劇場公開日 2024年2月16日

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WILLのレビュー・感想・評価

全23件中、1~20件目を表示

4.0愛する我が子への「WILL=遺書」

2024年2月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

俳優・東出昌大が狩猟をする姿を追ったドキュメンタリー映画。公開前から楽しみにしていたのですが、なんとも凄いものをみせられた気がしました。
東出昌大さんといえば、誰もが知っている朝ドラ俳優で女優の杏ちゃんと結婚、3人の父となり順風満帆にみえた人生を一瞬にして崩壊させたひと、やっぱり懲りないひと。世間の認識は多かれ少なかれそんな感じではないだろうか。では、実際の彼はどうだろう?映像から垣間見えるでっくん(東出昌大)は、純粋で人を疑うことを知らない、気さくでオープンな人柄だ。純粋であるがゆえに危うさも感じるが、その人間的弱さが垣間見れるところが彼の良さだとも思う。どんなに都会を離れて山に籠ったとしても、彼が世俗を捨てることはなさそうだということ。周囲の狩猟仲間もそれを理解している。「狩猟は趣味で、役者が本業だと」いつかはまた、華々しい世界へ戻っていく彼が、束の間に心を癒す場所ーそれが山であり、狩猟である。映画全般にわたって、彼は悩んでもがいている。登場する狩猟の師匠たちの「命」を頂くことに対する思いもまた深い。このドキュメンタリー映画に登場する全ての人が、「命とは?」「生きるとは?」という答えのでない問いに、逃げずに、真摯に向き合っている。また、特筆すべきはラップグループ「MOROHA」の音楽かもしれない。魂を揺さぶる言葉と音は、映像が私たちに問いかけてくる意味をよりいっそう深化させ、なくてはならない演出となっている。
でっくんが、この映画の出演を決めたのは子どもたちの為だという。「WILL=遺書」を残すことで、生きる意味を再確認していく彼の姿がリアルに映し出されていて、何かしらの重い衝撃(感動)を持ち帰ることになる映画です。数ある映画のラインナップの中から、本作品を1番にチョイスすることは、まずないと思いますが、観ておいて損はない良作ドキュメンタリーだと思います。殺生や生々しい映像が苦手な方にはおすすめしません。

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ななやお

4.5日本人は農耕民族だが、東出昌大は狩猟民族である。

2025年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

斬新

興味深い映画でした。
①俳優・東出昌大は、
彼は欧米人のように狩猟民族だと思いました。
生命力と闘争本能に溢れて、体力も視力も並外れて優れている。
その旺盛な食欲・・・鹿肉にかぶりつき満面の笑み。
熊肉を初めて食べた日には、熊肉がこの世で一番美味いとご満悦。
♠︎♠︎
正直言って撃ち殺した鹿に留めを刺して血抜きをして川で洗う。
川面が真っ赤になる。
腹から飛び出す腸の量の多さ・・・正直言ってグロテスクです。
そして帰って解体して、食べる。
鍋、そしてもも肉を焼いてかぶりつく。
☆☆☆
山は美しい、映画のはじめは元気なくて、本人もスキャンダルでの
バッシングに落ち込み病んでいた・・・そう振り返ります。
山道を3時間以上歩いで思考を重ねて山や狩猟や仲間に癒されていく。
俳優以外の居場所を見つけたのだ。
それにしてもこの映画の後で、山奥に住み着いた女達の一人が妊娠。
責任を取るように入籍したのにはびっくり。
東出ハーレムとも報道されたのにも真実味があり、なかなか否定は
難しいですね。

生命力旺盛、食欲旺盛、性欲も旺盛・・・と言わずにはおれません。
自分に正直・・・ですね。欲望に正直。
規格外の人間は許せないと言う、粗忽な凡人根性が蔓延した日本。
ここまでバッシングを受けるのだろう。
役者としては本当に役者馬鹿で才能がある。
絶対に観たい俳優。
良い役が貰えるようにやはりもう少し忖度した生き方も必要ではないか。
人間的に成長して、
新しい妻と子供を大事にしてほしい。
(今の時代は東出昌大には窮屈なのだから)

