あまろっくのレビュー・感想・評価
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「人情」こそが「尼ロック」
「人情」こそが「尼ロック」
庶民にとって「人情」はセーフティ・ネットの機能を持っていると言えるでしょう。
水害から尼崎を守る尼ロックの存在は、決して裕福とは言えない庶民にとっての「人情」みたいなものなのだと感じました。
優子が近松家のあまろっくになると決意しましたが、実は、ひとりひとりが既に誰かのあまろっくになっているんですよね。
「家族」は救いにもなるし、呪いにもなる。
サキの境遇はまさにその家族の2面性を描いていて、この映画の隠れ主役みたいでした。
中条あやみは好きなんですけど、二十歳にはどうしても見えなかった(笑)。
ファンタジーで泣けるホームドラマ。
この前に、「あんのこと」を観て、かなりずーんと沈んでしまい、お口直しにこれを選びました。
どちらもホームドラマだけど、まさに天国と地獄。
浄化の涙で浮上できました。
竜太郎が、こんなに気立てもよくて美人の妻をふたりも持てた謎は置いておいて。
やっぱり、子どもにとって、あたたかい家庭ですくすく育つって、大事だなーとしみじみ思いました。
ただ、この主人公 優子は、名前は「優しい子」だけど、頭は切れるが空気が読めない人で、今のご時世、どんなに優秀でも職場からはじき出されるよなと納得。
リストラされ、実家でニート状態の優子に、竜太郎の新妻 早希が、優子の欠点をストレートに指摘するところはよかった。
優子には、かなり深く刺さったようで、変わるきっかけになったんじゃないかな。
この映画を鑑賞して、すでに見送った両親の生い立ちや想いを共有しておけばよかったとしみじみ思いました。
後半は、優子と自分の気持ちがシンクロして、もう涙、涙でした。
と言っても、20歳の美人がおじいちゃんの竜太郎と結婚するか?とか、優子のフィアンセが会社を辞めて優子たちの町工場に就職するか?とか、ツッコミどころ満載でしたが。
特に、流産しかけた早希が、安定期になっていないのに飛んだり跳ねたりして、リアリティがない。
まあ、全部ひっくるめて、ファンタジーな吉本新喜劇と思いました。
今度、阪神電車で尼崎に行って、あまろっく見に行こう♪
佳作、関西の映画祭なら賞がとれるかも。
非常に丁寧に作られた映画。心があたたかくなった。
関西人には、心地の良いセリフ。俳優が、関西人が揃っているからだと思われる。
江口のりこさん、中条あやみさん、松尾諭さん、鶴瓶さん、中村ゆりさん、子役たちも含めて好演。工場の方々もよかった。
ただ、関西以外の人には、この感じが伝わるかどうか。少し難しいかもしれないとおもわれた。
佐川満男さん、合掌。
能登の人に観て欲しい
尼崎の知り合いから勧められて観ました。
笑いあり、涙あり、そして何より元気出る映画です。
主演の江口のりこさんと中条あやみさん、そして笑福亭鶴瓶さんの間が非常に良い。
僕も正月の能登半島震災で被災した1人ですが、石川県、中でも能登半島の人に是非観てもらいたい。そんな一本です。
食って寝ればたいていのことは何とかなる
鶴瓶演じる竜太郎の「食って寝ればたいていのことは何とかなる」、
これが至言だと思いました。
もうこれだけで私は救われた気がしましたし、この映画を観て良かったと思った次第です。
何と言っても江口のりこの演技が素晴らしいです。
主人公優子の気持ちの変遷を繊細に演じておられ、実に感動を覚えました。
物語は途中から、中条あやみ演じる早希と優子の二人の話になり、
そこで紡ぎあげられていく家族の姿が心にぶっ刺さりました。
中でも、回想で出てくる竜太郎とのコミュニケーションが軸になっていることと、
いろんな布石が前半に打たれていることを後半に気づかされるので
素晴らしい脚本だなと思いました。
予告編や宣材から、コミカルな作品と軽く構えていたのですが、
まさかこんなにも心を震わされる感動作だとは!
