梟 フクロウのレビュー・感想・評価
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期待度○鑑賞後の満足度○ 李氏朝鮮王朝物はドロドロ劇に事欠かないので手を変え品を変えて何度もTV化・映画化。本作は主人公を盲目の鍼師にしたのが新味。サスペンスドラマとしては良い出来。
①一時期、韓流歴史ドラマ(お気に入りは『イ・サン』と『トンイ』)にハマっていたので李氏朝鮮王朝の本は結構読みましたわ。
本作は有名な仁祖の世子急死事件が題材。本作における真相は通説通りにしてあり、主人公が謎解きするわけではなく、それを目撃しただけなのでミステリーという点では意外性はないが、主人公を腕が良いので王族の掛かり付けになった盲目の鍼師にして一捻りしている。
②
BBA‼️💢
やっと韓国映画を劇場で観られる日がキター❗️ 久しぶりー、て去年観たか❓ 「バードマンあるいは」みたいなタイトルのやつ。 あれも良かった❗️ とにかく韓国映画ならハズレは無い‼️ 劇場到着は開始時間ピタリで、当日最終上映なのでヒヤヒヤしたがさほど混んでおらず、小走りに入場したら、 私の席はH-5。そこにはカバンと上着が鎮座。 「んっ⁉️」と二度見すると、隣の席のBBAが慌ててその上着とカバンを取り除く。 ヤレヤレ、と思ったら、そのBBAは その横の2人と一緒に横に1席ずつズレて座り直した❗️ そう、BBA✖️3でテキトーに座っていた❗️😱 かどうかはどーでもいーが、 直後に何やらおしゃべりを始めた。 「アレって韓国語❓」 「分からんよねー読めんよねー」 まだ上映前の予告だから良いが、 本編始まったらこの軍団はどう出るかっ⁉️ 余談を許さぬ状況😅 冒頭からかましてきた❗️ 「あー、目見えないだねー」 事前情報ゼロなのか❓でもそれ言わなきゃダメ❓ ギョンスが宮廷に赴く際、 先輩が道を間違えてUターンするとこで、 「キャハハー❗️」 イヤイヤ、声殺して笑えよ💢 軍団、しばらくは黙って観てました。 ポスターにもなってる、目の前に鍼を翳されるシーンもシーンと観てました。 ラスト、油断してたら(何を?)またかまされました‼️ 再びギョンスが宮廷に召喚されるシーン、 呟くBBA、 「コレは面白い展開」 オイ、ここお前ん家か⁉️👊 しかもずっと何かを食べてて、その臭いも結構してて、自分も直前までファミレスに居たから、この臭いはオレか❓と何度も自分の服を嗅ぐ始末😥 映画「阪急電車」の南果歩を引き回す、KYなオバチャン集団を想起させる、BBA軍団でした。 自分は、中谷美紀にはなれなかった🤣 別に南果歩もいないけど🤣 何の話だ❓ 映画は、面白かったです😅 折角なので好きなシーンだけ。 王子がギョンスに拡大鏡渡す所😭
老害ですみません
本作、気にはなっていたものの先週はスケジュールのやりくりがつかず。そのまま劇場鑑賞しない選択肢もあったのですが、やはり評判が高いようなので1週遅れで参戦です。 ちなみに逡巡したのには、私が韓国の時代劇に対する苦手意識もあるから。その理由は私自身の不勉強にあり、朝鮮半島の歴史に疎いためですが、今作のように「史実ベース」と言われても、正直いつの時代すらわかりません。また雑なことを言えば、時代劇の良さは「ロマン」を感じることだと思うのですが、あまりに歴史を知らないため結局「単発ドラマ」にしか見えず、語られていることがその後どう影響していくのかを知りません。それじゃロマンなんて感じる余地もなく、どう楽しんだらいいのかと思うことすらあったりして。(「なら勉強しろよ」は正しいご指摘です) まぁ、挑むからにはそこを出来るだけ度外視したうえで私の本作の評価ですが。。 確かにサスペンスとしての工夫は優れていると思います。ただ、個人的な好き嫌いでいうと好みではありません。