②狩猟そして害獣の駆除と食糧価値。
★鹿・・・木の幹を食べ尽くす。
………………畑の作物を食い荒らす。
………………鹿🆚車の交通事故。
交通事故は、鹿は平気で道に飛び出す・・・
鹿を避けて起こる人間の死亡事故も多数ある。
例えば轢いた場合・・・廃車になることも多いのです。
使い物にならなくなるのです。
廃車にならないまでも掃除が非常に大変。
もう見た目は可愛いけれど立派に害獣です。
★★♠︎
①漁師を増やす
②鹿肉や熊肉を食肉として大々的に売り出して、誰もが買えるようにする。
ホテルで鹿肉はビーフシチューなどで食べると非常に蛋白でヘルシー。
とても味がいい。
スーパーで鹿肉は買えません、流通してません。
★★
この2点を国家的プロジェクトでやってほしい。
熊に怯えて暮らしたり、子供たちが集団登校したり、
親が送り迎えしたり、
即刻手を打ってほしい。

●●
映画に戻って、
東出昌大の言葉は軽い。嘘っぽく聞こえる。
翻って、
東出の心情を歌った
ジンガーソングライターMOROHAの言葉(歌詞)
東出の霊を呼び出すイタコのように、血を流す言葉が突き刺さる。
東出昌大も天才。
だけど言葉選びではMOROHAに軍配。

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琥珀糖

3.0あの不倫騒動が無ければめっちゃかっこいい奴なのにね。 遺言になるの...

2025年5月12日
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あの不倫騒動が無ければめっちゃかっこいい奴なのにね。
遺言になるのはこのドキュメンタリーじゃなくて不倫騒動や。
取り返しのつかない事はやっぱりあるなと思った。
都会の人と田舎の人ってなんでいつもvs構造になるの?
ほんとにフラットに生きるって東京を煙たがって田舎で自給自足することじゃなくて、やっぱり愛し愛されを自然にしながら生きる事じゃない?
三島由紀夫みたいな思想強おじさんいっぱいでてきた。
集落って怖いなって思った。

俳優てしては最高なんだよ。東出昌大。
何をしててもいいけど芝居をしてほしい。
誰のおもちゃにもなったらいけない。
それがほんとのゴーイングマイウェイやで。

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ちま

4.5昨年観た最高のドキュメンタリー

2025年4月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

Netflixで観れるようになったんでもう一度鑑賞。
やっぱり最高のドキュメンタリーです。MOROHAの演奏が合間合間に流れるのも良いね。東出さんの事件以降の作品もほとんど観ているがやっぱり良い役者さん。山に入るようになって良い人と巡り会えたよね。都会では得ることの出来ない経験ですしね。良い奥さんも見つけたみたいだし、これからカッコいい父親を見せて行かなきゃならんね。今年は自分も狩猟免許を取るつもりです。
できれば古民家を買って狩猟と農業で生きていきたいんだが・・・

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アマッポ

2.5生きるために

2024年10月5日
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鑑賞方法:VOD

笑える

単純

食う。食うのに狩をする。
って、そんな御託並べてるけどさぁ。

狩をしなくても食えるように人間が色々発見開発してきたのは
どう思うんだよ。

って突っ込みたい。

プリミティブな疑問や問に行き着いたら尊い奴

みたいな空気感で

ひたすら、自己肯定しかしない輩のドキュメンタリー。

こう奴ばかりの世の中になったら
世の中荒れまくるよね。って

僕は思ってる◎

配信で観れた方ちゃんと観てみたけど
これは金払って観たいとは思わねぇ。

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tomokuni0714

4.0なぜその生き方に至ったか

2024年8月31日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.2
いいドキュメンタリーだと感じた。
以前、森達也の『FAKE』をみた時と同じように、作り手から対象者への愛を感じ、どのように解釈してほしいかの示唆がわかりやすく、またそこに好感が持てた。
本作は東出昌大のファンか、またその逆の人しか見ないだろう。しかしいずれの鑑賞者も、なぜ東出昌大が、その生き方に至ったかが分かる作りになっている。

