「静鎰な作品。ラストで静かな感動を起こさせる。」コット、はじまりの夏 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
静鎰な作品。ラストで静かな感動を起こさせる。
貧乏人の子沢山の家庭で育ち、自分の居場所を見つけ出せない寡黙な少女。一夏、親戚の家に預けられることによって、家族の愛情を知る物語。簡単に感想を述べると、このようになる。
丁寧な描写で表現されているが、人によっては退屈に感じられだろう。私の直ぐ下の弟が主人公のようなおとなしい子供で、身近に感じられた。が一体、弟やこの主人公は何を考えていたのだろう。感情を押し殺し、自分の意見を主張することもなく、自分を守るため殻に閉じこもる。無理もないか。押し込めた鬱屈が「おねしょ」となって現れる。
最後に、主人公は自分の意志を表す行動を起こし、感動を呼ぶ。今日、3本の映画を観たが一番のお勧めだ。
コメントする