「人間は信頼できるのか?」猿の惑星 キングダム bionさんの映画レビュー(感想・評価)
人間は信頼できるのか?
わかりやすいストーリーライン、字幕すら必要としないエイプの豊かな表情、どっぷりと物語に浸れる。
幼鳥の頃から鷲を育て、一生の友とするイーグル族。冒頭からエイプの若武者達が、鷲の卵を見つけるシーケンスが続くのだが、しっかりとハラハラドキドキの演出があって、あっという間に彼らの冒険に目が釘付けになる。
悪役もわかりやすい。鉄仮面をつけて、奴隷狩りをするなんて、マッドマックスや北斗の拳でお目にかかる悪いヤツそのもの。
ボスもプロキシマス・シーザーなんて、いかにもなネーミングで、人間の権力欲をうまい具合にカリカチュアしたボスザル。ノアをテクノクラートとして育てようとする頭の良さも合わせ持っていて、そう簡単に倒せそうもない。
突然、現れた人間の少女メイ。この少女とノア、そしてオランウータンのラカの3人の道中が、めちゃくちゃ面白い。ラカは、シーザーの理想を正教として、ノアに託そうし、ノアとメイを仲間にしようとする。だが、ノアはメイに対する疑念が晴れない。メイはメイで、何かを隠しているようで、3人は微妙な関係のまま旅をする。
エイプの表情も含めた演技がきめ細かくて、自然。ここから先はどんなストーリーでもできそう。
人間は信頼できるのか? そんな命題を突きつけられる作品でございます。
追記
メイから気位が高さを感ると思ったら、『ウィッチャー』の王女様でした。
倭さんへ
> 猿たちの表情豊かな描写は流石です。
> 言葉を発する事で意思疎通、猿と人間との共存も可能かと思いました。
そうですね。同一言語(英語・手話)が使えるということは、文化的な共存ができますよね。
bionさん
こんにちは
人間は信頼できないところもありで
悲しい現実ですね。
イーグル族が鷹匠みたくで
凄いわって・・
最後 救われましたね。
表情や動きに感動しました(#^.^#)