劇場公開日 2024年5月24日

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帰ってきた あぶない刑事のレビュー・感想・評価

全304件中、161~180件目を表示

4.0あぶ刑事だった!!!

2024年5月30日
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鑑賞方法:映画館

あぶ刑事はロケ地を巡ったくらいファンでした
柴田恭兵ファンでした

70過ぎてあのかっこよさは流石ですが、やっぱり歳をとったなあと思わされてしまいました。

全盛期の頃のテンポがスローリーになっているし、話の展開はちょい雑だし、演技も何だか全体的にくさいし、アクションらしきアクションもあまりなかったし。

違うんです、そんな事どうでもいいんですよ

横浜の街が映った瞬間、タカとユージがサングラスかけて車乗ってるだけで、あの頃と同じ曲が流れた瞬間、あぶ刑事の世界が広がった!

それがたまらなく愛おしいです
時折、あの頃のタカとユージが映し出されたりして、懐かしさとかっこよさに涙が出てきました( ´∀`)

無理にあの頃の2人でいるのではなく、ちゃんと歳を重ねた事をネタにして、今の2人でいることに無理がなくて、でもやっぱりタカとユージのままなんですよね

お父さんかもって娘を思うところとか可愛いし!

ラストも、エンドロールまで、これはオマージュでしょ!
これが本当の最後なのかなと思えました

もちろんまだまだ観たいけど!

誰に媚びるでもなく、今流行りの映像にするでもなく、あぶ刑事の世界を大切に作られたものだと伝わりました!

もう一回観に行こうと思ってます(^ν^)

あぶ刑事ファンにはたまらない一本になったのではないでしょうか

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ta

5.0あぶ刑事サイコー

2024年5月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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楽しい

良かったです、軽妙なかけひきとコミカルな会話は健在でした。柴田恭兵のシワは気になったけど仕方ない。とこを見ても見せ場があります。

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飛鳥寅次郎

4.5大人の仮面ライダーだね

2024年5月29日
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興奮

幸せ

ガッツリ世代ではありませんが、あぶない刑事が好きでした。正直、「またやんのか、、、笑」という感じでしたが、とても楽しめました。

昭和の刑事ドラマは、銃を乱射するし、車を破壊するし、今では韓国ドラマしかやらないような演出を、令和風にアレンジされていて良かった。いろいろセリフや設定で言い訳しなきゃいけないのは残念だけど。
ノーヘル手放し運転ショットガン
これだけは意地でそのままでちょっと感動。

おふたりはもちろんですが、土屋太鳳、西野七瀬、早乙女太一も良かった。

昭和の仮面ライダーのようなお決まりの展開ですがこれでこそあぶない刑事!
いやー、よいエンタメを観たと大満足です。

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だるまん

4.5まだまだ見たいぜ あぶない刑事‼(探偵)

2024年5月29日
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泣ける

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興奮

見たかった新作、ついに本日鑑賞してきました。
といっても私は根っからのあぶ刑事ファンという訳ではありません。
映画館で鑑賞したのは前作「さらばあぶない刑事」のみです。
数年前のパチンコ台「もっとあぶない刑事」でセンスのいい音楽と世界観に引き込まれましたww(遅すぎるだろw)
で2枚ほどですがサントラCDも持ってます。
実はテレビでシリーズやってた頃はあまり興味なかったのですが、この歳になると昔のドラマが妙に懐かしいのと若いころはあまり好きではなかった舘ひろしと柴田恭兵が渋くて格好いい歳のとりかたをして今では結構お気に入りなので、あぶ刑事の新作を心待ちにしていました。

