「風呂敷を広げるのは上手い」猿の惑星 キングダム ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
風呂敷を広げるのは上手い
さすが「メイズ・ランナー」のウェス・ポール監督!そして「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」の脚本家ジョシュ・フリードマン!
リブート版「猿の惑星」全3作はどれも若く才能のあるクリエイターが手掛けたこともあり、中々見応えのあるシリーズだったと思う。(どれも手堅く手掛け過ぎており、突き抜けた傑作とまではいかなかったが。)
本作は"また猿の惑星かよ!!"と内心うんざりしながらも実写版「ゼルダの伝説」の監督に内定しているウェス・ボール監督の最新作ということもあり、"仕方ない、観ておくか"程度の気持ちで観賞。
感想としてはこれまた手堅く仕上げてきたなという印象で、ウェス・ボール監督らしいティーンエイジャー冒険譚の話になっていたんじゃないかと思う。
もちろん、"そんな木のハリボテで海が堰き止められるか!"ってツッコミはもちろん、オラウータンのラカの扱いはあれでよかったのかわからんし、最後はどの猿が元々自分の村の猿だったか見分けがつかない!大丈夫?悪い猿紛れ込んでない?笑
ただ、鷹と共存する猿の民が、その"共存"という絆故に勝利を獲得するというストーリーを少年の成長譚と絡めてとても分かりやすくまとめていて一本の映画として傑作と言って良いと思う。
ラストの展開は取り敢えず風呂敷を広げるのはいいが、重要なのはどう畳むかだぞ!笑 と老婆心ながら思いました。
久しぶりのウィリアム・H・メイシー!(ジュラシック・パークⅢのカービーお父さん)相変わらずのちょいクズな役柄がピッタリだった笑
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