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映画BARシネマーナ

4.5【”世界は残酷で溢れている。それでも僕は、自分の生き様を会えない子供達に遺すために命を自らの意思を持って戴き、生きる。”俳優、東出昌大の役者人生の瀬戸際からの生き方を描いたドキュメンタリー作品。】

2024年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 俳優、東出昌大氏が、今作の中でも自ら口にしているが、自らの奢りによりある出来事を惹き起こし、家庭は崩壊し、仕事は無くなりメディアにも出られなくなった事は、映画を観ている方であれば、ご存じのことであろう。
  今作は、そんなどん底の状態の彼が、山の中に籠り、狩猟免許を取得し”単独忍び猟”を初め、野生の鹿、熊などの肉を食いながら、数名の人間と関りを持ちながら生き、再生していく様を描いたドキュメンタリー作品である。-

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・今作の冒頭から、強烈な存在感を発揮している東出氏が慕う”単独忍び猟なら、一番上手いのは、服部さん。”と語る、登山家服部文祥氏についてまずは触れたい。
 私が、服部氏を知ったのは大学のサークル内に山のように積まれていた雑誌「岳人」「山と渓谷」の記事である。
 そこには、大学生だった服部氏(当時は村田氏。その後奥さんと結婚し”格好いいから”奥さんの苗字にした。)自身が書いた破天荒なK2登山の記事が載っていた。それまで、登頂記はマジメに書かれたモノばかりだったが、彼が書いたK2登山記事は強烈だった。

 その後、服部氏は”サバイバル登山”と言うジャンルを確立し、登山界に衝撃を与える。所謂、テントやシュラフ、ヘッドランプと言った登山には必須のモノを”ズル”と言いきり、米と味噌だけ持参し、後は渓流で岩魚を釣り、食える草(山には多数ある)、蛙、蛇を現地調達し、2週間ほど山を渡り歩くスタイルである。
 この辺りは、みすず書房から出版されている超絶面白い「サバイバル登山家」に記載されている。その延長上に狩猟サバイバルがあるのである。この辺りもみすず書房から出版されている「狩猟サバイバル」に記載されている。
 更に、冬の黒部(フツーの人は行かない。理由は明白。死ぬからである。)に、冬黒部の先駆者で、多分服部氏が唯一頭が上がらないと思われる和田城志氏と、故、ベニシアさんの旦那さんで山岳写真家の梶山正氏と登った登頂記は戦慄モノであった。

 とまあ、兎に角トンデモナイ人なのであるが、今作でも冒頭からのマクロ的な死生観を語る言葉が凄い。東出氏は黙って聞いているのみである。
 そして、服部氏は鬱状態にあった東出氏に、”慎重に言葉を選んで”メールを送信もしたらしい。実は、繊細な人である事が何となく分かる。
 東出氏の再生のきっかけになった人物の一人だと思う。

・序盤は、東出氏がスキャンダルから逃れるためと、仕事がなくなったためなのか、彼が狩猟免許を取得し、鹿を撃つきっかけを話すシーンが多く映される。
 その中で彼が口にするのは、”圧倒的な生の実感。”と言う言葉である。
 マスコミに叩かれ、根拠の無い事を週刊誌に書かれ、事務所との契約も解除になりながら、東出氏が言った言葉は重い。

■再後半、東出氏がカメラに向かって言う言葉も実に重いが、観る側に突き刺さるのである。
 ”このドキュメンタリー映画の制作をする意図っていいましたっけ?”と言いながら、彼はハンドルを握りながら、”子供達への遺言の積りで撮って貰った。”と言うのである。

