あまろっくのレビュー・感想・評価
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【”人生に起こることは何でも楽しまな!と父は言った。”家族の絆とは何かをクスリと笑えるシーンと沁みるシーンと織り交ぜて見事に描き出した作品である。江口のりこさんの”不機嫌”演技の魅力全開作でもある。】
■優秀が故にリストラに遭った優子(江口のりこ)が、父竜太郎(若い時:松尾諭、今:笑福亭鶴瓶)の暮らす尼崎の実家に帰って来る。そこで待っていたのは”祝、リストラ!”の布を掲げ満面の笑顔の父であった。
ある日、父が再婚を宣言し、早希(中条文美)がやって来るが、ナント年齢が20歳!
優子は、家族団欒を求める早希を邪魔くさいと思いながら、彼女の家族団欒を求める理由を知り、徐々に絆されて行く・・。
◆感想
・待ちに待った、邦画の暖かいホームドラマの誕生である。何故なら、私の好みだから。
・根は優しいのに不機嫌な顔で演技させたらNo1の江口のりこさんの存在感が、圧倒的に良い。
ボサボサの頭。やる気の無い態度。不機嫌そうな顔。けれども、やる事はキッチリやるし、子供達にも勉強を教えてあげる。
■可笑しかった所は多数あれど・・。
・個人的には、優子が苛苛した時に部屋で一人行う、運針する姿である。
ー 教師(高畑淳子)がキビシイ顔で”精神統一!”と言いながら教室内を歩く中、懸命に運針する小学生の優子を含めた生徒達。とても可笑しい。-
・優子と早希の掛け合い漫才のような会話。
ー 早希が完全に勝っているし、会話の中から立ち上る二人の人間としての優しさが良いんだよね。二人とも相手の事を徐々に理解し、距離が縮まって行く姿が嬉しい。
優子の見合い話でも、早希が優子の代わりにエリートサラリーマン南雲(中林大樹)に“_食事行きます!”と答えちゃうし。-
■沁みたシーンは数々あれど・・。
・父が普段は尼ロックの如く何もしないのに、阪神淡路大震災の時に、不眠不休で救助活動をする姿。
このシーンは涙が出たなあ。緊急時にこそ、その人の人間性が問われるのだろうなあ。
ー 故に、早希のような若き美人さんも、美しき早逝した前妻(中村ゆり:変わらず、お美しい。)も竜太郎に惹かれたのだろうなあ。ー
・早希が家族団欒を求める理由を語るシーン。
- 父親が、娘に手を上げるなど言語同断である!母親に対しても、脳内で激しく憤る。-
・早希が竜太郎が亡くなった後も嫁として残ると宣言し、お腹に竜太郎との子がいると分かったシーン。
- 若いのに早希の覚悟は立派だし、優子も早希の事を改めて見直したのではないかな。-
・そして、優子が早希や父が遺した工場の事を考えて、同じ京大卒の心優しきエリートサラリーマン南雲のプロポーズを断る事を決断するシーン。
ー 因みに優子が南雲に惹かれていくうどん屋のシーンなどもとても良い。南雲さん、良き男である。-
<ラストもとても良い。南雲が海外赴任に行ったかと思いきや・・。
工場の皆がとても良い顔をしているんだよね。
勿論、優子も早希と亡き竜太郎の宝物の赤ちゃんを笑顔で抱っこしている。
そして、優子の笑顔を観た時に、それまで堪えていた私の涙腺も崩壊したのである。
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今作は、人間の善性溢れる温かいホームドラマである。
多くの方に、このオリジナル脚本作品を観て貰いたいものである。>
尼が舞台の人情喜劇
私の涙腺にアマロック効かず。。。
家族ホンワカものかなと普段ならスルーするところを友人たちの勧めを信じて鑑賞。結果、めちゃめちゃ泣けた。想像していたよりも深く長いストーリー、ご都合主義も数々あれど、関西弁のつるべ打ち(ここわかって)に押し流されるマタゾウ。涙腺のアマロックを超えてボロボロに落涙、今年初めての5点を献上。
あえてマイナス要素を上げさせてもらうと、中条あやみが美しすぎるのと20歳という設定が若すぎる。30歳設定でもう少し普通の顔でも全然通用する話だし、たとえはめられてしまった(笑)としても20歳では竜さんも思いとどまるんじゃないかなあ。あとアブダビ君も男前高スペックすぎて、この二人は外の世界に引き合いが無かったことがちょっと納得いかず。江口のりこはいくら何でも後ろ向きな期間が長すぎる(8年間!)。
と、そんないつものないものねだりを踏み越えての落涙ということで。みな前向きで明るい、ファンタジックともいえる尼崎でした。それにしても中村ゆりは今回もまた美しい。海外にもぜひ展開いただきたい一作でした。
されどローカルムービーだけど・・
今年一番決定(早!😆)
ただの浪花のハチャメチャ人情話しだけに留まらない、なんだか結婚に夢がない若者にも結婚に意味を感じない適齢期世代にももちろん僕ら終活世代にも(笑)生きる希望を与えてくれるような素敵な映画でした!もっと鶴瓶ちゃんに寄ったストーリーと思ってましたが見事に裏切られた、本当に大泣き大笑いでした!
