劇場公開日 2024年2月9日

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「フクロウの気持ちで観よう〜!」梟 フクロウ トウマ(20代/女)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5フクロウの気持ちで観よう〜!

2024年2月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

ドキドキハラハラ系は
寿命が縮まりそうなので
敬遠しているが、
「〇〇賞受賞!」とか、評判がいいと
じゃあ行くか…の気持ちになる。

ドキドキハラハラポイントとして、
主人公が犯行現場を目撃したシーンくらいかな?
という感想。以降は平気だった。
満足度が高く、
敬遠せず鑑賞してよかったと思える作品。

あらすじ
宮廷で殺人事件が起きた。
目撃者は鍼師の盲人 チョンのみ。
犯人は?チョン盲人はどう動く?
という話。

本題に入るまでが長い!
という意見も見受けられるが、
個人的にもちょい長いかな。
ただ、宮廷ものに馴染みがない自分にとっては
説明が丁寧で、
人間関係も読み取れるから
端折れる部分はない!必要!
という感じ。

伏線回収!みたいな大層な言葉にするには
ちょっと違うが、
アイテムの使い方が上手いなーと。
「毒だから安易に触っちゃいけないよ」とか、
白杖、灯り…とか。

五感の一部がないと
他のなにかが優れている、
みたいな話を聞いたことがあるが
優れているというより
与えられた情報を得るために
「研ぎ澄ませている」という印象。

もともと歴史に疎いのもあるが
宮廷ものに触れる機会がないので
関係性や言葉も字幕だけでは
読み取れない部分はあった。
しかし、各キャストの演技や音楽から
読み取れることは多く、
視覚と聴覚を研ぎ澄ませて観賞した。

字幕に関して。
主人公のことは皆「チョン盲人」と呼んでいる。
作中、差別的な目を向けている人もいれば、
優しい人もいる。
主人公の周りには彼の実力を買い、
優しい人のほうが多い印象のため
実際にそう呼んでいるのかは不明だが、
このように称されていることにより
馴染みのない他国の名前でも
誰を指している名詞なのかわかりやすかった。

作中一度も フクロウの姿は出てこない。
鑑賞中「なんで タイトルが梟?」と思い
自分の知り得るフクロウの情報を総動員させた。
首の可動域が広い!夜目が効く!ネズミを食う!

鑑賞後 フクロウの生態を検索し、
フクロウの知識が増えつつある。

「梟」このタイトル以外 考えられない。

トウマ(20代/女)
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