「異なる友情のかたち」エス SKさんの映画レビュー(感想・評価)
異なる友情のかたち
異なる友情のかたちを妙にリアルに描き切った作品。
太田監督にとっては今作品が初の長編劇場公開作品と伺った。
作品中には様々なメッセージや工夫があり、役者の好演も併せて作品に引き込まれました。
染田を疑いなく救おうとするシンプルな友情だけではなく、苦しみながら見捨てようとしながらもまた戻ってサポートする友達の固い意志や、嘲笑しているようで最後まで見捨てていない友の優しさを、各メンバーが異なった形で表現しており、監督や役者のこのテーマへの細かい気配りを感じました。
また、監督が自身の逮捕という現実から目を背ける事なく、今後も背負って強く生きていく覚悟をこの作品から受け止めました。
現実に起きた事実は肯定的に捉えられない事ですが、それとは別として太田監督のように社会的に立ち直ろうとしている人の眼にはブレない強さやハートがあります。
彼の今後に様々な困難があるかもしれませんが、背負ったものも含めて必ずまた社会が評価すると確信しました。
その最初の一歩に立ち会えた今日に感謝です。
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