梟 フクロウのレビュー・感想・評価
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見えないものが見える
人の心はかくも弱く、強いのか。
そしてそれは人の行動の細部に現れ、視覚を必要とはしない。
そう思えた映画だった。
人の五感の中でも意識的に記憶に残るものを
インプットしやすい ”視覚”
キリスト教では視覚が五感の中で優劣をつけると一番重要とされる
それがない世界で、人はどのようにものを感じ取るのか。
主人公は盲人である特性を生かしつつ、
見えないけれども”見える”ものを基に、謎を解き明かし、
時に危険な橋を渡り、そして罪を着せられつつも
生き延びて、最後にその集大成ともいえる行動を行う。
全てが繋がり、最後をみた時に、
それが「幸せな答え」ではなくても
「納得のいく答え」になる映画だなと思った。
言い訳の仕方を心得ている者
昔の朝鮮王朝が舞台のサスペンス。
王室に関わることになった身分の低い盲目の鍼医者が主人公。
一見とっつきにくそうな舞台ではあるが、そんなことはなく、
没入感や緊張感の持続する良い作品である。
良い点
・設定
・ポスター
・訴え
・むなしさ
悪い点
・関係性が一部分かりづらいか
面白い!
史実ベースを上手く料理したお手本の様な作品でございました。感想書いてなかったのを忘れていたのでなんだかドライになっちゃいますが、韓流食わず嫌いな方でも楽しめると思うし、映画は映画、ドラマはドラマで発展してきた韓流の良い形での着地点だなぁと感じました。面白い。
登場人物の区別がつかず、諦めて
全体の7割寝ちゃってました💦
それでもストーリーちゃんと追えてたってことはきっと展開遅めなのかしら??
・メインイシュー起きるまでが間延び😅
・盲人=目の見えない人。……えっ!?
・盲人、走る走る。えっ??
あれあれ?と思うことはちょいちょいあるけど、それでも楽しめたかな。
ポスタービジュアルは騙しの領域な気もするけど😂
これぞ韓国映画!
一見ありがちな展開に盲目の鍼灸師という要素が加わってサスペンスとして昇華した印象。ただちょっとあれではさすがに見えすぎだったかもしれない、色々と。と言っても、テンポも良く時代物サスペンスとして充分楽しく鑑賞できました。これは韓国にしか撮れない映画。
ラストのおとしどころが、そっちかぁ~って感じがして、個人的にはもう1つ前の場面で終わっていても良かったかも。あと、どうしても暗い場面が多いので目がだいぶ疲れました。
登場人物が分かりやすくて良かった。血の繋がった家族だろうと自分の権力を維持するためなら容赦なく葬り去るとか、どこの国も同じですね。力を持った人間の欲とは本当に恐ろしいものです。
設定が見事!!!!
ナイスな設定、なるほどなーって。
こういうアイデアすごいよなぁ、韓国映画。
お話が秀逸。とっても面白いです。
「え?そんなことある?
後出しジャンケンじゃん?」
って思わなくもないですが、それを言ったら
つまらないです。そーいうことなんです!
ってことで観ないと楽しめません。
この設定が生むエアポケットを巧みに生かした
物語が絶妙なスリルを生み、予想できない
結末に導いてくれます。
ただ、ラストに向けては盛り上がるというより
バタバタと手早く店じまいしていくかのような
展開に物足りなさを感じた点と、THE 韓国映画
って感じのベタなラストの締めは残念。
ですが、そんなマイナスに感じた点には
目を瞑りたくなる快作でした!
おもしろい!
何故4年後?
日本が徳川家が江戸幕府を開いて大奥どうのこうのだった時に、お隣韓国はそのまたお隣さんに乗っ取られる危機だったとは!東アジア同士でも海が隔てているものは大きいですな。
半盲人が結局生き延びられて良かった。でも、復讐的なことを果たしたのがなぜ4年後なのかが、謎。ほとぼりが冷めるのがそのくらいなのだろうか
ぎょっとするようなキービジュアルで鑑賞に二の足を踏むにはもったいない一作
李氏朝鮮時代の政争を扱ったドラマ…、という内容以前に、名作ホラー映画『オペラ座 血の喝采』(1987)を連想するようなキービジュアルが強烈な作品です。しかし本編でこの場面は一瞬しか出てこないし、ホラー要素もかなり弱め(「ない」とは言わないけど)。「うわっ、怖そう(痛そう)…」という第一印象で鑑賞を見送ってしまうとちょっともったいないかも。というのも、本作は宮廷の政争を扱ったドラマとしても、盲目の主人公が限られた時間内で危機を潜り抜けていくタイムサスペンス劇としても、十分に楽しめる内容に仕上がっているためです。
物語の主筋は、17世紀の史実に基づいているため、その帰結は明らか…、というか冒頭でいきなり作中の重要人物の命運がわかっちゃうんで、「すでにゴールがわかっている物語の過程をなぞっていく」形で鑑賞を進めていくことになります。
しかし主人公は無名の鍼灸師で、しかも盲目のギョンス(リュ・ジョンヨル)であるため、ギョンスが降りかかる危機にどう対処していくのか、ギョンスと同様観客も手探り状態で状況に放り込まれた感覚を味わいます。ある程度帰結はわかっていても、サスペンスとしての緊張感は決して緩みません。
じゃあ鑑賞中は緊張しっぱなしかというと、特に前半部はちょっと滑り気味のギャグも含んでいて、劇場で笑いが起きるほどでした。こうした緩急の使い分けが実に見事な作品でもあります。
韓国の宮廷ドラマといえば壮麗な王宮やきらびやかな衣装の印象が強いですが、本作は夜陰に沈む御殿やかがり火に浮かび上がる貴族など、独特の映像美があり、それもまた本作を楽しむポイントとなっています。
シリーズ化を期待!
