劇場公開日 2024年2月9日

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「怒涛の」梟 フクロウ イナヅマゴローさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5怒涛の

2024年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純に面白かった。
少し無理があるところもなくはないが、後半の怒涛の展開には見入ってしまった。

韓国の時代劇はちゃんとエンターテイメントになっていていつも感心する、日本の時代劇はどこか文芸的で娯楽性に欠けるので(もしくはコメディで、ハラハラドキドキ感はかなり乏しい)面白さという点では韓国時代劇を見習えないものかと思った。

日本の歴史にも裏切りの数々はあっただろう。しかし、日本人の気質か、裏切りや謀反にも大義名分があったりと、そんな無茶苦茶な、という完全なヒールがなかなか出てきづらい。
一昨年の大河ドラマ、鎌倉殿で主人公北条義時が後半徐々にヒールになってはいったが、それでも圧倒的に憎める存在にはなり得なかった。

ノワールの分野で邦画が韓国映画になかなか追いつけないのは元々の国民性の違いもあるのかもしれないなと思った次第である。

イナヅマゴロー