「ひと咲き まち咲き あまがさき」あまろっく しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ひと咲き まち咲き あまがさき
通常スクリーンで鑑賞。
私は生まれてこの方(約30年間)、ずっと尼崎市に住んでいる生粋の尼っ子である。尼崎閘門(尼ロック)については小学4年生の時、社会科の時間に学習した記憶がある。
小4の社会科は1年間を通して尼崎市の産業や地域の特色、歴史などについて学ぶ時間だった(今もそうなのかな?)。
劇中で言及される室戸台風やジェーン台風の時の被害についても勉強したし、尼崎市役所の敷地内には、当時押し寄せた高波の水位を示したモニュメントが建っている。
最近ドラマのロケ地で使われることの多くなった尼崎だが、ついに「ご当地映画」と言える作品が出来た。映画が大好きの尼っ子としてこれほど嬉しく、感慨深いものはない。
下町ならではの人情味が描かれていて心地良い。何かと悪いニュースで話題となりがちな尼崎ではあるが、いいところもあるんだよと全国にアピール出来る絶好の機会だな、と…
馴染みのある場所が映画に出て来るのって、なんだか嬉しくなる。会社のすぐ近所でロケをしていただなんて全然知らなかったのが悔しい。中条あやみとニアミスしていたとは(笑)。
崖っぷち娘と父の再婚相手の心の交流が笑いあり涙ありで描かれ、なかなか手堅いドラマに仕上がっていて面白かった。
中条あやみがキュートで、内心悶絶しまくりだった。
「家族団欒や!」「自慢の旦那さんや!」とか、セリフの言い回しがとにかくかわい過ぎたし、表情も良かった。
父親の死因がよく分からなかった。もしかしたら、誰か困っている人を助けようとしていたのかな、と想像している。
家族の絆について思いを馳せ、考えさせられる。
「人生で起きることはなんでも楽しまな」。いい言葉。まさに金言である。尼っ子(30歳)の心にぶっ刺さった。
[余談]
鋼材の下敷きになるシーンについて。鉄鋼関係で働く者として、工場ではあんな風に鋼材を保管しないのではないかなと思った。ラックに横に寝かせて置いたりだとか、もし立て掛けるならチェーン等で転び防止の措置をしているはずだ。
長年続いている工場と見受けられるので、創業当初からあの置き方ならば今まで事故が起きなかったのは奇跡だろう(もしくは起きていた?)。展開的に事故を起こさないといけないのは分かるが、杜撰な管理の果てなのが残念である。
[以降の鑑賞記録]
2024/09/22:Amazon Prime Video
※修正(2024/09/22)
しゅうへいさん、こんにちは。
共感ありがとうございます。
ご当地モノっていいですよね!前のめりになりながら映像の隅々まで目を凝らし「あっ、ここ知ってる」なんて楽しみ方もできるし。
人情物で良いお話しだったから、尚の事でしょうね。
こんにちは。
共感ありがとうございました。
この映画とても良かったですね。
割と関西の方でも尼ロックをご存じないという記述を見かけるので、当然関東の自分が知ってるわけないかーと思って見てました。
知識がなく、尼崎はダウンタウンのお二人のイメージなのですが、訪れてみたくなりました。
鋼材の保管、同感です。妊婦が近寄りやな予感…映画だからなーという感じでした。