見終わった感想は、製作陣が若返ったそうですが随所にあぶ刑事のリスペクトが感じられ、また往年のファンが満足するサービス心あふれたショットも満載で、なかなか上出来だと思いました。
過去の映像で中条静夫さんの「大馬鹿者!」が見れたのも良かったです。
町田透も捜査課長に出世し部下の前では鷹&勇次を問題児扱いしておきながら、本人たちを目の前にすると昔のようにいいようにこき使われるのがほほえましくて笑えます。
退職して一番立ち位置が難しい浅野温子さん演じる真山薫ですが、もう突き抜けてますねwww
登場する大都会のシーンから笑わせてもらいました。もはや事件解決にはなんの役にもたちませんが、いいスパイスになっていましたwww
土屋太鳳さんも颯爽とバイクに乗り魅力ある娘役を演じ、日本でのT&Y探偵事務所の1番目の依頼者となり鷹と勇次をやる気にさせるおいしい役どころでした。
あんな美人のしかも自分の娘かもしれない女性に母親探しを依頼されたら、そりゃあ断れないでしょう(笑)無料でも引き受けますよねw
心配された二人のアクションですが、特に違和感なく格好いい二人の姿が見れて最高でした。
もはや刑事ではないので銃を携帯できないのが難点ですが、そこは町田透が頼もしく成長しいい助っ人になってましたね~。杉本哲太をやっつけるとは上出来!
ダンディで格好いい二人に乾杯!

現在、舘ひろしさん74才、柴田恭兵さん72才ですが、ハリソン・フォードは80才で「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」に主演しました。鷹&勇次もまだまだできると思います。早速新作の準備に入ってもらいたいものです。
まだまだ見たいぜ あぶない刑事‼

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ノブ

5.0期待を裏切らない🏍️✨

2024年5月29日
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もう最高でした!
74歳と72歳のアブ刑事どうなの?ってちょっと心配だったんですがいやいやいや期待を全く裏切らない見事なタカ&ユージ。安心して見ていられる王道のストーリー展開。やっぱりこの二人に横浜は絵になるなぁ。(自分ハマっ子です)
ハーレーにまたがってショットガンをブッ放す舘ひろしのカッコいいこと。こんな74歳いる?
トオルくんもハマりきってて楽しそう。
久々にゴチャゴチャ言わずに気持ちよく楽しめる映画でした。
ところでお父さんは誰だったの?

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ぎんぞう

4.5幾つになってもダンディーでセクシーな二人

2024年5月29日
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楽しい

幸せ

まずは、タカ&ユージを再び映像として観ることができて幸せでした。この二人のバディは最高だと改めて感じました。
ただ、やっぱり探偵が刑事として活躍するというのは少し無理があるように感じました。仕方ないけど実際、「あぶない刑事」として活躍するのは正味30分ぐらいで、ファンとして新作を製作してくださったことは、とても有り難いと思いましたが、もっとハチャメチャな二人を見たかった…というのが正直な気持ちです。
映像としては、これが限界なのかな?(永遠のカッコよさを封印したいっていう意味で)
相変わらず薫ちゃんは、ハチャメチャすぎて、でも二人の絡みがあの程度っていうのは、仕方ないと思いますが、やっぱりもっと絡んで、最後は色気のある真山薫も見たかったって思いました。
透は相変わらず二人に使われてましたが、今回はちょっと頑張ってる透君も見れて良かったです。
若手の起用はまあ主役の邪魔にならない程度だったから気にはならなかったかな…
土屋太鳳さんはタカにもユージにも似てるかも感を上手に演じておられたと思いました。
ユージが昔の二人を回想するシーンでは懐かしの映像が使われてて嬉しくも、ちょっと切ない感じでうるっとしました。
欲を言えば、もう少し、どんなに年を重ねても、ハチャメチャな二人が豪快に銃を撃ちまくり無茶をする姿が多かったら良かったなって思いました。
それでも、内容、時代、ファンへのサービスを総合するなら、もう一度映画として観ることができたことは幸せでした。
 もう少しだけ、刑事として暴れる二人を見たかったなって思いで4.5の評価を付けました。
 でもやっぱりダンディーでセクシーな二人は横浜が似合うなって思いました。

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べべ

5.0映画シリーズで一番良かった!でも薫が…

2024年5月29日
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hiro

5.0新旧要素の絶妙なバランスが絶品、リターンズ以降の最高傑作

2024年5月29日
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ころころ

5.0やっぱりこの二人、最高です!!!

