないと言うことを言っておきたい。

もちろんディズニーのファンタジーとは違うから、多少の血🩸は覚悟して欲しいが、ダバダバと無意味に血の海になるような事は無いのでご安心を☺️

ちーちゃんに対するシンパシーが得られるかどうかで評価が分かれるような気がする。私はちーちゃんを是とは出来ないが非と決めつける事には躊躇してしまった。

他にムカつくヤツがたくさんいるので、そちらに怒り💢の矛先が向いてしまったからかも。

続編があるなら、間違いなく初日に観に行きます。

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プリズナー No.6