あまろっくのレビュー・感想・評価
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シバきまわしたろか!は良く聞きますが
シバき曲げたろか!の方がインパクト強いし、良くよく意味を考えたらシバかれた上に曲げられるわけで、めっちゃ怖いですね(笑)
関西出身俳優達の喋る関西弁ばかりでイライラせずに見れました(笑)
鶴瓶師匠が出てるのもあり、松竹芸能の大阪芸人さんが多数出演されてます。ていっ!(笑)
ラストに向け涙が止まらず、ずっとホロホロ泣いてました…あの頃のあの辺りの光景は脳裏に焼き付いて離れません。
一つだけ疑問は、あんな温和で愛に包まれた家庭で大事に育てられたであろう一人娘が、父親の体たらくな姿を反面教師として育ったとしても、どうしてあんなギスギスした性格に仕上がってしまったのでしょう…やれば出来る子やのに(笑)
なんでも楽しまな!
人情味に溢れるいい作品だった。
…人情味と書いてふと思う。いつ以来に使う単語なんだろうか?山田洋次監督の作品に使ったろうか?覚えていない。
江口さんがべらぼうに凄い。
家族の中にいる時、時折中2に見える。いやどう見てもおばさんだ。中2なわけないんだけど、彼女の内面がそうさせてるとしか思えず、化物かと思う。
彼女の話し方に全く気負いを感じない。関西弁のフランクさもあるのだろうけど…それにしても異次元の性能だ。
人生は辛い事の連続で…今作も様々な不幸が訪れる。なのだが折れない。潰されない。
登場人物達は皆、健気で強い。
能天気な父親が直向きにするポジティブシンキングには、物事は捉え方次第だと学ばされる。
20歳のシングルマザーもへこたれない。彼女が置かれる環境は結構現実離れしていて、結婚相手に自分より遥かに年上の子供がいる。その女性を相手どって初対面から「優子ちゃん」と呼び放つ。
そして、その関係性を何が起こっても曲げない。私はあなたのお母さんになるってスタンスを崩さない。
この居心地の悪いであろう同居生活も、いつしかなだらかになっていく。
不思議なんだけど、関西人ならばそうなっていく現状に頷けてしまう。関西特有のユーモアがそうさせる。日々の中に根付く「笑い」がそうさせていく。
降りかかる不幸に塞ぎ込むではなく、むしろ、負けない。その方程式が体内に染み付いてるような感触があった。
自分もそんな関西人のDNAを持ってて良かったと思う。
台風の中、つい笑ってしまう心理がよく分かる。何が起ころうとどうにかするし、何とかなる。もう乗り越えた先が分かってるから、台風などはただのイベントなのだ。
どうにも出来ない災害は起こる。117…途方にくれる。さすがに笑い飛ばせはしない。その区別くらいはあるが、もう28年も前の事なんだと気付かされる。
まるで、昨年の事のようにも思うのだ。
人生はやはり選択の連続で…エンディングである1年後が微笑ましくていじらしくて涙が止まらなかった。
この手の物語はやはりハッピーエンドがいい。
登場人物達はエンディングを迎えるわけではないのだけれど、笑いを失っていない未来に救われる。
娘は父親の後を継ぎ、およそ40年は離れているであろう弟をあやす。言動なんかは生写しのようだ。
後妻は副社長となり、工場を盛り立てる。
破談になりかけた縁談は、彼氏が工場に就職した事で継続されそうである。
なんとも優しいエンディングではないか。
のっぴきならない出来事が次々起こっているはずなのに、閉塞感を感じなかったのは関西特有の土性骨の強さなんだろうと思う。
あまろっくを眺めながら、義母を胸に抱き「これからは私が家族のあまろっくになる」と言い放つ優子の目がカッコ良かった。
あの眼差しに捨てたものと拾い上げたものの全てが詰まってたように思う。
それにつけても皆様、関西弁がお上手で…それだけでもなくツッコミの間とかも達者だった。
おかしなシュチュエーションなのだ。笑うようなシーンでも空気感でもないはずなのに、ツッコミが入る。いれずにおれない何かがある。
そんな関西人の生態も微笑ましく思えてしまう作品だった。
防波堤であるあまろっく。
冒頭の説明にもあったように、異なる水位の場所を繋げる役目もあるという。
父親が言う「俺はあまろっく」人と人との感情の差もなだらかにするようで、そんな意味も含まれていたのかなとふと思う。
元気をくれてありがとう!