2024年5月29日
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帰ってきたあぶない刑事
見たよ
バイクに跨がり銃を打った後のタカ(舘ひろしさん)の背中がめちゃくちゃ決まっててかっこ良かった✨✨✨✨👍️(*´艸`)いつも飄々としているユージ(柴田恭兵さん)見ていてほんと軽やかで軽快で面白いo(*⌒―⌒*)o✨✨✨✨✌️太鳳さん、可愛いヒロインだった(゚ー゚*)👍️✨✨✨✨小さい頃、夕方のテレビの再放送でよく見ていたあぶない刑事、その頃からタカ&ユージは私の中でヒーロー、英雄で、ダンディーとかセクシーと言えば幼い頃の私にはいつもこの二人だった。歳を取ったからこその二人のかっこよさが今回の映画には溢れていて、ただかっこよさだけじゃないふたりの人間味、飄々さ、軽快さ、その内にある哀愁とかさみしがり屋っぽさ、暴れっぷり、渋味、おじいちゃんふたりのいちゃいちゃぶり、がとにかく良い‼️こういう歳の取り方がしたいね、まだまだかっこいい街道バリバリ現役なおじいさん二人、まだまだ見ていたい(でも、あまり無理なさらずに、ね💦)横浜ならではのお洒落さ、ワイルドさ、あぶない刑事ならではのカーアクションにバイクアクション、銃アクション、どたばたコメディ感、たまりません!

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☆魅乃乎☆minoco19860125

5.0しらんけどぉ〜

2024年5月29日
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生きる国宝✨また見に行く絶対

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長島

3.5it's SHOWTIME

2024年5月29日
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刑事ドラマ史上最も治安の悪い横浜港署管内に帰って来たタカ&ユージ

ユージが過去を思い出しながら「この街で1番銃弾を撃ったのはタカ、1番走ったのはオレ」ってセリフが良い‼️

トオルも後5年で定年って話だけど、その直前辺りで[町田課長最後の事件]とか次回作やってくれないかな?

今回はアクション控えめで無茶な設定のドンパチもあまり無く娘を守る親父の話なのでソコも見やすくて良い。
浅野温子の相変わらず話の通じない暴走も良かった

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成龍

5.0あ〜最高👍

2024年5月29日
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オープニングから引き込まれるあの感じ……
確かにオイルショックはありましたが、でも、かっこいい😍
なんというか、胸の高鳴りがおさまらない、ドキドキ感。……それでもって、時々笑わせてくれる……もう最高じゃないですか!!!?

……感想とか、レビューとかじゃなくなってしまった、ただの私のドキドキ感を投稿してしまいました。
ドキドキ💓

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yoccy

4.0凄かった!

2024年5月29日
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おさみん

4.5カッコいいとは、こういう事さ!

2024年5月29日
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naichin

5.0若々しい2人

2024年5月29日
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幸せ

2人共に70歳以上であれだけの行動と体力、衰えない2人格好良い

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ロボ

5.0ダンディ増々愛しきキャスト達

2024年5月29日
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楽しい

全ての出演者の皆さまへ、まず感謝。
楽しい映画をありがとうございます。

劇場内は、いつもと少し違う雰囲気。
就業時間内であろう16時台開演なのに、中堅以上のサラリーマンが7割。
懐かしさを求めて、いざ。

オープニングから高まる。
お決まりのパターンに頷く。
直ぐ撃つ撃ちまくる撃たれる走る飛ぶ。
御高齢なのに派手なお二人のアクション。
海堂の表情怖っ。
楽しい楽しい。

ストーリーも犯人も序盤で察しがつくんだけれど、それでも充分楽しめた2時間でした。

劉飛龍の引き連れる手下が少なすぎん!?
その委嘱でそんなに権限与えちゃう!?
気にはなるけどやっぱり★5。

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mary

3.5変わらず、でも古く無い。

2024年5月29日
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鑑賞に来ているお客さんは、リアルタイムで見ていた方々が多かったですね、私もですけど。