<東出氏が行った事の代償が余りにも大きかった事は、冒頭に記した通りである。そして、彼が非常にクレバーな頭を持ちながら、時に衝動的に道を外す性格であることも、観ていると分かって来る。
 故に序盤は、観ていて”この人、プライバシーもなく、世間に叩かれ続けて大丈夫なのかな。”と思っていたが、徐々に猟で獲った鹿肉や熊肉を地元の猟友会のオジサン達と食べている姿と、上述した彼の”子供達への遺言の積りで撮った。”と言う言葉を聞いて、東出氏の生に対する考え方が変わったのかな、と思ったのである。
 今作は、俳優・東出昌大氏の狩猟生活に密着しながらも、実は大きな過ちを犯した男の喪失から再生して行く姿を撮った優れたドキュメンタリー映画ではないかな、と思った作品である。
 俳優・東出昌大氏の近年の作品を選んだ映画での演技は素晴らしいと私は思う。今後も、良い映画で更に活躍して欲しいと、切に願っている。>

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NOBU

5.0なにしてんの(笑)

2024年5月22日
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🫨🫨🫨えーーーー

モテるイコール魅力があるって事だもんね、

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ミスター

5.0東出昌大氏の素顔

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

生きることは,他の命の上に成り立っていることを思わされた。
私には東出氏のドキュメントと音楽、歌が合わなくて、イライラしてしまいました。淡々と東出氏を追いかけるだけで、またはギターの演奏だけでよかったように感じました。
7月6日監督ご本人の舞台挨拶で再鑑賞。
ご本人曰く全編通して、見れてないとのこと。出てくる歌い手さんはご友人であることを知りました。

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鯉の季節

4.0誠実に作られている印象。

2024年4月1日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

狩猟する人は私の身近にもいるが、嘘や誇張は特に感じなかった。誠実に作られているように思う。
狩猟に縁がない人にも伝わるよう、鮮烈な映像で見せてくれている。また、殺生とは?東出さんはじめ狩猟をする人が何を感じているのか?それらについても深めようと試みている。難しいことなのに、なかなか頑張っている。

東出さんの心の窮地は狩猟が支えた。そして今、狩猟がある生活により、前よりもっとバランスが良く充実した生き方ができているようだ。
彼のように野山を駆け回ることなど、私にはできない。でも、彼のように視点を変えることが必要な時もあるのかもしれない。また、自然の摂理の中で自分は何?と考える必要がある…。ということを気に留めておきたいと思った。

場面がよく飛び、時系列も行ったり来たりなので実は観ていて少し疲れた。
また、流されたラップ音楽は、決してきらいじゃないがクセはあるので、気分のノリを選び、突然わーと流されて少し疲れた。もう少し短めにするとかなるべくバックで流すとかのほうが私的には助かった。
また、インタビューなどで言葉を引き出そうとしているようだけれど、無理して理屈でまとめなくてもよいのかな…と感じた。

しかし好感は持てて、かなり印象に残る映画だったと思う。

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あまおと

3.5狩猟と釣りはちがうのか

2024年3月19日
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鑑賞方法:映画館

信頼している映画評論家のひとり、MT氏(町山さんじゃないほう)が推薦されていたため鑑賞。

本ドキュメンタリーの仕事をうけたのは子供への遺言、と作品内で東出が語っていたが、このようなかたちで自分の生き様を残せる役者という職業にはややうらやましい。

TVをあまり見ないし、週刊誌も読まないのでこのヒトの不倫騒動というのは全然知らないが、映画のなかでの彼はとても真摯な生き方をしているようにみえた。

劇中、害獣駆除狩猟の問題点とか小学生相手の食育のはなしなども扱われていて興味深い。
ただこの類のドキュメンタリーだと、すぐ哲学的な「いきものの命を奪って云々」の問いがでてくるがあれは日本人特有なのかね。狩猟民族起源の欧米ではどうなんだろう。日本でも釣りの分野はそんな問いはせずドライにやってるような。(松方弘樹がマグロを釣って自問自答しているとは思えん)

ところで、劇中説明される東出の狩猟歴からするとおそらく使用している猟銃はライフルではなく(ライフル所持許可は散弾銃を10年以上所持が条件)、ボルトアクションのハーフライフル銃(散弾銃の親戚)をスラッグ弾で使用していると推察する。作品内で2度ほど排莢不良シーンがはさみこまれていたが、あんなにジャムるものなのか?