その最大の要因はキャラクター設定に対する「不誠実さ」にあります。 本作、恐らくそこが面白いと評価される最大の要因だと思われますが、そのサスペンス性を重視するあまり、二転三転、どんでん返しのために、主人公に対して「このキャラクターなら」と考える言動を裏切ることで推進させる展開の繰り返し。理由としてその「出自」や「事情」を理由にするわけですが、ここまでキャラをブレさせると流石に白けます。 もはや「設定」として史実をベースにする意味は薄れて無理な展開も多く、仕舞には本作のオチに主人公がとる行動に納得がいきません。 敢えて言えば、ブレてないキャラクター仁祖(李氏朝鮮時代の第16代国王)役のユ・ヘジンは相変わらず間違いない信頼の演技で見ものです。 まぁ、こういう作品性に対して高い評価があることは否定しませんが、オジサンとしては「支離滅裂」かな、と。なんなら、歴史的なミステリーに正しい答えも要らなければ、ネタのために設定されるだけなら弄らないでほしい気がする。そんなロマン思考で老害なことを言って、なんなら私が白けさせているかもしれませんね。すいません(口だけ)。
三跪九叩頭の礼を強いられる悲哀
17世紀中盤の朝鮮王朝を舞台にしたサスペンスでした。時の朝鮮国王・仁祖の皇太子である(昭顕)世子は、清国に人質に取られていたものの、8年ぶりに帰国が許されて清国の使者とともに朝鮮に戻って来る。そんなところから物語は始まりました。この辺りの朝鮮史に暗いので、少し調べてみたのですが、元々漢族の明国に従属していた朝鮮でしたが、中国大陸で女真族(満州族)の後金(後の清国)が勢力を伸ばし、やがて明国が滅亡して清国が中国全土を支配することになり、その過程で朝鮮の立場にも大きな影響があったことが、本作の物語の底流にありました。 そもそも世子が清国の人質になるきっかけになったのも、いまだ明国が存在した1936年に清国側から従属を迫られた仁祖が、それを拒否した結果清国に攻撃され、その戦い(丙子の乱)に敗北したことが原因でした。本作でも、「南漢山城の屈辱」という話が何度も出て来ましたが、仁祖をはじめとする朝鮮王朝の首脳部は、南漢山城に40日余り立て籠もって清国軍と戦ったものの結局は降伏し、「三跪九叩頭の礼(皇帝の前で跪き、手を地面につけながら3回額を地面に打ち付ける一連の動作を3回繰り返すこと)」で清国の皇帝ホンタイジに従属の意を示し、世子や大臣の子女を人質に差し出すことや、明国との戦いに援軍を送ること、貢物を献上することなどという屈辱的な条件を飲まされます(三田渡の盟約)。その後1644年に明国が滅んだことで人質を取る必要がなくなったため、前述の通り1645年に世子は朝鮮に戻ることを許されることになり、本作の物語も幕を開けることになります。 本作でも描かれていましたが、世子は清国に人質に取られていたことで清国にシンパシーを持ったのか、もしくは清国の強大な力を知ったのか、いずれにしても明国を滅ぼして飛ぶ鳥を落とす勢いがあった清国の気風を朝鮮にも取り入れようとしたようです。一方国王の仁祖は、南漢山城の屈辱の恨みがあるのか、はたまた息子とは言え清国の威光を背景にした世子に王の座を奪われるのを恐れたのかは分かりませんが、両者の関係は急速に悪化し、清国から帰国して僅か2か月後に世子は死んでしまいます。この世子の死は、朝鮮王朝の正式な記録である朝鮮王朝実録にも記録があり、毒殺を思わせる状態だったと記載されているそうで、本作はそうした記録から創造された物語でした。 ようやく本題に入りますが、主役のギョンスは盲目の鍼医者であり、その腕を買われて宮中に取り立てられます。この辺りのシチュエーションは、アニメの「薬屋のひとりごと」と似ていて、平民がひょんなことから宮廷に仕えることになり、その技量がトップに評価されるという流れは、非常に似通った感じでした。