「全部感染症にするのはコロナの影響か?」梟 フクロウ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
全部感染症にするのはコロナの影響か?
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1645年の朝鮮王朝。盲目の鍼医ギョンスが登用され、師匠と呼ばれる鍼師の元、宮廷内で鍼治療を行うこととなった。1637年、南漢山城で屈辱を味わった経験から清の支配を恨んでいる仁祖。そこへ清での8年の抑留生活を経て息子・昭顕世子が帰国する。世子は清での文化に馴染んでいて、言わば親清派だったが、仁祖は明と手を組んで清に逆らおうとする親明派。可愛い息子であるはずが彼を葬ろうと企てていたのだった・・・この仁祖の恥辱とも言える史実を描いたのが『天命の城』(2017)だ。
御医イ・ヒョンイクが世子を毒殺した光景を同席していた盲人ギョンスが“目撃”したのだった。当然盲目であるから見えていないと思っていた御医。しかしギョンスは暗闇では少し見えていて、殺人現場での証拠を探し出そうとするのだった・・・しかし、現場から逃げるときに足を怪我して追われる立場に・・・といった内容。
歴史ものとしては物足りないし、目が見えることがバレては弟も殺される可能性があるという面倒くさい設定。世子の妻が味方になってくれたのに、彼女は事情を察して彼を庇ったようなかたち。さらに仁祖王に対して畏れ多いといった感情から、簡単に王が犯人であると右手を麻痺させる鍼を打ったりとか・・・この辺りが絶妙でありながら、心理的には納得できない。
まぁお家騒動は古今東西どこでもあるのだからストーリーは理解できるけど、むしろアクション映画にしたほうが面白いかなぁ~と思った。尚、闇で見える盲人の設定についてはTVドラマの『恋です!ヤンキー君と白杖ガール』で知識を得たのでさもありなんといったところです。
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