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ばとー

3.5鹿可哀想 でも美味しいので食べます

2024年3月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

福田村事件の東出さんにやられて実物が見れる!と思いトークショーに行きました。狩猟に関しては実家でよく鹿が罠にかかり自治体から派遣された決まった猟師さんにさばいた肉のお裾分けを頂いてます。鹿は本当に美味しい。山の恵みに感謝です。
映画本編ですが親鹿打った後に子鹿を打つのが悲しかったです。つぶらな瞳のままの解体作業と。肉くれる猟師のおじさんこういう事やってるんだ、自分は無理だなと思いました。イノシシ猟友会のグループにも実家で出くわした事ありましたが、温厚で人当たりいい印象はなかったです。内輪のグループで排他的なオーラありました。映画の猟師の方々も皆さん親切ですが温厚でとっつき易いたぐいの人々ではないですよね。強くて厳しそうな。そうでないと狩猟はできないのでしょうね。猟友会の方も信頼できないと仲間に入れないと言ってたので東出さんも然ることながら撮影に協力してもらえたのは監督のエリザベスさんの人柄も大きかったような気がしました。 サイン会で監督さんなのに驕ったとこがなくものすごく優しい方だなと思いました。
 小説 葉真中彰さんの凍てつく太陽でアイヌ民族の儀式イオマンテで大切に育ててきた小熊を男全員で矢で仕留めて生贄にする儀式がありましたがこの映画に通じるものがありました。儀式を通じて生き物は何ものにも抗えない力を受け入れなければならないと感じたと主人公は言ってました。鹿鍋食べてるシーンで服部さんが同じ事言ってたような。

服部さんは映画で自死は一つの選択と言ってました。トークショーでは子供は生んで生物のサイクルで循環させるべきだと。昨今引きこもりや精神障害や子供の自殺などもあり産めばいいという気持ちに疑問はあります。ただ生死の近くで生活すると命の価値をもっと身に沁みて感じられるのかなと。服部さんのおっしゃることは正しいとも思います。服部さんだから説得力をもって言える事です。しかし都市型でしか暮らせない弱い人間だと悩みが多くて単純には考えられません。自然に身を置けば小さな悩みなのかもしれません。でも健康な身体を持つ事が前提なのであって。。。アメリカの共和党の哲学に近いものを感じました。どう感じるかは人それぞれ。

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okaachan

4.0子供たちに赦しを乞う遺言

2024年3月10日
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体毛に覆われた獣たちの死骸を見るのだって辛いのに、それを猟銃で撃って殺す。そして鮮血滴る温もりの残る獣たちの身体を自らのナイフで捌いて食らう。時には殺された母鹿を見つめる小鹿の姿を映像がとらえることもある。はっきり言って残酷この上ない。獲物を求め猟銃を手に山道を歩く彼の姿は自らを貶めているかのようにも見える。
4年前に、不倫(不倫報道)→世間からの袋叩き→離婚→事務所からの解雇。人間失格の烙印。
一方でハンサムで背が高くて気さく(人たらし、女たらし)な有名人だから、結局どこへ行っても人気者。黙っていても皆が寄ってくる。助けてくれる。(な~んだ。これもまたこの映画を通して、ずっと思い続けた僕の感想でもあります)
「どうしてあなたはいつだって怒らないんですか」という質問に「そんなことにエネルギーを使いたくない」という返答。この言葉に今の彼の立場、考え方が凝縮されている。世間に自分を晒して生きる仕事をしている。そしてこれからもそれを生業として生きていく。だから下らない世間の下らない評価にも晒されてしまうことも仕方がない、という彼の考え、覚悟を感じた。
最後にこの映画を作った意味を語る。会えなくなってしまった我が子への思いを言葉少なに語る。そういうことか。僕にはすべてが腑に落ちた。