ただ「薬屋のひとりごと」の場合、ミステリー要素はあるもののラブコメ要素もある可愛いお話ですが、本作は主人公がいつ殺されるか分からない状況に置かれるスリリングな展開になって行くので、その後の展開はだいぶん異なる様相を呈していました。 開明的で心優しい人物像に描かれた世子に見込まれたギョンスは、出世の糸口を掴んだかに思えましたが、前述の通り世子が突然亡くなってしまったため、彼の運命は急転します。朝鮮王朝実録に書かれたように、世子が毒殺されたことを知り、その黒幕の正体を知ったギョンスの運命や如何に?一番の見所は、チラシにもある目に針を刺されようとする場面でしたが、このシーンを始め、非常にスリリングな展開が多くて楽しめました。 ただ、朝鮮史を知らない者が観るとビックリ仰天する話だったのですが、何せ正史にも記載されたことを元にしているお話だけに、韓国人にとってはそれほど意外な展開ではなかったのかも知れません。それでもチラシなどによれば、本作は韓国で大ヒットしたようで、各種映画賞も受賞したとのこと。 ヒットの理由はなんだったのか?その辺りを考えてみると、ひとつは史実を踏まえた上での歴史ミステリーは、日本のみならず韓国でも人気があるんだろうということ。本能寺で信長が討たれてしまうことが分かっていても、繰り返し信長の物語を観てしまうのと同じことですね。また本作のフィクションではあるものの、主人公であるギョンスの物語が非常に起伏に富んでいて面白かったこともあったと思われます。 一方で私個人が思ったのは、大国の意向に翻弄され続ける朝鮮の歴史に、改めて愕然としました。近世以降を振り返っても、明国に従属し、明国が滅亡すれば清国に従属を強いられる。さらに19世紀になって日本が台頭したかと思えば、20世紀前半は日本の支配下に置かれてしまう。そんな日本が戦争に負けて「光復」が訪れたかと思えば、米ソ対立の先兵にされてしまい代理戦争までする羽目になり、いまだに民族統一は果たされぬまま。こうした朝鮮史には日本も大いに関わっているだけに、大国の事情で仁祖と世子の父子の対立が生まれ、やがて世子が毒殺されてしまう悲劇という話を聞くと、世子のみならず、仁祖にも悲哀を感じてしまうところでした。 勿論本作で描かれた彼らの人となりには多分にフィクションが含まれているので、本作を観ただけで一概に史実の全てを理解できる訳ではありませんが、日本で言えば江戸時代の初期に、朝鮮半島で何が起こっていたのかを知るきっかけになった本作は、非常に印象深いものでした。 そんな訳で本作の評価は、★3.5とします。
盲目の目撃者が暴最高のサスペンススリラー
17世紀朝鮮王朝の暗号に包まれた“怪奇の死”が、盲目の目撃者の手で解き明かされる――このスリリングな謎が、韓国で大ヒットを記録したサスペンススリラー!仁祖実録に記された不可解な死にまつわるこの物語は、予測不可能な展開と緊張感あふれるストーリーでハラハラドキドキの連続に、ちょっぴりコミカルなキャラクターが息抜きになって映画のシリアスさを適度に和らげてくれます。 韓国映画のサスペンスの完成度はまさに圧巻!目が離せない展開の中、疲れることなく最後まで楽しめる作品です。#韓国サスペンス #仁祖実録 #怪奇の死 #盲目の目撃者 #ハラハラドキドキ #映画愛好家#三度の飯より映画好きシェフ聡27#映画好きと繋がりたい
両の目で見えたのは…
多士によりレビューされている通り、評点通りの面白さだ。
いきなり本編とは関係無い切り口だが、作品の準主役の、史実上も悪政で有名な仁祖国王。この時代、かたや日本では三代将軍 徳川家光が日光東照宮を造営。建物に数多ある、天下泰平を象徴した彫刻のうち「三猿」はあまりにも有名で、悪事を見ない・言わない・聞かない方が良いとされる仏教信仰の現れと伝わる。
