「リブート三部作よりは面白くなりそうな予感」猿の惑星 キングダム のりちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
リブート三部作よりは面白くなりそうな予感
「完全新作」と宣伝されていますが、世界観はリブート三部作と地続きで、
人間の作ったウィルスによって知性を得て、人間との共存を模索しながら、
猿のカリスマ的指導者となっていったチンパンジー、シーザーの死から
300年後の地球が舞台です。
リブート三部作については、一作目を除いて、二作目以降、
猿だらけの暗い絵面で、お話も娯楽性に欠ける駄作だな、
と個人的には思っていましたが、今作は、人類文明が衰退した
緑豊かな地球を舞台に、比較的娯楽性の高い作品に仕上がってます。
画のトーン、音の使い方、音楽などオリジナル(1968年)への
リスペクト、オマージュも随所に見られます。
予告編を見る限り、猿の王国の主プロキシマス・シーザーが悪役で、
それに対して、チンパンジーの若者ノア、オランウータンのラカ、
知性を持った人間の少女メイ(ノヴァ)が共闘するお話、かなと思いますが、
そう単純ではなく、それぞれのキャラクターがもっと複雑な描かれ方をしています。
知性を持った猿(プロキシマス、ノア、ラカ)の人間に対する視線と洞察、
人間(メイ、トレヴェイサン)の本質と、知性を持った猿に対する視線、本音。
特に、プロキシマスとメイの描かれ方は興味深いです。
考えさせられました。
IMAXで鑑賞しましたが、シネスコよりは天地が広く感じるけど、
IMAXのフルサイズではないような?
予告編を見ると通常版はシネスコのようなので、
シネスコ版は上下が多少トリミングされているのかな?
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