「あの・・・。」猿の惑星 キングダム eiga_beginner.comさんの映画レビュー(感想・評価)
あの・・・。
猿の惑星というシリーズは有名で流石の映画素人でも耳にしたことのあるタイトルで、初代?の1作目のオチが有名だそうでそこくらいは何となく知ってはいる程度。
その後リメイク?もされていくつか作品をリリースしていたのも知ってはいたけど、そこまで興味もなくスルー。
そして本作。
しばし観たい作品がなかったため、ある種消去法的に本作品を鑑賞することに。
どうやら本作は完全新作とのことで、少し期待していた。
とりあえず個人的な感想としては「この2時間35分という時間、グダグダと展開が遅く長い」ということ。
確かに映像はキレイではあったけど、「何だコレは・・・」とおもった。
後半で捕まった主人公の猿と主人公の人間の女性が悪者の猿に引き連れられて浜辺を歩くシーンは初代のラストの方のオマージュだったのかな?
その先には硬く閉ざされたかつて人間が作った巨大な鋼鉄の扉があり、猿たちが爆薬などを使って開こうとするも当然ビクともせず。
悪者の猿のボス曰く扉の中に重要なモノがあるそうでそれを手にして猿の世界にする的なことを言っていた。
ここでやっと扉が開いたと思ったら中に顔だけ出した砂に埋もれた自由の女神像でも出てきていたらちょっと「おっ」となっていたかもしれない。いや、それはそれでつまらないか?
さらに悪者の猿たちに捕まり保護?利用?されている学者らしきおじさんが登場するも何だかんだ仲間割れして主人公の女性の人間にまさかの胴締めスリーパーで〇され、さらに時間稼ぎのためかそのまま海へ投げ捨てられたのはちょっと面白かった。
というかシャワーを浴びたあとに主人公の女性の人間のヘアスタイルが三つ編みになっており、なんだか違和感を感じた。この世界観でオシャレして随分余裕だなと。
結局主人公の女性の人間の発案で主人公の猿を含めた3匹の猿が協力して夜中に鋼鉄の扉に爆薬など仕掛けを施す。
そして主人公の女性と3匹の猿は崖沿いを上っていき、そこで鋼鉄の扉の中へと入れる別の入り口(換気口?)からあっけなく中へ侵入。
いや、悪者の猿たち今まで何してたんだよと。人間よりはるかに運動神経もいいだろうし、会話できるくらいの知能もあるのだから見つけれただろと心の中でツッコミ。
鋼鉄の扉の中はやはりかつて人間が支配していた頃の武器や戦車が並んでいた。
そして女性の主人公は目的のため一人別の部屋へ行き、そこでHDDらしきものを取り出す。
そして鋼鉄の扉を内側から開けるとそこには悪者の猿たちが待ち構えておりドンパチが始まる。お約束展開。
やはり数が違いすぎるため主人公の猿は悪者の猿たちに捕まる。
女性の主人公は銃を使い捕らわれた主人公の猿を助けようとする。
そこで主人公の猿が主人公の女性に対して静止をうながすも女性はスイッチを作動させ、そして仕掛けておいた爆薬などが爆発。海岸から大量の海水が流れ込む。
今後この兵器を猿たちに使わせないよう、猿もろとも葬り去ろうという計画だったのか?
悪者の猿のボスやその側近などは無事〇亡したっぽいが、主人公の猿とその親友の猿2匹および囚われていた多くの良い猿たちは生き残り支配から解放される。
その後少し日が経ってからなのか、悪者の猿たちに襲われ崩壊した村へ帰り再建に向けて動き出した主人公の猿とその仲間たち。
そこへ主人公の女性が少し小奇麗な恰好で現れ(またも萎えポイント)、主人公の猿と少し会話をする。
会話をする主人公の女性の後ろ手には隠された銃が。
「おっ!」とおもいきや撃つこともなく乗ってきていた馬にのって猿。いや去る。
いや、何もないのかよ!とはおもったが、ためらって撃つのをやめたのかな?
あるいは分かり合い共存できると信じて?
その後はお互いがお互いの道を歩み始めるみたいな感じになり、女性主人公はどこかの地へ到着。
そこには巨大な軍事基地的な建物があり、扉が開くと中から近代的な爆発物処理班みたいな恰好をした別の女性が現れ、女性の主人公が鋼鉄の扉の中でゲットしたHDDらしきものを手渡す。
手渡された女性はそのまま建物の中へと入ってく。
内部には沢山の普通の格好をした人間たちがおり、パソコンやら機械もズラリ。
さらに別の人間へとHDDらしきものが渡され、何やら機械にセット。
すると巨大な複数のボロボロになったアンテナが動き出し、電波を使い他の地域にいるかもしれない生き残りの人間たちへ呼びかける。どうやらHDDらしきものはアンテナを起動するための最後のピースだったっぽい。
そして呼びかけに対して遠く離れているであろう別の人間から応答があり、基地内は歓喜に包まれる。
そして終わり。
エンドロール後に何かあるかとおもいきやなにもなし。
何となくわかってはいたものの「明らかな続編ありきでの構成」にするのやめてほしい。
調べてないけどこの新シリーズというものも3部作構成とかそういう感じでは?
とりあえず本作にいたっては凄く中途半端な感じで終わってガッカリ。
もし3部作とか複数の構成になっていて、完結する物語なのなら全て通して初めて面白く感じるのかもしれない。