タカとユージが若い。確かに顔の皺は年相応なのだが、動きが70過ぎとは思えない。
痩せてる恭平さんの方が老けて見えるのね。太り過ぎは良く無いが年寄りは程よく肉があった方が若く見えるのね。
浅野温子の扱いが雑!もうちょっと出番増やして絡み入れて欲しかった。
ひとみ…ちゃん…ちゃんはちょっと…

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Oyster Boy

4.0気取った映画通には理解不能な「あぶない刑事」38年続く人気の秘密

2024年5月28日
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興奮

気取った映画通には理解不能な「あぶない刑事」38年続く人気の秘密

 このあと作品レビューはコメント欄にアップしましたので、ご参照ください。

 バブル景気の中で始まったバディーものの刑事ドラマ「あぶない刑事(デカ)」シリーズの最新作「帰ってきたあぶない刑事」が24日公開されました。これまでにテレビドラマ2シリーズ、ドラマ特番1本、映画7作が公開されました。ドラマの最高視聴率はで22.9%を記録したという、まさに国民的な刑事ドラマシリーズです。

 ドラマの第1回放送から38年、一貫して主演する舘ひろしさんと柴田恭兵さんはともに古希を過ぎましたが、変わらぬ体形で元気なアクションを披露、上映館には多くの中高年ファンが足を運んでいるようです。半世紀近く、時代の波を乗り越えてきた人気の秘密は、いったいどこにあるのか、大衆娯楽映画を小馬鹿に見下す、気取った映画通の人にもご理解いただけるように考査してみました。

●まずはおさらいから。
 神奈川県警横浜港署の刑事、舘さん演じるタカこと鷹山敏樹と、柴田さんのユージこと大下勇次のコンビが、少年課の同僚、真山薫(浅野さん)、後輩刑事の町田透(仲村さん)とともに、横浜で起きる凶悪事件を解決する刑事もの。スタイルがよく、おしゃれなタカとユージの軽快なセリフと派手なアクションが見せ場となり、先輩に頭が上がらない透、型破りな薫と、コミカルなキャラクターを交えたユーモアたっぷりの掛け合いがお約束となっています。

 元々は日本テレビ系のドラマ。1986年10月に放送が始まるや、高い視聴率を記録。半年の予定が1年に延長されます。ドラマ終了から3カ月後には「あぶない刑事」が正月映画として公開され、興行収入26億円のヒットとなりました。88年7月~89年4月にかけて、映画「またまたあぶない刑事」、ドラマ「もっとあぶない刑事」、映画「もっともあぶない刑事」と立て続けに作られたのです。

 ドラマの刑事ものはテレビ草創期から人気番組だったが、80年代半ばには陰りが見えていた。新機軸を求めた日テレのプロデューサーらが制作会社「セントラル・アーツ」に話を持ち込みます。映画「野獣死すべし」「ビー・バップ・ハイスクール」など斬新なアクションものをヒットさせていた「セントラル・アーツ」は、得意なハードボイルドを活かした新しいバディーものをテレビで作ろうとして誕生したのが「あぶない刑事」シリーズでした。

 主演に抜てきされた舘さんと柴田さんは当時、人気が出始めた30代。舘さんはバイクチーム「クールス」から芸能界入りし、「西部警察」などの硬派なイメージが定着していました。一方、柴田さんはミュージカル劇団「東京キッドブラザース」からテレビに進出、軽快さが持ち味。バディーものは正反対の2人の衝突が定番だが、タイプは違うが共に二枚目です。

●バブル時代の潮目に乗った
 ドラマの第1シリーズから参加する脚本家の大川俊道は、「あぶ刑事」は「架空の横浜を舞台としたファンタジー。面白いと思ったことを、全部やらせてくれた」と語ります。
 映画界も世間も今よりおおらかでした。ドラマでは毎回、公道での派手なカーチェイスで車が横転し、町中でも派手に銃を撃ち合う。物騒な撮影もおとがめなし。今ならとても許されません。現代では当たり前の、ドラマの映画化も、「あぶ刑事」がハシリなのです。ドラマのエンドクレジットの背景となった横浜の赤レンガ倉庫は有名になって落書きが相次ぎ、保護運動に結びつく社会現象ともなりました。