小学生の江口のりこさんの登場で、
もうツカミはオッケー!
そっくりすぎて、
彼女が出てくるたびに、楽しくなってしまって…
その時点で好きな映画確定でした。
キャスティングの方、グッジョブです!!
松尾さんから鶴瓶さんの流れも、違和感全くなし!!!
江口のりこさんの、こじらせ女子から
徐々に成長していく感情の機微を演じる素晴らしさは言わずもがなで、
中条あやみさんも、実家から通っていたと仰ってましたが、
その安心感からかのびのびと演技されていたような…
優子の相手役の方、あまり存じ上げなかったんですが、
ナチュラルでとてもステキでした!
ほぼ関西キャストでネイティブ関西弁だから、
間とかの加減も絶妙で、もうこれこれ!
って、ホッコリしながら頼めました。
工場のみんなもいい人!
と配役だけ褒めてる場合じゃくって、
ストーリーも笑いと涙の感動バランスが素晴らしく、
いやな部分がひとつもなく、
観終わった後、心が、じんわり温かくなりました。
竜太郎の
血が繋がっていようがいまいが、
異性だろうが同性だろうが、
大人だろうが子どもだろうが、
大切な人たち、いや周りの人たちを大切に思う姿を見習いたいな。
また、人生起こることは何でも楽しむ精神、
ステキだなー。
私事で、会社の人間関係にストレス感じているのですが、
この言葉で、そっか、それも楽しんでしまえばいいのか!と、
顔をあげることができました。
元気をくれてありがとう!
まんまと泣かされてしまった
同居する父親が20歳の女の子と再婚する話。かなり現実味のない話だなと思っていた。その確執をなんとなく想像していたし、序盤はまさにそんな内容だったし。
でもそうか、そんな展開なのか。ただのコメディではなかった。ちょっと意外だった。ただ、あまり湿っぽくならないのは江口のりこと中条あやみの演技や、人情味溢れた尼崎の雰囲気のおかげかもしれない。2人の演技がよかった。ひねくれものだけど、芯の部分では優しい人って題材にしやすいよな。
こうなるだろうってわかってはいるんだけど、2人の関係性が徐々に変わっていく様がとても愛おしい。江口のりこの表示が前半と全く違っていて、女優としての深みを感じる演技だった。鶴瓶と松尾諭のキャスティングもなかなかの妙技。同一人物で行けるな。鶴瓶の自叙伝的な映画があるなら(ないけど)、主演は松尾諭に内定だ。
結構笑うつもりで臨んだのに、後半はまんまと泣かされてしまった。わかっていてもそりゃ泣く。東京の人間にはあまろっくになじみがなかったが、たしかに大事な存在。東京で言うと環七トンネルみたいなものか。でも、「俺は環七トンネルみたいな存在だから」と言っても決まらない。やはり尼崎ならではの物語なんだと思う。
それにしても親子で使っていた、あの突然の告白はいい。自分でも使いたくなる。
いいですね!お薦めです!
『家族』いいですね。鶴瓶師匠に二十歳の美人新妻は流石に映画の世界ではありますが、とても羨ましい限りです。早希ちゃん(中条あやみさん)の優子さん(江口のりこさん)に対して一歩も引かない堂々ぶり、天晴れです。
鶴瓶師匠も名古屋ローカル番組かもしれませんがなんの下打合せも無しにゲストの役者さんと即興ドラマをぶっつけ本番、アドリブ満載で進行する『スジナシ』とても楽しく毎週観てました。色々な映画にも出られていい役者さんですね。
それぞれの子役さんたちが「大きくなったらこんなんかな?」って思わせてくれる雰囲気で笑っちゃいました。松尾諭さんも確かに鶴瓶師匠の若い頃らしくよかったです。大事なことを告白する時のやり方、参考になりました。
本当の息子さん(駿河太郎さん)も優子の幼なじみ役者、いい味出してました。(今回は岡田准一さんとの共演の時みたく一瞬でつぶされたりしなくてよかったです!)