この作品は、儒教的信仰心に生きる若者が自らの道徳を『思いっきりブチ破る』なんとも不届きな爽快感を味わえるものだった。
他士が語られていたが、物語の前半と後半はかなり異なるエネルギーに感じた。前半は正しく大河ドラマのそれであり、期待したものとの乖離が大きく、私もかなり呆気に取られた気持ちで見ていた。
この作品の真の面白さは後半戦。主人公の盲目の特性や、置かれた環境、周囲の人物など、すべての意味合いが机上のチェス盤がごとく駆け引きされていく。
決して先の読めないものではないため、スリリングさは多少削がれていたものの、緊張感を高めるサウンドトラック効果も相まって一気にクライマックスへ向かい、気がつけば2時間、あっという間に終演になだれこむ。こういったリズムは、さすが韓国映画。
ならではだと思った。
暗黒の世界に見えた悪をみたギョンスが、仁祖国王に最後に見せたものは正義か。
そしてこれは何かの意味を込めて作っているはずで、答えを知りたいのだが…何か起きるのはすべて左眼だ。本国のポスターを見て確信したのだが。
上手いなぁ。韓国大河サスペンスの傑作。
時間を忘れて王家の陰謀に没入。
エンドロールでは「おもしろかった」と独り言。多少の脚色はあるでしょうが実話に基づいています。1645年頃の李氏朝鮮王家における清の属国か否やかの方針のこじれから親である王が陰謀を巡らしながら次期後継である息子を殺めるサスペンスストーリーですがそこに現れるのが盲目の鍼灸師です。盲目といっても暗い環境では多少見えることが鍵となってきます。針灸の腕前は優れており人間的にも真っ直ぐな性格であることから王家にも受け入れられることとなりストーリーの主人公になっていきます。家族間の残忍さの中で息子やその奥さん子どもは善人の位置付けながら明るい結末とはなりませんがそれが歴史なのでしょう。「君たちはどう生きるか」と趣は異なりスッキリ楽しめました。
手に汗握る後半の展開
韓国映画、しかも韓国で大ヒットモノの輸入ということで期待大の状態で鑑賞。
客層は中年以上の方が多く、女性割合が思いの他高かったです。(韓国モノだから?)
前半は、割と退屈でした。時代背景や主人公の背景説明が淡々と進みます。(隣のオジサンは寝ていました)
但し、この前半の説明は後半への伏線だったりします。
後半は、手に汗握る展開が進みます。
にしても、韓国映画って「見せ方」がウマいのなんの。光の加減や顔をアップにするタイミングなど、臨場感の出し方が本当に上手。
パラサイトと比較するとパンチ力はやや弱いですが、それでも満足の行く鑑賞となりました。
※パラサイトの彼は存在感抜群でしたね笑
主人公の意外さ
日本映画『みえない目撃者』は、韓国映画『ブラインド』のリメイクだったが、実際にみえない目撃者であった。しかし、本作の主人公のギョンスは、みえることもあり、そのことを隠す必要もあったり、みてみぬ振りをしたりして過ごすこともあったが、後半ではあえてみえる能力を発揮して大立ち回りをする。昼盲症という症状は、実際にあるという。『正欲』の水フェチよりは説得力を感じる。しかし、杖の突き方は、『天上の虹』同様、現代風で、『山のあなた』=『按摩と女』での突き方に近い方が良いのではないかと思う。
韓国の歴史ドラマには凄い作品が多く、ソウルの宮殿も見学に行ったので、馴染みがある。皇太子妃が可哀想だった。ギョンスは、弱い立場とは言え、罪を被せる役目を担ってしまった。最後は潔かった。また、4年後の報復は、『必殺仕置人』『隠し剣 鬼の爪』のように鮮やかだった。そのときは盲人ではない名医として訪れたのだろうか。