実に心に染み入る素晴らしい作品でした。
こういう邦画がたくさん生まれることに、期待したいと思います。
嘘みたいやけど、ホンマにほんもんの家族みたいやったで!
関西舞台でキャストもほぼ全員関西人
ここまでガチ関西なだけで人情味30%は確実にUP(笑
洪水や高潮など水害から地域を守る重要な閘門
『尼崎ロックゲート』通称『尼ロック』
関西人だけど知らなかった。
キャストと予告編を見ると
「ちょっと無理ある設定じゃない?」なんて、ちょっと思ったりしたのだが
とんでもなく最高のナチュラル家族だった
閘門にも負けない家族愛に笑って泣かされたーー
最近では珍しい素直に観れる笑って泣けるヒューマンコメディ
最近珍しく、小細工がなく真っすぐな作りに好感が持てて、素直に観れて、笑って泣ける優しいヒューマンコメディになっていて、良かったです。
中村和宏監督は「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」を撮ったことがあるだけに、その良さが生かされた映画になってます。
家族を守り自由に生きる父親、笑福亭鶴瓶とその若き日を演じた「シン・ゴジラ」の松尾諭、娘を江口のりこ、新妻を中条あやみ ら俳優陣が皆好演。
特に、江口のりこの複雑な心境をかかえながらなかなか素直になれないところや、中条あやみの苦い過去を隠した屈託ない前向きさ(さすがに設定年齢の二十歳には見えませんが)がとっても良かったです。
ベタベタ下町人情喜劇
ほんまベタやなあ。確信犯的にベタなドラマっちゅう感じやな。こんなけベタにやったら逆にすがすがしいわ。子供の頃から見てた吉本新喜劇みたいやなあ思ってたら、案の定監督は吉本新喜劇の監督やったわ。
タイトルが「あまろっく」やて。なんや、尼さんがロックバンド組むっちゅう例のよくあるパターンやな。ええ、ちがうって?あまろっくちゅうのは尼崎閘門のことかいな、こりゃすんません。なんせ尼っちゅうのは大阪に住んでてほぼ行くことない町やさかい。大阪から神戸遊びに行くときに国道二号線でただ通り過ぎるだけのぱっとせえへん町やねん。おっと、こんなんいうたらダウンタウンの浜ちゃんにどつかれてしまうわ。
お話は鉄工所経営しとる鶴瓶師匠がすーだらオヤジなもんやから、一人娘はそれを反面教師にしてがんばりすぎたさかい、周りから浮いてしもうてひねくれもんになったっちゅう話や。しかしいくらなんでもあれはひねくれすぎやろ。あそこまでとげとげしい性格、まるでハリネズミやないか。そりゃあ男も寄ってけえへんで。そこへ鶴瓶師匠が中条あゆみと再婚するなんてびっくりやわ、でも加藤茶さんの例もあるし十分あり得るわ。
まあ、この中条あゆみっちゅうのが出来すぎたこなんやけどね、子供の頃からあたたかい家庭にあこがれてたなんて設定もほんまベタやわ。ほんで江口のりこの見合い相手っちゅうのが学生時代から彼女に好意寄せてたとか、まあ都合のええ展開なんやこれが。普通あんなハリネズミみたいな女に食いつかへんで、食いついたら口の周り血だらけやで。
そんなこんなで鶴瓶師匠はあんな若い嫁半もろうて夜の生活の無理がたたって亡くなってしもうて、微妙な関係の二人だけが残されてしまうんや。ひねくれもんの江口のりこと真っ正直に物言う中条あゆみはお互い譲れへんからけんかも絶えへん。でものりこもあゆみの生い立ちなんか聞いてほろりとさせられて、徐々に打ち解けていくんや。
ほんでまたまた急な展開、あゆみは妊娠、のり子は見合い相手と、えーと、どこやったかな、どっか砂漠のある国に行かへんか言われて悩むんや。