周りにこれといった名優が揃っているわけでもありませんが(失礼!)素敵な作品でした。友情出演?の高畑淳子さん『運針!』よかったですし、鉄蔵さん(佐川満男さん)の職人っぽさ、物語が締まってとてもいい役どころでした。伊東ゆかりさんの旦那さんでさしたよね、かつて。遺作になってしまい残念ですが謹んでご冥福をお祈りいたします。
特に泣かせる場面でもないのに涙している自分がいました。『あまろっく』の不思議なタイトルに惹かれて観ましたがみっけもんでした!是非多くのみなさんに観て笑ってもらいたいお薦め作品です。
余談
7時台の朝イチ上映回は一番後ろの席に私と対照の位置に女性が1人の2人貸切状態で中条あやみさんのごとくおじさんとの出会いが?!なんて期待しましたが何もありませんでした。あたりまえか?
「精神統一」縫い目の乱れは、心の乱れ。運針始め!
関西が舞台のせいか、東京では上映館が少ない。新宿、池袋、銀座各1館のみ。丸の内TOEIで「あまろっく」を。
普段は新宿で観るので丸の内TOEIに来たのは40年振りか?
江口のりこを初めて観たのはTV「時効警察」で、オダギリジョーと麻生久美子の同僚の警察官だった。いつも不機嫌そうな顔をして笑顔なしだった。
そんな江口のりこの不機嫌顔満載?の本作は、笑福亭鶴瓶主演かと思っていたが、義理の娘江口のりこと義理の母親中条あやみの物語だった(逆ではありませんよ)。
優子(江口のりこ)は、京大卒でボート部でも活躍した。会社においても能力は優秀で表彰される位だが協調性に欠け、部下にも厳しく当たるために理不尽にもリストラされてしまう。
家に帰って来れば父・竜太郎(笑福亭鶴瓶)は、玄関に「祝リストラ、おめでとう」という手製の横断幕を出して優子を苛つかせる。優子は就職もせずニートのような生活をして時が過ぎ39歳になる。
母親が亡くなって19年経ち竜太郎は再婚すると言うが、連れて来た再婚相手は二十歳の早希(中条あやみ)だった。
早希は家族団欒を望むが、優子は自分の娘でもおかしくない歳の義母に心を開く事が出来ない。そんな彼女の息抜きは小学校の同級生がやっているおでん屋だった。
そんな時に父竜太郎が悲劇に見舞われる。
少女時代の思い出から家族団欒を望む早希と義母を受け入れられない優子。でも、義母に紹介された見合いの相手が京大時代のボートをやっていた優子を知っていた京大卒のエリート南雲(中林大樹)で、彼の実直さに優子も彼に心を開いて行く。そして遂に彼のプロポーズを受けて一緒にアブダビに行く決心をするのだが…。
出てくる人が皆優しい。チヤランポランだと思った父竜太郎も震災時には他人のために不眠不休で救助にあたる。
他人に厳しかった優子も優しさを見せ、不機嫌顔ばかりだった優子のラストでの笑顔がまぶしい。最後には思いがけない南雲の優しさで映画は終わる。
決して流麗なカメラワークとかではないが尼崎の風景を上手く映し出している。
過去の家族の思い出で時間軸を遡ったりするが、ノーランもこの位にしてくれれば良いのにと思った。
ベテラン工員の佐川満男さんが良い味を出していたが、本作が遺作になった。江口のりこと立派に渡り合った中条あやみも素晴らしかった。
優しさと温かさに満ちたドラマだった。お勧めしたい映画です。
久々に、最初から最後まで飽きずに 夢中で観た邦画
久々の秀作でした。
近年、そこそこ面白い映画は
チラホラありましたが、
上映中一度も時計を見る事も、
ウトウトする事も無く見入ってしまった
映画は久々でした。
江口さん、鶴瓶さん、中条さん
一見、アンバランスに見える組み合わせが
信じられない位にピッタリハマって
掛け合いが最高に素晴らしかったです。
関東の役者に無理やり関西弁を
喋らせて違和感有りまくりの芝居を
見せられてウンザリする事も
多いですが、この映画はきちんと
関西出身の役者さんを器用してるので
違和感はありませんでした。
神戸の震災のエピソードも
織り混ぜながら、
笑えて、泣けて、感動出来る
素敵な映画です。
大切な方と一緒に是非、観てください!!