「ファクション」という種類があるらしいけれども、事実にインスパイアされたという言い方で、脚色で設定も大きく変えられた作品というものは、これまでにも多々あったのではないか。
正しい映画
韓国の映画、ホントに面白いね。
スケールの大きさ、実際の歴史上の人物を描くからには必須の史実とのバランス、エンタメ度、すべからく隙がなくて、ほんとに何の疑いもなく映画の面白さに身を委ねられる。
そういう昨今連発されている、良質のコリアン大作映画の一つ、その中でも特級のレベルの高さを感じる今作なのですが、あらためて思ったのが、映画の根底に流れる価値観というか感覚というか、それの正しさですね。
文字にするとどうしても嘘くさく薄っぺらに見えてしまうのだけど、要するにまあ、正義、というやつです。
人としての正しいのはこういうことなのだ、という感覚。
結局のところ、人間のドラマを描く映画というもの、それが本当に面白いと思えるように作ると、結局そこに帰結するということかとしれない。
これは映画に限らないかもしれないですが。
それが、近年公開される韓国の素晴らしい映画たちには、ちゃんと入っていると思う。
どれも外さず大事なところを押さえている。
だから胸を打つんですよね。
今作でいうとあの、主人公がなんとか危険を乗り越えててようやく門を出ようというときに、若様が殺されるかもしれない、と思い起こして門の中に戻っていく。
あの、視線の先にある安全な暗闇が映って、そこに主人公の逡巡が込められている場面。
それを振り切って自分のなすべきことをなすために危険の中に戻っていく。
本当に感動しますよね。
同じような場面として思い出すのは、エイリアン2でリプリーが、今まさに脱出しようというところで、少女の助けを呼ぶ声を聞いて引き返す場面です。
これはもう、なんというか人間の持つ普遍的なもので、人の心に響く作品の持つ資格みたいなもんだと思います。
それをこの作品もまた、持っている。
そこそこ年配の人なら覚えているかもしれないけど、淀川長治さんが日曜洋画劇場の解説でたびたび言っておられたことがそうだと思います。
ハリウッドの娯楽大作の中にも、どこかしら外してはいけない人間としての大切な価値観が描かれていて、だからこそ映画は信頼できるのだという。
近未来の学校の荒廃を舞台にしたSF映画(タイトル忘れた)にも、ヘレン・ケラーが言葉を獲得するまでを描いた古典的名作「奇跡の人」と同じような、教育に対する真摯な視線があるということ。
ETを初めて見た少年が、不気味な生物として毛嫌いするんではなく「おいで」とするのは、移民の国アメリカの大事な基礎で、それはメン・イン・ブラックの中にも確かに見えるということ。
そういう本当に感動できる映画には必然的に備わっている正しさが確かにこの映画にもあって、、まあその、この映画についての具体的な情報の何一つないレビューになってますが(笑)、要するにそうした芯のところに確かな価値観が感じられる、文句なしの傑作です。
また一ついい映画見れたなー!という幸せな気分で映画館を後にしました。
感染症は便利な言葉。
なかなか良い出来の歴史ネタミステリー。初めに出る説明が書物に残る史実でそこから組み立てた話らしい。どれどれ、目の見えない天才鍼師の謎解きか、、と思ったら全然違った。 大陸と朝鮮のドロドロとした覇権争いと、そこで生き抜く見て見ぬふりの力なきもの達、忠義や恩の板挟みと言った重量級のテーマであった。 役者のレベルも高く、王に仕える女子達も美しい。 この時代はどこの国も一緒だが、子供だろうが親だろが関係なく駆け引きのネタにされ、命が消費されていく。 人権なんて物が生まれるのはずっと後の事である。 つくづくこの時代に産まれなくて良かったと思う映画です。
おもしろかった まるでお約束のような突っ込みどころも、 吹っ飛ばせ...
