コット、はじまりの夏のレビュー・感想・評価
全112件中、101~112件目を表示
60.70年前のヨーロッパ映画?
のんびりしたスピードで映画は進んでいきます なんか悪い事起こらないか違う意味でドキドキしました😂久しぶりのヨーロッパ映画で良かったです
成長に大切なものとは
関心を持ってもらえるって子どもの成長過程でとても大切。家庭の事情で親戚の家に預けられるコット。必要以上に手をかけるわけでもないが、丁寧に日常を一緒に過ごしてくれる叔母夫妻のお陰で、コットは笑い、自分から話し、自然の中でのびのび走るようになる。そして悲しい過去を背負う叔母夫妻もコットの存在によって癒やされていく。お互いへの絆が生まれ始めたころにやってくる夏の終わり。
ラスト、車を走って追いかけてきたコットをショーンが抱きとめるシーンは涙が止まらなかった。エンドロール、音楽が止みさえずりが聞こえる。どうあったらハッピーと思えるだろうか。
小さなビスケットひとつ
《コット、はじまりの夏》
目に見えるものが全ての幼いコットに見えない光が差した夏休み。献身的に寄り添う叔母と、不器用な叔父と解きほぐされる関係。静かな情景はいつも断片的。そう"大事な事は目に見えない"から。日々の生活の中で癒しながら癒やされている。
丁寧に髪をとかす、爪を整える、おさがりの服、小さなビスケット、じゃがいもの皮むき、新しい服、チョコアイス、大きなバケツ、粉ミルク、全速力で走る、死と隣り合わせに日々がある、相手を尊重する、気にかけること。生活をするということ。
出来すぎた感のある叔母叔父の"建前"的な生活と親戚の"本音"的な生活の両面をコットに見せているところが綺麗事で終わらせずコット今後の実家の見え方の変化するだろうと思わせる。ビクトル・エリセや杉田協士を思わせる作品世界がシンプルなストーリーに光を与えている
ラストありゃ泣くわよ年ベス有力候補。
傑作。。
24-013
なんだか考えさせられる作品でした。
我が子を愛しているだろうか❓
我が子に愛情は伝わっているだろうか❓
家族の輪から外れていると感じる。
生まれてくる弟の前に存在感がかき消され、
学校では浮いている。
父に疎まれ、母とも通じ合っていない。
この世の不幸を背負っているような姿に心が痛む。
知らない土地で、
知らない親戚夫婦から受ける愛情は、
ゆっくりと確かに心に届く。
最後に父さんと呼んだのは、、、
ゲール語⁉️初めて聞きました。
ラストシーンは思わず泣きそうになります。
途中経過がどうあろうとも。
(あと、もしかしてその後に、〝歩いてくるもう一人のダディー〟による不穏な状況もあるのかないのか、心配でもあります)
コットを演じる少女がシアーシャ◦ローナンのようで、まるで白い妖精。
寡黙な演技が自然体そのものなので、見ているこちらまで、ここはどう接したらいいのだろう?と本気で身構えてしまいます。
外部からの音と言えば、のどかに漂ってくる牛の鳴き声、風に共鳴する梢の揺らぎや小川のせせらぎ…
ヒーリングビデオのようでもあります。
なので、お疲れの方、睡眠不足の方は、体調を整えてからの鑑賞をお勧めします。
風邪を引いたの?とまるで犯罪を責めるような厳しい口調で問いだだす親が、私は嫌いです。かつて、かなり身近でそういう一種の虐待の現場を経験したことがあります。
(子どもが、親に叱られるのを怖れて体調が悪いことすら言えなくなるほどに追い込むのは虐待です)
作品全体の流れとは別に、引っかかってしまいました。
フランス映画っぽい余韻を残すタイプの映画
今年43本目(合計1,135本目/今月(2024年1月度)43本目)。
(ひとつ前の作品は「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」、次の作品は「サイレントラブ」)
まず、この映画はアイルランド製作とのことですが、話されている言語がよくわからないところです(英語の方言だとしてもほぼ聞き取れない。なお、作内では明確に英語を話す人もいる。発音が独特でドイツ語??と思ったりもする)
主人公の女の子の俳優さん(子役さん)は相当頑張ったのだろうと思いますが、極端にセリフが少ないことと、意味があるのかないのか見極めにくい筋の話(粉ミルクか母乳か、何かのカードゲーム(トランプ)、慈善くじがどうの、あるいはサッカー(?)か何かの球技の話など)の話の「発散のしよう」がすごく、トイレで抜けたりすると(私は近いタイプなので行くことが多い)一気に???になる映画の代表例かな…といったところです。
日本からだとイギリス文化はある程度ネット等で調べるとわかるし一部は一般常識の扱いでしょうが、アイルランドのそれはそうではないし、どういった知識を持っていけばいいか検討がつきにくいです。
もう仕方がないのでアイルランドという、まぁ「旅行できないわけではないが、普通は候補としてすぐには選ばない」(新婚旅行などでアイルランドに行きたい、というこだわりがあるような場合は除く)地方のひと夏の思い出を描いた作品として見ることはでき、映画もフランス映画っぽく何らかの意味で余韻を残すタイプなので(全部理解できる方にはそうではないのかもしれないけど)、そういう「セリフ少な目、あまり訪れることがない地方の映画をみたい」という方にはおすすめです。
採点に関しては以下を考慮したものです。
---------------------------------------------------
(減点0.2/とはいえ、かなりの方が理解しにくいのでは…)
主人公の女の子の発言が少ないことに加えてあっちこっちシーンが飛んだり、カードーゲームやら慈善くじがどうこうといった本当に脈略のない話をするので、ある程度のアイルランド文化を知っているのが前提の映画なのかな、という気がします。
ただ、そういう文化があるとしても、カードゲームにせよ慈善くじ(学校を建築するために資金が必要らしいとのこと)など、「趣旨はある程度理解できる」ものであるので、採点はこの程度にしています。
---------------------------------------------------
(減点なし/参考/ガンダムの特典?を渡されても…(映画館側帰責事由))
当該のガンダムの映画とは5分違いだったので入口が大混雑で、提示されているチケットで判別しているはずですが渡されるというありさま。まぁ、それほど換金性があるものではないし、朝いちばんの回で受付(入場窓口)が混乱していたという印象もあり仕方なしかなという感じです(帰りに返そうかなと思ったら、帰りも激混みだった…)。
ただただ愛おしい
貧しい大家族の中で寡黙なために居場所がなかった少女がひと夏、
親戚の家で過ごした物語。
誰からも邪魔だと思われていると感じていた少女が、親戚夫婦に愛情を注いでもらい、自分の存在を全肯定してもらう。
それぞれが饒舌に語るわけではないけれど、風景やしぐさや表情が全てを雄弁に物語ってるし、少女だけでなく、叔父の不器用さもまた、じんわり度高し。
丁寧に描かれる日常は退屈することなく堪能できた。
そして、アイルランド映画だから言語は英語かと思いきや、ゲール語!