飯食って寝たら何とかなる
あんな父親からあんな娘が育つとは考えにくいが、反面教師でそうなる事もあるのかな❓正にトンビが鷹を産んでいる😁
でも父竜太郎もホントに毎日駄弁ってばかりではなかったのだろう。経営者として周りには見えない努力はしていたのであろうが、それを見せない頭の良さはあったのかもしれない。
優子には結構親近感を持った。
学があって仕事も出来てプライドも高く、リストラはショックだろうが「引くて数多やわ」と強がる面。
きっと、リストラ直後は「引くて数多」だったんだろうが、選び過ぎたのか「数多」無かったのかタイミングを逃してズルズルとニートしてたんだろう。
自分も優子ほどでは無いが、バイトはしていたが半年くらいニートみたいな生活をしていた。「引くて数多」だと思っていたのは自分だけで、いざ面接に臨むと自分のスキルの無さを痛感させられ、悉く不合格だった。
但し若かった。その現状を直視せず「見る目が無い」と切り捨てていた。しかし現状打破には変化しないと、とは思い、志望する業界を広げて、面接スタイルも取り繕い型から開き直り型にチェンジして、無事に社会復帰出来た。
奇しくも優子は、まさかの継母の早希がキッカケなって、社会復帰を果たし、パートナーまで出来た。人生は何があるか誰も分からんもんや。
ホントに、飯食って寝たら、大概の事は何とかなる。
やっぱり竜太郎は頭ええかもしれん😱
すごく良い話でした。
優子に寄り掛かる早希のシーンは落涙してました😭
関西人じゃないから分かりませんが、ホントにコプラ返りて言うのかな❓🤣
若干雑念。
親子で出演してて親子の役では無い場合、バーターかと思ってしまうが考え過ぎ❓
尼崎閘門の!
低地盤の尼崎地区を守る尼崎閘門を題名にした同作。関西地区の中小企業を取り巻く多くの問題、台風、117大地震の自然災害の悲しみを忘れるポジティブな思想で愉快に楽しく暮らそうとすることの大切さが涙を誘う作品。
東京にも扇橋閘門による江東区のゼロメート以下地区を守って居る設備も有る。
今回の作品で普段は目立たないが、有事の際には無くてはならない設備が有る事を改めて知る機会に成って良いと思います。
これらの設備を日々点検、管理して居る方々にも感謝をしたいと思わせる作品。
縁の下の力持ちとして目立たない所で日々管理されて居る皆さんへも思いと感謝をしましょう。
家族とは? というデリケートなテーマを扱っていますが、重苦しいだけの展開にはせずコミカル要素もふんだんに盛り込んだ人間ドラマの秀作です。
最初は「鶴瓶さんが出ている作品」程度の認識しか無くて
鑑賞予定もなかったのですが、作品紹介を読んでいる内に
どうにも ” 観なければ ” な気になってしまいまして。
( ※ 私的に良くある話 ・_・; )
気になった作品ならば、観れる時には観ておきましょう。
という訳で鑑賞です。
さて。
舞台は兵庫県尼崎市。
小さな町工場を営なむ父の元に、一人娘が帰ってきた。
娘の表情は渋い。理由は簡単。務めていた会社を
リストラされたからだ。 う~ん。
家の玄関に着いた。
戸を開ける …と 満面の笑みの父の姿。
そして手書きの横断幕。
『 祝 リストラ おめでとう 』 ← 記憶曖昧 ・_・;
憮然とする娘に父。
「人生で起こることは何でも楽しまな」
笑顔の父。憮然とする娘。
そして現在。
父:近松竜太郎(笑福亭鶴瓶) 65才。社長。独身。
娘:近松優子 (江口のりこ) 39才。無職。ひきこもり・_・;
相変わらずの父と娘。…のハズだった。
ある日。食事の最中。
優子に話しかけた最後にオマケのように付け加える父。
「--で、今度再婚します」
「… えっ?」
一瞬固まる優子。
” 本気? 冗談? 何なの? ”
冗談ではなく、父が再婚相手を連れてきてしまう。 わー
” 家族揃っての夕食が夢だったんです ”
そう言う若い女性。
嫁:近松早希 (中条あやみ) 20才。市役所勤務(?)
自分よりも遥かに年下の ” 母 ” が現れた。
どうする? ⇒ 現実から逃避する。
屋台(おでん屋)のおやじ相手にクダを巻く優子。
おやじと言っても小学校の同級生。同い年だ。
割と遠慮なく、辛辣な意見をぶつけてくる。
” どちらかというと、優子の方が邪魔者では? ”
改めて突きつけられる現実に、ゆらゆら揺れる優子。
果たしてこの3人の家族の行く末は?
