劇場公開日 2024年2月16日

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「日本人は農耕民族だが、東出昌大は狩猟民族である。」WILL 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本人は農耕民族だが、東出昌大は狩猟民族である。

2025年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

斬新

興味深い映画でした。
①俳優・東出昌大は、
彼は欧米人のように狩猟民族だと思いました。
生命力と闘争本能に溢れて、体力も視力も並外れて優れている。
その旺盛な食欲・・・鹿肉にかぶりつき満面の笑み。
熊肉を初めて食べた日には、熊肉がこの世で一番美味いとご満悦。
♠︎♠︎
正直言って撃ち殺した鹿に留めを刺して血抜きをして川で洗う。
川面が真っ赤になる。
腹から飛び出す腸の量の多さ・・・正直言ってグロテスクです。
そして帰って解体して、食べる。
鍋、そしてもも肉を焼いてかぶりつく。
☆☆☆
山は美しい、映画のはじめは元気なくて、本人もスキャンダルでの
バッシングに落ち込み病んでいた・・・そう振り返ります。
山道を3時間以上歩いで思考を重ねて山や狩猟や仲間に癒されていく。
俳優以外の居場所を見つけたのだ。
それにしてもこの映画の後で、山奥に住み着いた女達の一人が妊娠。
責任を取るように入籍したのにはびっくり。
東出ハーレムとも報道されたのにも真実味があり、なかなか否定は
難しいですね。

生命力旺盛、食欲旺盛、性欲も旺盛・・・と言わずにはおれません。
自分に正直・・・ですね。欲望に正直。
規格外の人間は許せないと言う、粗忽な凡人根性が蔓延した日本。
ここまでバッシングを受けるのだろう。
役者としては本当に役者馬鹿で才能がある。
絶対に観たい俳優。
良い役が貰えるようにやはりもう少し忖度した生き方も必要ではないか。
人間的に成長して、
新しい妻と子供を大事にしてほしい。
(今の時代は東出昌大には窮屈なのだから)

②狩猟そして害獣の駆除と食糧価値。
★鹿・・・木の幹を食べ尽くす。
………………畑の作物を食い荒らす。
………………鹿🆚車の交通事故。
交通事故は、鹿は平気で道に飛び出す・・・
鹿を避けて起こる人間の死亡事故も多数ある。
例えば轢いた場合・・・廃車になることも多いのです。
使い物にならなくなるのです。
廃車にならないまでも掃除が非常に大変。
もう見た目は可愛いけれど立派に害獣です。
★★♠︎
①漁師を増やす
②鹿肉や熊肉を食肉として大々的に売り出して、誰もが買えるようにする。
ホテルで鹿肉はビーフシチューなどで食べると非常に蛋白でヘルシー。
とても味がいい。
スーパーで鹿肉は買えません、流通してません。
★★
この2点を国家的プロジェクトでやってほしい。
熊に怯えて暮らしたり、子供たちが集団登校したり、
親が送り迎えしたり、
即刻手を打ってほしい。

●●
映画に戻って、
東出昌大の言葉は軽い。嘘っぽく聞こえる。
翻って、
東出の心情を歌った
ジンガーソングライターMOROHAの言葉(歌詞)
東出の霊を呼び出すイタコのように、血を流す言葉が突き刺さる。
東出昌大も天才。
だけど言葉選びではMOROHAに軍配。

琥珀糖