「着実に人間に近づきつつあるエイプ達」猿の惑星 キングダム ムネガワさんの映画レビュー(感想・評価)
着実に人間に近づきつつあるエイプ達
2011年から始まった猿の惑星リブートシリーズも第四弾
エイプウィルスの蔓延により人類は衰退の一途を辿り始めた前作の聖戦記(2017年)、エイプ達の初代長シーザーの死から何世代も過ぎエイプ達もシーザーすら知らない世代になり群が各地に散らばった。
かつて都市だった地も草木が生い茂り名残が無くなりつつある中、日本で言う鷹匠(扱っているのは鷲だけど)のように鳥に狩りをさせて暮らしていた部族の青年猿のノアは少し気が弱いが周りの期待に応えようと生きていた。
そんな彼の元によそ者のエイプに部族が拐われてしまう!
部族の仲間を救う為に彼は旅に出る事になる、そんな中、かつてのシーザーの教えを守ろうとする神父のようなオラウータン、もう言葉すら喋れないイノシシよりも達が悪いと野生化してしまった人類だが知性の残し喋る人間メイを共にエイプを集め帝国にしかつての英傑シーザーを名乗るプロシキマスはかつて人類が残した武器を手に入れようと他のエイプ達を働かせているのを開放させるのだった。
あらすじを書くだけでも話が段々と深くなったなぁと改めて感じました、前作のエイプはまだ手話が基本言語だったが今作では言葉を話すようになって人間が基本喋れない動物扱いの世界、人間でいう石器時代を終えて民族闘争が増えた辺りのような雰囲気、ココからエイプ達はどう発展するのか、そして、喋る人間メイは実は生き残りの文明を持つ人類だった、今回、あるモノを手に入れて通信機器を復活し他の地、国にいる人間にコンタクトを取るなどコレからもまだまだ続くだろうといった終わり方でした。
面白かったのはエイプ達の仲間を想ったり、例え卑下する存在の人類でも心を通わせらそうと思い始めたノアとかつて自分達こそこの星の主人だったことを忘れられない人類との対比がありエイプ達をより成長、未来を見ているのに対して過去を見ている人類が今後どうなるのか楽しみですが前回から今回出るまでに7年……いつ終わるんだろう