というお話です。
コミカルな場面をふんだんに盛り込みながら
3人それぞれの想いをキチンと描き切ったとの印象。
しっかりとした人間ドラマでもありました。 ・_・はい。
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■大事なコトはどさくさ紛れ
大事な事を、関係ない話題の最後におまけのように
付け足して伝える父と娘。・_・;
再婚することを早口で娘に伝えた近松竜太郎。
結婚して海外に行くと早希に伝えた近松優子。
…うん。 親子だ。間違い無い。
■屋台で乾杯
おでん屋を営むのは優子の小学校からの同級生。
人との関わり方がヘタで、孤立しがちな優子のことを
憎からず想っていたのかな …と想っていたのですが
優子にお見合いの話にも、妬く素振りも特になく …あら
優子にとって「溜め込んだもの」を吐き出せる場所が必要で
それがこの屋台なら、この先も提供し続けてあげよう。
そんな風に考えたのかなぁ。
こういう男、キライじゃないです。
■あと30年は働いてな
と、竜太郎に頼られたベテラン工員が高橋鉄蔵さん。
” 俺をいくつやと思てんねん。八十過ぎとんのやで "
” 同い年くらいと思っとったわ ” と竜太郎。
80+30=110。 うーん。
それに、竜太郎さん。年齢設定が65です。
65+30=95。 う~ん。
人生100年の時代。(らしいです)
そこまで元気に働ける程に健康なら、それは幸せなのかも
…とは思いますが。 …う~ん。
※と、ここまで書いた後で何気なく公式サイトを見に行った
ところ、高橋鉄蔵を演じられた佐川満男さんの訃報が。えっ
先行上映の開始日に亡くなられたとか…。何ともはや…。
お悔やみ申し上げます。
◇最後に
尼崎ロック。=あまろっく。
尼崎の街を洪水から護る最後の砦 だそうです。
劇中で幾度も
” オレはこの家のあまロックや ”
” 普段はどんと構えて動かんものや ”
などと口にしていた竜太郎。
台風の接近で家が水に流されるかも… 大ピンチ。
一晩明けたら全く被害無し。 わぉ。
あまろっくは本当に、最後の砦だった。
それは、とりもなおさず竜太郎の事も肯定しているような
そんな事を感じるエンディングでした。
近松家の未来に乾杯。 ・_・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
元気が出る映画
高評価だったので鑑賞。
「食べて寝れば大抵のことは大丈夫になる」
「人生に起こることは全部楽しまな」
良い言葉ですね。勿論長く生きていれば“とてつもなくどうしようもなく辛い出来事”だって起こるかもしれないですが、そこまで救いようのない状況は本当に稀だと思うので、
いつでもポジティブでいられるか分かりませんが、でもせめてこの2つの言葉は覚えておこうと思います。
父親の二十歳の再婚相手が何故ここまで「家族の団欒」にこだわるのか、その事情を知った時、とても切なかったです。
自分がこの二十歳の女の子ならどう生きていただろう、もしこの主人公のほうの立場だったら「二十歳の義理の母親」のことをどう思うだろう、どう対処するんだろうとそれぞれ考えながら見ていました。
そして全く予想出来なかったのは、「一緒にアブダビには行けません」と断られた彼のその後の行動。
主人公が真剣に将来を考えた末、父の再婚相手の「自分の娘と言ってもいいほど年の離れた若い義理の母親」と「その子ども=自分とは40近く離れた異母兄弟」を守る尼ロックになろうと決めた主人公と、
その彼女の真剣な想いをあんなふうに受け止めた彼。彼の行動に最後の最後、驚かされました。
見て良かったです!!
中条あゆみが「二十歳!」だったりして、「んなわけねーだろ🤣」的なコ...
