梟 フクロウのレビュー・感想・評価
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暗闇の極上サスペンス
《梟—フクロウ—》
王宮を巡る暗殺事件唯一の"目撃者"盲目の鍼灸医が"見た"ものは。明るい世界と暗闇のちょっとしたギミックが効いている。"庶民達は見えないフリ聞こえないフリ"が処世術だった時代鍼灸医の行動は現代人への忠告に思える二転三転の上質スリラーサスペンスが面白い! FansVoice
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卑しき盲目者は“目撃”する
朝鮮王朝の王の息子が暗殺されたのを、盲目の鍼医が“目撃”してしまったことで巻き起こるサスペンス。時代背景やベースとなった史実などに関する知識などがゼロ状態で鑑賞したが、掘り出し物的に面白かった。日本公開は2024年2月だけど、23年に観た作品のベスト10位に選出。
とにかく主人公が盲目という設定が効いている。『座頭市』や『暗くなるまで待って』など、盲目の人物をメインとする数多の映画でも描かれてきたように、視力がない者が陥る危機は常人のそれよりも計り知れなく大きい(まぁ座頭市は危機などものともしないだろうけど)。ただ、本作はそれにちょっとひねりを加えているのがポイント。「卑しい者」と自ら蔑んで生きてきた彼は、座頭市のような剣客でもデアデビルのようなスーパーヒーローでもない。でも追われながらも彼は、ある事を機に“目覚め”ていく。
鍼医役の俳優、および暴君と化す国王役の俳優が『タクシー運転手~約束は海を越えて~』で共演していたあの2人だったと後で知り驚き。我ながら韓国俳優への関心が低すぎるな…
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