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ゆみあり

4.0汚い存在の自分を許して愛してほしいという、東出ひいては人間への監督からのメッセージ

2024年3月9日
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実は彼の映画やドラマを一本も見たことのない私。
彼に狩猟の手ほどきをした一人に、サバイバル登山家の服部文祥さんが関わってると知って、俄然興味がわきました。

干された芸能人のしがない生活を同情的に描く話ではない。

普段他人が殺した肉をのうのうと食べて命を頂く感謝が薄れている世の中で、あえて狩猟で命と対峙することの喜びと悩み、自然破壊した人間や増えすぎた鹿と無駄になる野生肉のこと、生き物の内蔵を撮る石川竜一、鋭いリリックで世の中の欺瞞を痛烈に叫び救いを探し続けるMOROHA、そして人間の存在が地球にとってどうあるべきなのか?まで問い続ける服部さん。ほか多彩なゲストや猟銃会のおっちゃんたちの話などに彩られて、深く重たいテーマに収斂。

WiLLの意味が最後明かされたとき、人間社会が一番残酷だよなと思いました。芸能人の色恋沙汰なんてこちらの人生には一ミリも関係ないのに社会的抹殺されるほどなのか?と。

最終的には監督から東出さんへのエールなのかなと。MOROHAの歌詞が、こんなに汚い自分でも自分を愛せるときがくるのかというような内容だったので、東出さんに自分を許して愛して人生を楽しんでほしいというメッセージと受け取れました。

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REX

4.5生き続ける

2024年3月7日
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知的

生き物を猟銃で撃ちナイフで解体していく場面がけっこうありました。命を奪う自らの行為に心を痛めつつも自らが生きるために美味しくいただく。その矛盾に悩み考え続ける東出さんの、田舎暮らしを始めてからの記録。身から出た錆とはいえ、心傷つき痩せ細ってしまった東出さんが、田舎で出会った素敵な人生の先輩方とのふれあいの中で、逞しく再生されていく様が見れて良かったです。これからもしっかり生きていって欲しいと思いました。いつか、きっと子どもたちと会える!生き続けていれば! それから、MOROHAの音楽が良かったです。初めて聴きました。感動しました。

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MM33

4.5命を喰らう人たらし

2024年2月29日
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興奮

難しい

東出昌大の映画はつい見てしまう
このドキュメンタリーは最高に刺激的で引き込まれてしまった
世間の女性からはきっと嫌われているんだろう
彼の正直に生きている所に男も女も惚れてしまうのか
そしてたまにそんな女に巻き込まれて世間を騒がしてしまう
きっと悪気はないのだろう

野生の動物を撃って、命をいただく
人間にとってはとても原始的な行為であるのでしょう
師匠である服部さんの言葉はとても哲学的で説得力があり
葛藤しながら狩猟をして生きているのを感じた
MOROHAの歌もこの映画にとてもよく合っていて感動でした
どっかで見たことあると思ったら、ほやマンだったのですね

140分という長かったが、引き込まれてしまいあっという間でしたね
ちょっとでも気になる人は絶対見てください
今年一番になるかも

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かちかち

4.0圧倒的な臨場感!

2024年2月28日
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楽しい

興奮

知的

平日の夜の部だが8割の入りですごい。序盤から圧倒的な臨場感で画面に釘付けとなる。生と死と命。ドキュメンタリー映画としては87年の「ゆきゆきて神軍」を初めて観た時以来の衝撃でした。そして人としての東出昌大の存在感がものすごい。この前の福田村事件の時の芝居も素晴らしかったですし、今回はご本人のドキュメンタリーということで過去にいろんな報道などありましたが個人的にはすごく大好きになりました。圧倒的な映像、大自然、地元の人達や週刊誌との付き合い方、俳優という仕事への向き合い、家族などの話など。MOROHAの音楽も作品にとても合っていて、とにかく素晴らしい作品です。

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tomクルー

4.5謙さんもお忍びで山小屋を訪れる気がする・・・・

2024年2月28日
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上映してる劇場は大阪と神戸で、時間的に行けるのは神戸元町ですが・・・
事前にネットでチケット買えない座席確保も出来ない元町劇場は、行く道中のストレス半端ない(-。-;

俗に言う不貞行為で、大バッシングを受けた俳優・東出昌大狩猟生活ドキュメンタリー

同じような事をしてても彼のように叩かれない人もいる芸能界の不思議!?

