「映画の設定から、騙すのは、あまり好きではない。」梟 フクロウ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
映画の設定から、騙すのは、あまり好きではない。
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主人公は盲目の天才鍼灸師である。
目が全く見えない・・・それが前提
であるのに、
治療中に王から「おまえ、見えておるな!!」
と見破られる。
そして「王の暗殺陰謀事件」の真っ只中、
渦中の人となる。
17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された
“怪奇の死“にまつわる謎を、盲目の目撃者が暴くという
ストーリー。
しかし実は「ワタクシ、明るいところでは、見えませんが、
「暗いところでは少し見えます」
鍼医ギョンスは手紙も立派に書くのです。
真相・・・
ありきたりの「マクベス」で有り、黒澤明の「蜘蛛巣城」の
焼き直し映画。
親が子を殺し。
孫を島流しにして、
自分は狂っていく。
そこに「王の死」を治療と称して毒薬、毒死を感染症と偽る王医も、
実は犯人の差し金・・・
目撃したギョンスは王の妃に告げると、
妃はなんと目撃者ギョンスを庇い自分は殺される・・・
「なぜギョンスの名を言わないのだ?
「なぜむざむざ殺される?のだ!!」
暗闇をハヤテのように逃げるギョンス??!!
口先ひとつで命を逃れるギョンス??!?!
更に真犯人の「死」までギョンスが絡むとなると
もはや史実ではなく嘘偽りの世界。
こんなことは言いたくないけれど、
韓国の歴史ドラマは史実を歪めているものがある・・・
と聞く。
なるほどと思わざるを得ない。
まぁ北野武監督の「首」を楽しく観たのだから、
文句も言えないが、
「仕掛人・藤枝梅安」に「座頭市」
ここまで来ると“パクリ祭り““パクリ天国“である。
だが、映画としては、それなりに成立している。
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