「考える力を与えてくれる映画」型破りな教室 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
考える力を与えてくれる映画
メキシコの社会や経済がどうなってるのか教育水準はどうなのかなど全くわからないが、残念ながら貧富の差も激しく犯罪に手を染める子ども多いことだろうと映画を観て思う。日本も近年は闇バイトに引きずり込まれる若者が後をたたないので偉そうなことはとても言えないが、。
どのような国でもだいたいは義務教育はある。そして小学生の高学年となると物事を思考する力(考える力)を養う極めて重要な時期と言える。
フアレス先生に出会えた生徒は本当に良かったと思う。元々は落ちこぼれ教師だったようだし、型破りな授業は最初は確信はなかったのかもしれないが、生徒が自ら考える力に目覚めた瞬間から先生も覚醒し生徒との素晴らしい関係性を育むことが出来た。パロマは本物の天才だったが先生が見出せなければ父親も気づかなかった(父親の涙のシーンは泣かせる)。ほんとに宇宙飛行士になってもらいたい。ルペは無計画に子供を産む親の犠牲者のようだが、哲学に目覚めたので遅れても学校に通い必ず何かを掴むだろ。ニコは折角学ぶ機会を得たのにとても不幸でやるせないし、何度か登場した緑Tシャツの子どもは学校にすら行けない。メキシコの下層の人々の現実もあえて見せつける。
観ている側にも考える力をつけさせているようである。
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