それだけでも、何だか色々とこだわりを感じる
そして田舎の風景、林の中の井戸。
風景、空気感の全てが愛おしくなる作品。
彼女の最後の言葉は誰に対して向けられたものだろう…
それを考える余韻すら愛おしく思えてしまった。
コット、はじまりの夏 大家族であり父親が問題ありのネグレクトの環境...
コット、はじまりの夏
大家族であり父親が問題ありのネグレクトの環境下にいるコット。
そのコットが弟の出産を間近に控える事もあって叔父叔母の下へ行く。夏休みのひとときを叔父叔母の下で共に生活していくうちに愛される事に触れ、自身も愛する事を体験し成長していく姿がとても美しく描かれていた。
叔父叔母も辛い過去があり、コットも非常に内向的な性格なため両者とも言葉数は少なく不器用な所も多々あるがそんな静から生まれる優しさ、愛がとても心に沁みる作風だった。個人的には大好きな一作。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 コット、はじまりの夏 4.7
3 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
4 アクアマン/失われた王国 4.5
5 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
6 異人たち 3.7
7 ミツバチと私 3.6
8 僕らの世界が交わるまで3.0
9 弟は僕のヒーロー 2.8
10 ジャンプ、ダーリン 2.5
11 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
12 哀れなるものたち 2.3
13 葬送のカーネーション 2.2
14 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
15 VESPER/ヴェスパー 1.5
シンプルで分かりやすいので素直に泣けました
目線や気持ちを極力絞って、ちょっと面倒な事柄や分かりづらいところをうまくぼかして、非常にシンプルな内容だったので、なかなかぐっと来るものがありました。
スタンダードの画角も牧歌的な風景にマッチしていたと思いますし、それもやはり目線を絞りたかった演出のようなところも感じました。
ぽつりぽつりと発せられるセリフと静かに流れる音楽もまた効果的に涙を誘います。
誰にでもある、たくさんある思い出の中の一つを、淡々と、真摯に、切り取ったといった印象の作品でした。
ゆったりと時間が過ぎます
2024年1月14日
映画 #コット、はじまりの夏 (2022年)
大家族で寡黙に暮らす9歳のコットは夏休みを親戚夫婦が営む農場で過ごす
緑豊かな環境で二人から惜しみない愛情を受け穏やかな日々を送りながらコットは自分の居場所を見つけます
ゆったりと流れる時が心地よい作品です。心が落ち着きます。
「この家に秘密は無い」
立て続けに2回見た(オンライン試写会なので)。展開が地味でカメラワーク最高のアイルランド映画。自然光で撮影したのではないか?田舎の空と木々が美しい。
何よりも大人と子どもの接し方が良いストーリーで、ビクトル・エリセやセリーヌ・シアマが好きな方はぜひ映画館で。
事前情報で高評価を知ってたので、ややハードルが上がった状態で見始めたが脚本が良くて印象的。良い印象でなければ立て続けに2回観ない。
9才のコットは映画序盤で預けられる事が確定していて、それを「なんで?」と考えさせられる分部と新しい大人との出会いのストーリー。
今作は「アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞」で「主演女優賞」を史上最年少の12歳で受賞した本作がデビュー作となるキャサリン・クリンチが主人公コットを演じる1981年が舞台の田舎ヒューマンドラマ。「第72回ベルリン国際映画祭」で「子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門」でグランプリを受賞し「第95回アカデミー賞」の「国際長編映画賞」にノミネートもされているので、鑑賞前からハードル上がりまくり。しかしキャサリン・クリンチの良さは分かるが他の主要キャラの演技が光る作品でもあり、気を使いすぎるアイリーンや不器用に接するショーン、そして超駄目パパの俳優等もいい。
授賞式の模様がYouTubeで見れる(An Cailin Ciuinで検索)
全112件中、101~112件目を表示