どうでもいいけど、いつになったらあまろっく絡んでくるんや思うてたら、台風や。やっぱりここであまろっく本領発揮や、このおかげで被害無くてすんだんや。ほんで鉄蔵はんからのりこは親父さんのこと聞いて、ああ、やっぱりお父ちゃんはうちらのあまろっくやったんやな。ほなら今度はあたしがあまろっくになったるわ言うて砂漠のある国行きはキャンセルや。
鉄工所継いでおまけに見合い相手はそこで働き始めるなんて、なんちゅう都合のええ結末やねん。ほんま、ベタ過ぎて勘弁してや。
ベタなストーリー、ベタな設定、ベタな演出でほんま参ったわ。ほなさいなら。
さすがネイティヴの中条あやみ
尼崎市が舞台のご当地ムービーゆえに、兵庫県は全国に先駆けて1週間早めのロードショー公開です。予告編で見倒してたので、およその予想はつきましたが、予想を上回る「ホームドラマ」でした。出演者のほとんどが京阪神出身なので、まったく気になりませんでしたし、大阪市阿倍野区出身の中条あやみの大阪弁を聞くだけでも、この映画を観る価値はあります←ちょっとおおげさ(汗)
タイトルのもとになった「尼ロック」とは、尼崎市にある尼崎閘門のことです。船舶が通航できる巨大な設備で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいます。英語で閘門はlock gateであることから尼ロックの愛称で呼ばれています。
物語は予想通り進みますが、前半でまさかの展開。そしてそれからが江口のりこと中条あやみの映画となります。
正直言えば、尼崎市が主人公です。しつこいくらい阪神尼崎駅界隈が映ります。尼崎の最も尼崎らしい場所ですが、映像で見る限り本当にきれいな尼崎です(笑)
楽しもう
評価が高かっただけにやや期待しすぎてしまった。
テーマがしっかりした作品で、泣いたか泣かないかで言えば泣いております。
ややストーリーがご都合主義なところが目立ち、再婚の設定もさすがにちょっと腑に落ちない。娘のキャラクターもやや一貫性がないような。またポップさがストーリーの軽さにも繋がってしまっている部分がある。なので個人的にはイマイチ感情移入がしにくかった。もちろん見やすくはあるんだが。
ただし後半はしっかりと泣かされておりますので、力技でねじ伏せられたと思います。
ということで若干甘めですが、この点数です。
え~話しではありますが
ノーマークの映画でしたが、高評価に釣られて鑑賞。
皆んな良い人で落とし所も良い話ですが、登場人物の描き方が浅いのかあまり心に響きませんでした。
起きる出来事もどうも予定調和な感じがして。。
自分の感受性に最近自信が無くなって来ました。。
人と人の繋がりを感じる温かさ。
無くす悲しみや痛みを知っているから、今あるものに感謝ができる。笑顔の裏にも色々な思いがあり、守りたいものがあり、温かさを感じる作品でした。
江口のりこさんのサバサバとしたテンポの良い関西弁と、鶴瓶さんの福々した笑顔と中条あやみさんの家族への想いが人一倍強いキャラクター。個性バラバラな「家族」だけど、どんどん気持ちが繋がっていく。
どんな事も楽しむ!
「祝リストラ」に面くらいました笑
しばきまげるぞ!
江口のり子はそんなに得意ではなかったが、
評価が高いので観ました
全体的に良かったですが、
中条あやみの存在がピカイチでしたね
ありそうでない昭和チックな話なので、
40代以上にはいいんじゃないでしょうか
ちなみに「しばきまげるぞ!」は
「しばき倒すぞ」の変化形のようです
ラストは「お前もいるんかい!」っていうオチ・・・
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