「「この家に秘密は無い」」コット、はじまりの夏 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
「この家に秘密は無い」
立て続けに2回見た(オンライン試写会なので)。展開が地味でカメラワーク最高のアイルランド映画。自然光で撮影したのではないか?田舎の空と木々が美しい。
何よりも大人と子どもの接し方が良いストーリーで、ビクトル・エリセやセリーヌ・シアマが好きな方はぜひ映画館で。
事前情報で高評価を知ってたので、ややハードルが上がった状態で見始めたが脚本が良くて印象的。良い印象でなければ立て続けに2回観ない。
9才のコットは映画序盤で預けられる事が確定していて、それを「なんで?」と考えさせられる分部と新しい大人との出会いのストーリー。
今作は「アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞」で「主演女優賞」を史上最年少の12歳で受賞した本作がデビュー作となるキャサリン・クリンチが主人公コットを演じる1981年が舞台の田舎ヒューマンドラマ。「第72回ベルリン国際映画祭」で「子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門」でグランプリを受賞し「第95回アカデミー賞」の「国際長編映画賞」にノミネートもされているので、鑑賞前からハードル上がりまくり。しかしキャサリン・クリンチの良さは分かるが他の主要キャラの演技が光る作品でもあり、気を使いすぎるアイリーンや不器用に接するショーン、そして超駄目パパの俳優等もいい。
授賞式の模様がYouTubeで見れる(An Cailin Ciuinで検索)
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