安心して観れる映画
舞台は兵庫県の尼崎市。
正直スケールは小さいです。
アクションもCGも無いです。
大それたメッセージもありません。
でも初めからずーっと、ほっこり。
笑って泣いて。
そしていつの間にかこの人達が近所に住んでるような気がし始めて、応援したくなったり自分と重ねてみたり。
色々な気持ちになる映画でした。
作り手と演者の皆さんが丁寧に愛情込めて作られたのだと思います。
今までハリウッド映画は劇場で、日本映画は家で観るものだとなんとなく思っていたのですが、絶妙な間合いや、ぼそっと言うセリフは映画館で集中してこそ、その世界に入り込めるんだなと思いました。
最近は原作有りの映画が多いですが、オリジナルだからこそのこだわりが感じられて、是非この監督の次回作も見てみたいと思いました。
この不器用な人たちに祝福を。
色々気になることはあるが、笑って泣いて楽しめた
AikoとRyutaroのAmaRokku
あやみがアマロック
鶴瓶より中条あやみの方がアマロックではないか。父と娘をつなぎ、娘の夫を見付け、工場を守ろうとした。こんなに若くてきれいで、しっかり者の女性を世の男性が放っておくはずない。そこだけはファンタジー。あと思ったけど、ジョギング中に心臓発作するなら、あやみに迫られたときに腹上死(性交死)してもおかしくなかった。
ゆっくり回り道して帰りたくなる、よき映画でした
心温まる家族の物語
ワイもあやみに迫られたい
でかいおにぎりの梅干しの位置が変
尼さんロッカーの話ではない。海抜0メートル地帯が多い兵庫県尼崎市の港に船が出入りする際海水が流れ込むのを防いでいる「尼崎閘門(こうもん:スエズ運河と同じ方式のロックゲート)」のことを略して「尼ロック」と呼称しているそうで普段は寝転んでテレビで阪神戦を見ているだけの小さな町工場を経営する親父がいざとなったら頼りになるでという木下恵介的泣き笑いホームドラマなのだが兵庫出身の江口のりこと大阪阿倍野区出身の中条あやみが年齢逆転義理親子をふつーに関西弁で演っていてそれなりに吉本新喜劇程度のドラマはあるのだがとりたてて映画にするほどのことかいな?というふつ~に楽しめるちょっといい映画でキネ旬とかの堅物評論家の星評価は驚くほど低いが糞くらえなのだ。阪神電鉄が協力していて4月11日に甲子園の広島戦でファーストピッチセレモニーを行った中条あやみの投げっぷりがあまりに素晴らしく思わず公開初日に観に行ってしまった。長編2本目という尼崎出身の中村和宏監督はMBS企画(毎日放送の制作会社)の社員で肩肘張った映画監督とは一線を画していてそこがなまぬるくもありえーとこでもある。
ひと咲き まち咲き あまがさき
通常スクリーンで鑑賞。
私は生まれてこの方(約30年間)、ずっと尼崎市に住んでいる生粋の尼っ子である。尼崎閘門(尼ロック)については小学4年生の時、社会科の時間に学習した記憶がある。
小4の社会科は1年間を通して尼崎市の産業や地域の特色、歴史などについて学ぶ時間だった(今もそうなのかな?)。
劇中で言及される室戸台風やジェーン台風の時の被害についても勉強したし、尼崎市役所の敷地内には、当時押し寄せた高波の水位を示したモニュメントが建っている。
最近ドラマのロケ地で使われることの多くなった尼崎だが、ついに「ご当地映画」と言える作品が出来た。映画が大好きの尼っ子としてこれほど嬉しく、感慨深いものはない。
下町ならではの人情味が描かれていて心地良い。何かと悪いニュースで話題となりがちな尼崎ではあるが、いいところもあるんだよと全国にアピール出来る絶好の機会だな、と…
馴染みのある場所が映画に出て来るのって、なんだか嬉しくなる。会社のすぐ近所でロケをしていただなんて全然知らなかったのが悔しい。中条あやみとニアミスしていたとは(笑)。
崖っぷち娘と父の再婚相手の心の交流が笑いあり涙ありで描かれ、なかなか手堅いドラマに仕上がっていて面白かった。