おもしろかった まるでお約束のような突っ込みどころも、 吹っ飛ばせるだけの良さがある 見終わったあと、 過去に見た映画とかドラマとかを思い返し、 あの男の子はあのドラマで守られながら逃げていた子かとか、 そんな確認作業も楽しかった
展開が予想できず、面白い。
途中まではありきたりな作品かと思ったら、 後半の展開にワクワク感が止まらない。 時代劇でも、これほど面白い切り口で映画が とれるのに驚きました。 若手の監督で新人賞を総なめにしたのは納得です。 監督の次回作に期待が高まります。 ストーリーはネタバレしてしまうので、 ほとんど語れませんが、観て損はない作品です。 日本でも多くの方に観られることを願います。
よくできた歴史サスペンス
いやー面白かった!17世紀の朝鮮王朝で史実に残る怪死をフィクションとして膨らませ、二転三転どっきどきの極上サスペンスに。歴史物なのに退屈もせずわかりやすく、エンタメとしてよくできてる。ちっちゃい疑問は残るけど(あの側近?みたいな人の心情の変化がわかりにくかった)、そんなの吹っ飛ばす面白さ。後味も悪くなくて◯
ドロドロの朝鮮宮廷陰謀劇
朝鮮の史実がベースらしいが、ドロドロの宮廷陰謀劇。 盲目の鍼灸師を主人公にすることによって、後半はサスペンスが盛り上がり、それなりの面白さ。 夜間シーンが多いなかで、キャストの表情はうまく写しているものの、愛憎激しいストーリーなので、もっと感情がはっきりわかる演出(韓国映画はお得意のはず)だったらよかったのにと、やや残念。
極上ミステリー
韓国の史書にほんの一行残された「事件」に、こんなことあったかもよ〜、とめちゃくちゃ想像の翼を広げる極上ミステリー。 世子嬪が王に訴えようとするシーンなど、セッティングもさることながら俳優陣の演技が更にサスペンスを高めていて最高… 特にいつもはコメディリリーフ的な役回りが多いユ・ヘジンが王を恐ろしくそしてやがて哀しく演じていて、流石だった。 明るいと見えないが真っ暗な中では少し見える、って設定が肝なんだけどそんな都合の良いことある〜?と思ったらホントにそういう病気があるのね… 欲を言うなら、ストーリー上どうしても暗いシーン中心になるので、もう少し見やすくする工夫が何かあったらよかった。
早く観たくてウズウズしてました
1日中PCで作業していたこともあって、これ寝るかも…って思っていたのですが、面白すぎてずっと目ギンギンにして観てました。ᵔᢦᵔ 王の息子が毒殺されるまでの、 主人公の成長だったり、周りから信頼を得ていく様もかなり面白かったです。 さらに、毒殺されてからのぴりぴりとひりつく空気がもう堪らない。 明るい時見えず、暗い時に見えるという盲人であるので、それを表現するための陰影やグラデーションがとても綺麗でした。 "私なら右手を麻痺させることが出来ます。" のところで面白すぎんだろ!!!って叫びたくなりました まず私は歴史に疎いので、1645年(だったっけ?)の医療の技術ってだけで、ワクワクしました。 脈に糸を巻き付けて、診察とか無理だろ😣って。 他にも御医って呼ばれてたんだ〜とか 他にも鍼医への信頼厚すぎるだろとか 気になるところと言えば、毒殺事件後の時間の経過が分かりにくかったです。一晩の出来事ってことでいいのかな??? 見えることを隠していたのは、主人公の"見えないことにすれば生きていける"って考えからっぽいですね。
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