個人的にトヨエツの藤枝梅安シリーズがすごく好きで。鍼の達人、時代劇、暗殺という共通点だけで、この作品、勝手に韓国版梅安さんと呼ばせてもらいます。めちゃめちゃ面白かったです。ぜひ、シリーズ化してもらいたい。これまで足を踏み入れることのなかった韓国時代劇にハマってしまいそうです。
面白かった! 良質エンタメ
韓国宮廷もののドラマの雰囲気に興味がなかったので見る気しなかったが、レビューがよかったので鑑賞。レビュー通り面白かった!!
柄本さんにそっくりの主人公の盲人演技にまずグッと掴まれた。その後ちょっと滑稽なシーンだったり同僚の先輩がコミカルだったりくすっと笑える要素あり。緊迫だけでなくバランスが良い。音楽も良いし暗めの映像も綺麗。朝鮮の歴史をあまり知らなかったので勉強になった。やはり中国の属国で王位につくためには人民よりも中国を気にしないと生けなかった国なんだなと。ソ連の後ろ建てあっての北朝鮮とよく似てる。朝鮮の歴代の権力者で徳がある人はいないと言われる背景を垣間見た。日本は島で良かった。
物語の後半過ぎてタイトルの意味を理解。冒頭の描写もやっと繋がる。とにかく飽きる場面が一切なかった。
初の韓国時代物
韓国映画の時代物は初めてだったけどリアルですね。味方の重臣があっさり手のひら返したり、負けた側はみんな殺されたり。
主人公の盲人が夜は見えるとの設定も面白い。明るくなると動き悪くなるシーンもっと使ってもハラハラ感が増しそうで良さそうですね。
盲人は見た!?
いやーおもしろかったー
前半は鍼医の見習い
後半はある出来事をきっかけにスピーディに展開し、
非常にスリリングなハラハラドキドキ・・・
盲人ではあるが秘密を抱えた鍼医ギョンス
政治の泥沼に巻き込まれるが・・・
正義は勝つ?
韓国ドラマは普通に何十話と、途中で飽きますが、
この映画は2時間でケリががつくのであっという間でしたね
フクロウは夜飛ぶ
やっぱり韓国ミステリーはいい。
時たまこういうものに出会えるので、映画館巡りが辞められません。
しっとりとしたミステリーがお好きな方には超おすすめです。
柄本佑似のリュ・ジョンヨルが盲目の鍼灸師を演じていて、身分が低い故の制限された中で、守りたい者のために奔走します。
ユ・ヘジン他周りを固める俳優の皆様も良く、あっという間にの118分でした。
鍼灸師を応援したくなる脚本が見事で、ドキドキ感も上がりました。
初め優しめなシナリオがいいのでしょう。
王子と鍼灸師の触れ合いが、とても良く「ホロリ」とさせられました。
いつの世もリーダーは孤独なのです。
洗練された韓国史劇
最近『馬医』を観たのをきっかけに、『トンイ』『イサン』と立て続けに観た。『仁祖実録』は確か『馬医』に出て来たので知っていて、『梟』を観る動機になったのだが…
いやー、普通に面白かった。
ドラマでの史劇ばかり観ていて、あの突然ぶっ込まれるコメディ要素とドタバタ劇にすっかり慣れていたので、『梟』を観た時は、まず映像の綺麗さに驚かされ、そしてぴんと研ぎ澄まされた空気感に感動した。映画とテレビドラマの違いを見せつけられた。映画館での韓国史劇がクセになりそう。
映画は面白いのに
お金掛かってるな〜、衣装や小道具にも拘っていて、ストーリーもそれに見合うだけの高いクオリティを保ってましたね。没入感も凄くて2時間があっという間に過ぎました。この映画の感想とは外れますが、韓国映画はクオリティが高いなと思う反面、テレビドラマは今一つなのが不思議な感じがします。テレビ班と映画組の交流が無くて、上手く技術的な継承がされて無いんでしょうかね?今度、韓国映画史の本でも読んでみようかなと思いつつ映画館を後にしました。
期待値の上をいく
世界観の作り方が丁寧で
カメラワークや闇と光の使い方もとても臨場感が生まれていてよかった。
はっきりと語られるわけではないが、
前半の時点で、闇の中なら視力があることがわかる演出
それが暴かれてしまう瞬間の緊張感と安堵感。
そして、暗殺の陰謀に盲目であるがために巻き込まれ
どうにか保身のために奔走する姿と
その後、王の陰謀を暴こうと奔走する姿がとてもスピード感があり
飽きのこない映画だった。
ラストに救いがあるところも意外ではあったが良いストーリーだったと思う。
それにしても、この王は、自分のアイデンティティを「王様である」ということにしかモテなかったのが、とてもかわいそうな人だったなと感じた。
中身のない人間というのは実に滑稽で
周りを操っているように見えて、操られてしまっているのだろう。
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