「 期待外れということはないが、期待を超えることもなかった。」猿の惑星 キングダム まろに~さんの映画レビュー(感想・評価)
期待外れということはないが、期待を超えることもなかった。
まあ期待通りといえば期待通りともいえる。
しかし、見終わった後のスッキリしないというか、物足りなさは何だろう。
『猿の惑星』はオリジナルからほとんどの作品を見てきた。
私が好きなのは、初作とティム・バートンがリメイクした『猿の惑星』だという点を踏まえたうえで読んでほしい。
初作は、言わずと知れたチャールズ・ヘストンが主役の作品である。
作品を見たことない人でも、エンディングの衝撃的なシーンをどこかで見たことがあるかもしれない。
ティム・バートン版は、不評だったが、私は好き。
特にエンディングのリンカーン像が・・・
初作の自由の女神像のエンディングに対するティム・バートンらしいオマージュが記憶に残っている。
今回の作品は、そうしたサプライズがなかった。
意表を突かれる展開も新解釈による展開もなかった。
『人間とエイプの共存』をテーマにしながらも、その扱いが薄かった。
もうすこし刺激的な展開が欲しかった。
というのが感想。
今回登場する人間メイは、過去作のウィルやマルコムとは違ったタイプで良くも悪くも人間らしい人間。愛情はあるが、狡猾で打算深い人間。
そうした人間の共存は可能なのか?
もう少し描いてほしいところだったが、次回作で期待したい。
コメントする