中条あやみがキュートで、内心悶絶しまくりだった。
「家族団欒や!」「自慢の旦那さんや!」とか、セリフの言い回しがとにかくかわい過ぎたし、表情も良かった。
父親の死因がよく分からなかった。もしかしたら、誰か困っている人を助けようとしていたのかな、と想像している。
家族の絆について思いを馳せ、考えさせられる。
「人生で起きることはなんでも楽しまな」。いい言葉。まさに金言である。尼っ子(30歳)の心にぶっ刺さった。
[余談]
鋼材の下敷きになるシーンについて。鉄鋼関係で働く者として、工場ではあんな風に鋼材を保管しないのではないかなと思った。ラックに横に寝かせて置いたりだとか、もし立て掛けるならチェーン等で転び防止の措置をしているはずだ。
長年続いている工場と見受けられるので、創業当初からあの置き方ならば今まで事故が起きなかったのは奇跡だろう(もしくは起きていた?)。展開的に事故を起こさないといけないのは分かるが、杜撰な管理の果てなのが残念である。
[以降の鑑賞記録]
2024/09/22:Amazon Prime Video
※修正(2024/09/22)
「人生で起こる事は何でも楽しまなあかん」
ままならない人生を逆手にとってとことこん楽しむ大阪は下町のタコ社長は45歳年下のハタチの娘と再婚 さて独身一人娘はどうする?
あまろっく???
どぶろっく(もしかしてだけど、もしかしてだけど・・・)なら知ってる
尼崎でどぶろく飲むオヤジ?
尼さん姿のガールズロック?
45歳年下のハタチの後妻をもらう町工場の社長。
加藤茶(81)の嫁(36)。リアル45歳差。心臓の血管全部手術してる。
笑福亭鶴瓶(72)→(65)の設定
元気な鶴瓶。実際に十分ありえそうだ。
江口のりこ(42)→(39)の設定
小学校3年生ぐらいから30年ほど経っているわけか。
父親を反面教師に猛勉強。京都大学卒。一流会社のチーフリーダーだったのに、
協調性に難があり、お局様扱いされて、孤立しがち
キミならどこでも再就職先はあるだろうと
いきなりリストラされてしまう。
腐っても京大。
タコ社長の娘(美保純)とは真逆。
中村ゆりが早くに他界する良妻賢母役。
怖~い女の役が続いていたのでほっとした。
小さな町工場の社長の父親と二人暮らしの家に帰ってくると祝リストラの横断幕で迎えられる。
赤飯炊いといたわだって。
江口のり子じゃなくてもムカつくわ。
中条あやみ(27)→(20)の設定
連れ子だと思うよねw
連れ子だと、優子(のり子)の法定相続は1/4になってしまう!
べっぴんすぎる。ちょっと無理がある。
美人局じゃないの?
心臓に負担かかりすぎる。でも、中条あやみに襲われたい。
鶴瓶元気だなぁ・・・うらやましいなぁとおもったら、
あっさり逝っちゃった。
ほれ、みたことか!
尼ロックとは尼崎閘門(こうもん)のことだった。
スワンボートで親子三人で見学ツアー。
頻繁にでてくる尼崎市立魚つり公園のシーン。
川に挟まれ、水路の多い尼崎。
尼崎は台風による高潮と満潮が重なると広い範囲で床上浸水してしまう。
それを防ぐのが閘門らしい。
若いころの父親役は松尾諭。ナイスなキャスティング。
寝っ転がってハッピーターンを食べながらテレビを見ているだけ。
いざ鎌倉っていうときに大活躍して、家族を尼ロックのように守る大黒柱にはとても見えないけど、大震災の時には自分の会社をほっておいてボランティア活動。
そういや、男はつらいよ第48作寅次郎紅の花でも寅さんは老骨に鞭打って神戸でボランティアしてたなぁ。村山首相を「村ちゃん」なんて呼んで、立派な仕切り役だった。
ムードメーカーは大事だね。
追悼:佐川満男(84)(町工場の80過ぎの老職人キンゾウ役)垂水区出身。
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