 シリーズ初期から関わってきた近藤正岳プロデューサーは、当時の人気を「時代の潮目に乗った」と見ています。80年代後半、日本はバブル景気に浮かれていました。登場人物は肩パッドの入ったブランドものの服に身を包み、パトカーも高級車の日産レパード。現実にはあり得ないカーチェイスや銃の乱射も自然に受け止められました。「日本が一番派手で、でたらめで面白かったころ。タカとユージは拳銃の弾もたくさん使ったけど、検挙率も高い。結果が出れば大目に見てよ、という時代の空気を体現していたと思う」と近藤プロデューサー。

 ドラマ第2シリーズの視聴率は20%を超えたものの、映画の興行収入は「またまた」が18億円、「もっとも」は12億円と伸びず、シリーズはいったん休止します。

●組織のしょっぱい現実受け
 96年、ドラマ放送開始から10年の節目に、映画「あぶない刑事リターンズ」として復活。しかし興収は9.1億円と伸び悩みます。98年の「あぶない刑事フォーエヴァー」では、前半をテレビのスペシャル版、後半を映画というメディアミックスを試みました。こちらは、ドラマの視聴率は25.7%と好調だったものの、映画の興収は8.8億円。2005年に再度復活した映画「まだまだあぶない刑事」は8.1億円とジリ貧でした。

 すでにバブルははじけ、時代は経済停滞の暗い影が差していました。ドラマ「踊る大捜査線」が大ヒットしたのは97年。ここでは警察官も公務員として描かれ、拳銃を持ち出すのにも許可がいります。主演の刑事・青島は、組織の力学の中で苦悩したのです。そのリアリティーが受け、98年に公開された映画版は配給収入53億円と、この年の邦画トップに。近藤プロデューサーは「『踊る』はサラリーマンが組織の中でどう動くかという、しょっぱい現実を描いていた。求められたのは、西部劇的で沸点が高い代わりにリアリティーがない『あぶ刑事』ではなかった」。
 90年代まではまだビデオやDVDの販売で製作費回収ができたが、2次利用市場はこの後急速に縮小。「あぶ刑事」の命脈もつきたかに見えたのです。

●こういう年の取り方をしたい
 ところが、時代は「あぶ刑事」を見捨てていませんでした。「まだまだ」の幕切れでタカとユージの生死が不明だったため、製作元「セントラル・アーツ」の黒沢プロデューサーが「決着をつけよう」と16年、30年記念作として映画「さらばあぶない刑事」を公開。これが興収16.1億円と“想定外”にヒット。「“閉店セール”人気だけではなく、昭和への憧れもあったのでは」と近藤プロデューサーは手応えを語ります。当然続編が企画されましたが、黒沢プロデューサーの急逝やコロナ禍を経て、ようやく「あぶ刑事」が「帰ってきた」のです。

 「帰ってきた」は、ユージとタカがニュージーランドから横浜に戻った場面で始まります。警察を定年退職後、海の向こうで探偵をしていましたが、トラブルを起こして帰国。横浜で探偵事務所を開くのです。横浜では、中国系マフィアと手を組んだ悪徳業者がカジノ開設をもくろんでいました。一方、2人の元に若い女性から母親捜しの依頼が舞い込んで、どうやら彼女はタカかユージの娘らしい…というお話しです。

 舘さん、柴田さんとも70代。今作でも脚本を担当した大川は「探偵になった2人をどう“刑事”に戻すか悩んだ」といいますが、結局「『あぶ刑事』だからいいんだ、映画は自由と吹っ切った」といいます。タカもユージも口々に「年を取った」とグチりながらも、走り、格闘し、バイクを乗り回し、カーアクションに挑むのです。派手なドンパチや車の転倒も、いつも通り盛りだくさん。往年と全く変わらないシーンが続くところが凄いのです。

 近藤プロデューサーは「ユージもタカも、速く走れなくなったし息も切れる。それでもその年代に応じたかっこよさがある。若い人が見ても、こういう年の取り方をしたいと思うのではないか」。脚本の大川も「町中でのドンパチなんかあり得ないけれど、観客は正しさだけを求めているわけじゃない。痛快でストレスを発散させる、“これぞ映画”があっていい」。