私的には、時折見せる彼の憑依的な演技は嫌いじゃないだけに、スクリーンから消えないで欲しいと思ってました。

信用を失い苦境に立ちながらも生きる居場所を見つけて、懸命に生きようとする姿に引きつけられる人達がいるからこそ、世に出た映像の数々は、ショッキングな映像も多いので、簡単にオススメは出来ませんが・・・
日本以外でも評価されると思う想像以上のドキュメンタリー!!

彼と対峙する人々が、己の生き方を貫いて人達なので、台詞ではない会話がリアルで、ラップグループ「MOROHA」渾身の叫びが、心に響く

ココからは妄想ですが・・・
彼を決して責める事の出来ない元義理の父が、この作品観たら、あの山小屋に来るような気がするし・・・
お子さん達もいずれ自分の意思で、父を訪ねて来るでしょう。

そんなWILL 2と3は、映像にならなくてもきっとある。

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eigatama41

5.0東出の魅力が溢れる

2024年2月23日
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週刊誌、テレビ、ネット記事を通して描かれる歪曲された印象とは異なる、東出の純粋さかつ自然な姿を見せてくれる。この自然さが漁師仲間や周りの人たちに気に入られ可愛がられるのだろう。
狩猟を通して自分自身、生きることの意味など答えの出ないことを考えながらも役者の仕事をする今の感じが合っていそうで良かった。

東出の好感度が上がって来てるのでこのスタイルで役者を続けてほしい!

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いたかわ

5.0"食うか食われるか”東出昌大にしか出来ない遺言作

2024年2月20日
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2024年劇場鑑賞12本目 名作 90点

正直こんなにもいい意味で裏切られるとは思わなかったです

密着ドキュメンタリーは大概ハズレないですが、作品としてのテーマや細部まで凄まじく、説得力と力強さが本当に凄まじかった

2024年も1/6が経過しまだ15本ほどしか鑑賞していませんが、暫定1位で、恐らく年間ベスト5に残るんだろうなぁと思うし、是非人に勧めたい衝撃が走る作品になりました

3回ほど流れるMOROHAのアフロの熱唱シーンは、ラップがあまり好まない当方でものまれてしまったし、さよなら ほやマンから彼を認識しましたが少しファンになってしまった。。

内容としてはドキュメンタリーなので、実録を忠実に送り手に届ける土俵があるので、単に面白いと評価するのは野暮で、正しい言葉が見つからないけど、東出昌大はなるべくして猟師になったし、細部の人物的要素や行動によって生じた事柄に対しての回答が、山での生業に集約されるのが、そういった星に生まれたかのような、導かれるように山で生きていて納得でしかなかった

報道の時期、事務所退社の時期、自伝のような舞台の時期、福田村事件の時期、と全部が都から離れて、東出昌大個人として受け入れてくれる世界や空間で心を安らいでいく中で、芸能人東出昌大として失ったものを背負い、繋ぎ止めているものを大切にし都へと戻っていく様が過去よりも忠実に実直に噛み締めて生きているようで、もう残りの人生を数えている様に見えた

生に触れて、より食への有り難みを感じたことによって都での芸能人東出昌大としてそこにいる時に口にする食べ物の味がしなかったり、生き物は違えど動物の父母と娘息子の関係を自らの手で打ち殺し引き裂く行為と自らの境遇の対比の心境は、言わずもがな一番最初に掴まれた訴えでした

彼のファンは勿論、邦画ファンやメディア関係者、もっといったら現代を生きるすべての人の様々な価値観や印象が変わるなり新たな一面に出会える、もっとも映画らしい作品なのかもしれません

是非

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サスペンス西島