中条あゆみが「二十歳!」だったりして、「んなわけねーだろ🤣」的なコメディかと思ったら、観終わった後のじんわりとした胸の温かさが気持ち良い映画だった。
伏線回収というか、前半に出てきた何気ない会話や場面が後半の「ここに繋げてくるのねー」的なところも面白かった。
鶴瓶の親子共演は顔を合わせて欲しかったなー🤣
関西人がやるとこうなる
人情モノ?うーん、家族モノかな?江口のり子と中条あやみが血が繋がってなくても変則な家族になっていく話。「こんにちは、母さん」を関西を舞台で作ったらこうなるかな。
笑福亭鶴瓶は別格。というか本人そのままで出てきた感じです。
鶴瓶演じる竜太郎が死んでからがこの話の本筋になるけど、とにかく笑わせられ、笑って、笑って、ホロッと泣かせる。
阪神大震災も話に関わってくるけど、心をぎゅっとつかむ台詞がそこに出てきます。それって東日本大震災や他の震災でも言えることを言ってます。是非とも関西以外の人にも観てもらいたい。
ええ映画や、ほんまぎょーさんの人に観てほしい!
自分は大阪なんで、なんぼ隣や言うても尼崎のことはほとんど知らん。
せやから尼ロックを初めて知った。
けど、尼ロックが街を守ってきたように、お父ちゃん(笑福亭鶴瓶)が家族を守ってきたことはよう分かった。
ほんで、お父ちゃんがおらんようになって、優子(江口のりこ)と義母の早希(中条あやみ)の二人が掛け合い漫才のような会話を交わし合いながら心を通い合わせていく、これにジーンときた。
早希が妊娠してたこと、優子が南雲(中林大樹)からプロポーズされたこと、それらがスパイスのように二人を味付けしていく。
ほんまにええ映画や!
こんなんが好きなんや!
最後に優子が「尼ロックになる」と決意する場面に泣かされた。
江口のりこは最高や。
うまいとしか言いようがない。
もちろん、笑福亭鶴瓶、中条あやみの演技も自然で良かった。
この前に観た「コットンテール」も親子の葛藤を描いて心を動かされたけど、この映画は俳優が生の関西弁をしゃべるだけに近所の出来事のような気がして、無茶苦茶感情移入したわ。
おおきにやで。
ぎょーさんの人に観てほしいわ。
◆佐川満男さんのご冥福をお祈りいたします。渋い脇役好きでした。また、「ゴンドラの唄」「今は倖せかい」等の歌も好きでした。
佐川満男さんを偲んで
佐川満男さん
2024年4月12日に胆嚢炎のため84歳で他界
撮影前に病気を患っており撮影中に亡くなったがその表情にそれが垣間見える
2024年映画館鑑賞31作品目
4月29日(月)MOVIX仙台
通常料金2000円
監督は『酔うと化け物になる父がつらい』でチーフプロデューサーを務めた中村和宏
脚本は『エクレール・お菓子放浪記』の西井史子
39歳の娘と20歳の継母がぶつかりあいながらも絆を深めていくファミリーコメディー
粗筋
母が亡くなってから19年
父が再婚した
相手は20歳
継母は親子ほど年下の小娘だった
そんな矢先に父が亡くなった
再婚して1ヶ月の悲劇だった
近松優子は大学の同級生とお見合いをきっかけに交際を始める
継母は父竜太郎の子供を孕った
優子は孫ほど歳の離れた弟か妹が生まれてくることになった
優子は彼氏の南雲宏樹のプロポーズを受け入れたものの継母のことが心配で南雲と一緒に海外生活することを躊躇い悩んだ
少なくとも主要キャラは全てオール関西弁地域出身者
これなら関西弁にいちいちうるさい無駄にプライド高い関西人からもクレームはあるまい
いつもブスーとしている超うす顔の江口のりこと溌剌でちょっとうざい顔立ちの美人さんの中条あやみのミスマッチぶりが良い
早希のおめでたを南雲に祝福され笑顔になる優子が印象的
そういえば中条あやみって意外と大阪人だったね
優子の幼少時代を演じた子役の後野夏陽の江口のりこにかなり寄せた感じの役作り最高
真面目に物事に取り組む人は既にこの頃から違うんだなあ
あとあまろっくは知らなかった
甘酒のロックじゃないのね
あまは尼崎のことね
ああいう仕組みのものが世の中にあるのは知っているけど尼崎にもあるのね
勉強になりました
配役