 出演者もスタッフも、そしてファンも一緒に時代の空気を吸い、年を重ねてきた。昭和、平成と時代の荒波を乗り越えてきた長寿シリーズ、令和の世にどう受け止められるのでしょうか。

●気取った映画通の人へ
 ドキュメンタリーやアート系の作品しか見ないような高尚な映画趣味を貫いている、そんな気取った映画通の人にしてみれば、この「あぶ刑事」や「西部警察」となど石原プロ関連の刑事ドラマなんて、リアルティのかけらもない嘘っぽい作りものにしか見えないことでしょう。けれども脚本の大川さんおっしゃるとおり、「観客は正しさだけを求めているわけじゃない。痛快でストレスを発散させる」ために、逆にあり得ない設定のドラマを求めるわけです。これぞ映画の醍醐味なのです。でも高尚な映画趣味にはまっていくと、なかなかこのような大衆娯楽に求められているエンターテイメントを受け入れがたくなって、拒絶していくのでしょう。でも映画の楽しみ方は人それぞれ。ご自身が楽しむ分は誰も文句は言えませんが、人の映画の楽しみ方にまでとやかく言う謂れはないと思います。 特に「あぶ刑事」シリーズは、昭和、平成と時代の荒波を乗り越えてきた長寿シリーズ。単に娯楽映画という範疇を超えて、多くの中高年ファンにとって、かけがえのない青春の思い出の一部に同化しているのです。それをくだらないと横車に説教するのは、まことに野暮なことだと思います。

 そして大衆娯楽映画が映画産業を支えてきたことも無視できません。大衆娯楽映画でも興行的に失敗する作品も多々ありますが、興業で上映館の経営をささえているのは大衆娯楽映画のヒット作でしょう。なかなかドキュメンタリーやアート系の作品で、大きな数字を作るのは困難です。「あぶ刑事」劇場版の前作は16億円も稼ぎました。今作も10億超えは確実でしょう。
 高尚な映画趣味が続けられるのも、大衆娯楽映画が稼いでくれるおかげなのだから、その存在を否定できないと思います。
 ぜひ「あぶ刑事」をご覧になって、理屈を捨ててエンジョイしてほしいものですね。

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流山の小地蔵

4.0こんな70代になりたいと思った

2024年5月28日
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過去の作品を知らなくても十分に楽しめる娯楽作品でした。
主役の2人の俳優が70歳を超えているとは想像できない程、
アクションシーンやキャラクターの立ち振る舞いが見事でした。

印象的だったのは、
土屋太鳳さんの大人っぽくなった美しさでした。
一方で、浅野温子さん演じる役どころが控えめすぎたのが残念でした。

全体としては、過去作品を知らない観客でも楽しめる、
アクション映画ならではのスリリングな展開と洗練された俳優陣の演技が光る作品でした。
ファンならずとも一見の価値があると思います。

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ひろかん

5.0作品への愛情をとても感じさせる映画でした。

2024年5月28日
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冒頭の導入部の音楽、横浜、赤字テロップを見たときに、あぁよかった、ちゃんと帰ってきたんだ!と思いました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

土屋太鳳さんとお二人のやり取りも明るくて楽しく、仲村さんの演技もまるで昔に戻ったみたいで感動しました。敵役の方も素晴らしかったです。

もともと柴田さんのカッコよくてコミカルなユージが好きでしたが、30、40代になって、タカの魅力がじわじわとわかるようになりました。この作品でも館さんがますますカッコよく、また昔の作品も見返してみたいなと思いました。

いつも通り気楽な展開なのに、もっとも-の音楽が流れて若い2人がフラッシュバックしただけで、ユージがレパードに乗って走るだけで、どうしてこんなに涙が出てきてしまうのか、と思いました。

制作が決まったときは、正直、またやるのか、と思いましたが、今のお二人のあぶない刑事がもっともっと観たいと思える作品でした。

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なまず