「愛を注げるのは実の親だけじゃない。」コット、はじまりの夏 mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
愛を注げるのは実の親だけじゃない。
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今年のベスト入り確実。子沢山で経済的も人手的にも大変な大家族、お母さんの出産前後のひと夏、叔父叔母の家に預けられる少女。珍しいお話でもないのに、一人一人、ひとつひとつが丁寧に丁寧に美しく描かれており、涙が止まらない。ラストの少女の一言、「daddy」の一回目二回目の意味の違い、向けられる相手の違い…台詞が少ないだけに更に印象的でこそにすべてが表れていて、また涙。
でも実の両親を、「悪者」「ネグレクトのひどい親」と決めつける気にはならないです。この親ほどではないにしろ、実の親は渦中にいるとなかなか毎日の子育てや仕事や家事で手一杯、手や愛情が回り切らないことってあると思う。なのでこの叔父叔母や祖父母など、ひたすら可愛がってくれる愛してくれる存在は子供にとって大切なことなんだなあと思わされる。別に実の親じゃなくても良いのだ。
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