京大卒のインテリで仕事もバリバリこなす有能な会社員だったが性格が災いしてリストラされてしまう実家暮らしの独身無職アラフォーの近松優子に江口のりこ
幼少期の優子に後野夏陽
高校時代の優子に別所美紀
優子より19歳年下で価値観が違いすぎて度々衝突する継母の近松早希に中条あやみ
幼少期の早希に黒崎紗良
町工場を経営している優子の父の近松竜太郎に笑福亭鶴瓶
青年期の竜太郎に松尾諭
優子の母で故人の近松愛子に中村ゆり
優子の大学時代の同級生で大手商社で働く見合い相手の南雲広樹に中林大樹
広樹の母に紅壱子
優子の幼馴染で優子が常連客のトラック屋台のおでん屋を営む鮎川太一に駿河太郎
幼少期の太一に宇治本竜ノ助
優子が通っていた女子高の高校教師に高畑淳子
竜太郎が経営する町工場で庶務担当として働いている昌子に久保田磨希
竜太郎が経営する町工場で働くベテラン職人で80歳になってもなお屋台骨を支えている高橋鉄蔵に佐川満男
竜太郎が経営する町工場で働く若手職人の大塚孝弘に朝田淳弥
コンサルタントとして優子が勤めていた白鳥総合研究所の社長に浜村淳
優子の上司に佐渡山順久
優子の部下に葛原に中村凜
優子に勉強を教えてもらっていた近所の子供に中谷悠希
優子に勉強を教えてもらっていた近所の子供に岩崎益士
優子がよく行くコンビニの店員に寺田光
尼崎市役所の早希の同僚職員に佐々木瞳
三和本通商店街の人々の1人に後藤健司
三和本通商店街の人々の1人に南谷峰洋
三和本通商店街の人々の1人にパピヨンズちよみ
三和本通商店街の人々の1人に代走みつくに
三和本通商店街の人々の1人に華井二等兵
人生に起こる事は何でも楽しまな‼️
この作品は特異な設定で家族の真の姿と、家族の本当の温かさを実感させてくれる名作‼️こんなに心が温まるというか、幸せな気分にさせてくれる作品を久しぶりに映画館で観た気がする‼️39歳でリストラされた独身の娘・優子は、実家に帰りニートのような生活を送って早8年、父・竜太郎が再婚すると言って連れてきた相手は20歳の早希だった・・・‼️やはりこの作品のキモは、3人の役者たち‼️中条あやみさんは不幸な幼少時代から家族団欒に憧れ、明るくて楽しい竜太郎と結婚したいと猛アタック、その娘である優子とも家族の絆を持とうと、一生懸命頑張る早希を明るく好演し、好感度バツグン‼️こんなイイ役者だったんだとビックリした‼️江口のりこさんも、父との関係もめんどくさくプライドが高い故に心を閉ざしていたのに、早希や見合い相手の南雲広樹との交流で変化していく様子をイヤミなく演じていてサスガ‼️そして竜太郎役の鶴瓶さん‼️中盤で亡くなるんですけど、回想シーンとかでも出てくるので、全編に渡って鶴瓶さんの存在感、温もりが感じられる‼️竜太郎・優子・早希の漫才のようなやりとり‼️ストレスが溜まると優子がちょくちょく通うらしい、幼なじみが経営する屋台でのやりとり‼️普段、ぐうたらしてる竜太郎が阪神淡路大震災で一生懸命救助活動する姿‼️竜太郎と早希の馴れ初め(早希が竜太郎を無理矢理押し倒すシーン)‼️竜太郎亡き後も早希が近松家に残り、優子の義母として、工場も受け継ぎ、竜太郎の子供を出産する決意を見せるシーン‼️優子と南雲のうどん屋でのやりとりからの愛情の芽生え‼️一度は実家と工場を売る決意をし、南雲の赴任先である海外へ行くことにした優子が、竜太郎と早希の思いに触れ、早希の娘として、生まれてくる赤ん坊の姉として生きていくことを選ぶ‼️そしてラスト、忙しそうに働く工場内での南雲広樹の鮮やかなサプライズ‼️もうホントに一つ一つのエピソードが胸に沁み、嬉しさと温かさで幸せな気分にしてくれる素晴らしい作品です‼️尼ロックや尼崎城、メリケンパーク、明倫橋、灘丸山公園、北堀運河遊歩道(であい橋)みたいな尼崎の名所も美しく撮られていて、ロケ地巡りに行ってみたくなりますね‼️「俺はわが家の尼ロックや」「人生に起こる事は何でも楽しまな!」みたいに、何気に名台詞も連発されてます‼️私も家族にとってというか、誰かにとっての尼ロックにならなくては‼️
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