帰ってきた あぶない刑事のレビュー・感想・評価
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ノスタルジーとロマンスはいつも輝いてる
◉刑事のち優雅な探偵
横浜で探偵事務所を開いたタカとユージの落ち着いた様子を見て、警官を殴って追い出された割には、二人はずいぶん余裕で優雅な雰囲気をまとっているなぁと感心。彩夏(土屋太鳳)の調査料もタダで働きそうだし、このあたりで観る側は現実離れした二人のゆったりしたハードボイルドに、嵌められていったのですね。ヤバいアクションや推理がテーマであるのに、ほどよく適当に常識や合理から外れていく。
◉ノスタルジーと塵埃のステージ
このシリーズはドラマは少し見ていて、劇場版は2作観ています。でも「タカとユージは正義を曲げずに生きてきて、自分勝手だけれど強くて、それに見合う優しい男たちだ」と言う「事実」に酔えばいいのだなと思っています。その意味では彩夏がバイクを駆るお転婆娘の触れ込みなのに、儚げで護らずにいられなくなるタイプなのも良かったです。
彩夏に寄り添う道筋で訪ねた、廃れたクラブ。ノスタルジーよりも埃の方が多かったけれど、差し込んでくる陽射しが、捜査ものなのに時間を止めてくれて心地良過ぎた。まぁ浅野温子が思いっ切り、夢見るシーンを揺さぶってくれましたが。
◉ロマンチストは永遠
ストーリーは酷薄な悪役(早乙女太一)と、得体の知れない悪役(岸谷五朗)を軸に、死者の数は増えていって、間違いなくピカレスク。しかしタカと再会した岸谷五朗が揶揄して吐いた「ロマンチストですねぇ」のセリフを、死に際にもう一度呟いたお陰で、こんな単純な演出であるのに、ちょっと涙を誘われたのです。
そうそう。町田透(仲村トオル)のおっかなびっくりの漢気にも拍手。賢い西野七瀬がついているし。
面白かったけど、つらかった。
お約束はやるファンムービー
なかなか良いやん
心配を見事に裏切る映画!
娯楽映画だ。不満よりも楽しんだ方がいい。
老いるショック(特に浅野温子)間に合ってます!
2024年映画館鑑賞49作品目
6月8日(土)イオンシネマ新利府
ハッピーナイト1300円
原廣利監督作品初鑑賞
『バカヤロー! 私、怒ってます「第三話 運転する身になれ!」』『OL忠臣蔵』『わたし出すわ』の原隆仁監督の息子
脚本は『あぶない刑事』『またまたあぶない刑事』『あぶない刑事リターンズ』『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』『あぶない刑事リターンズ』の大川俊道
脚本は他に『25 NIJYU-GO』の岡芳郎
粗筋
刑事を退職し私立探偵になったタカ&ユウジ
最初の依頼は依頼人の母親探し
母親はタカ&ユウジの元カノ
依頼人はタカ&ユウジの娘の可能性あり
敵は父を殺したタカ&ユウジを恨む反社で尚且つ幅広い太いパイプを持ち各方面から守られやりたい放題の海堂巧
海堂のビジネスパートナーの1人に依頼人の母親が
舘ひろし74歳
柴田恭兵72歳
浅野温子63歳
仲村トオル58歳
ベンガル72歳
テレビドラマ第1シリーズの頃は10代だった観客も今では当然おじさんおばさん
出演者と共に歳を重ねてゆく
鑑賞後の感想の言い合いも弾む中高年
スマートでセクシーな柴田恭兵も顔だけ見たらすっかりおじいちゃん
ちょいワルオヤジ
草野球で鍛えたのかメチャクチャかっこいい老人
草野球だけではああはならないだろうけど
あぶ刑事大ヒットかつロングヒットの最大の要因は柴田恭兵
彼じゃなく石原軍団の誰かなら『あきれた刑事』みたいに低視聴率で1シーズンでぽしゃっていたに違いない
当初は共演の舘ひろしも眉を顰める彼のコミカルな芝居でタカは基本的にダンディでいられるし最高の引き立て役
タカ&ユウジは最高の夫婦的存在に昇華している
浅野温子が演じる薫は終始エキセントリックで三枚目
それもまあ仕方がない
今回のメインは永峰母娘
薫はいわば『カリオストロの城』の峰不二子的存在に
まあそれにしたって酷い扱いだけど
あれじゃまるで道化師だ
アダムスファミリーの母ちゃんを剽軽キャラにしたような感じの仕上がり
夏子が歌うステージを鑑賞しているタカ&ユウジが若い
CGだろう
最新技術も使い方によっては悪くない
ありがたい
その点では昨今のハリウッド映画はCGを使いすぎてそれがかえって良くない
岸谷と早乙女の悪役ぶりが良い
西野七瀬こんなに顔小さかったかな
これじゃまるで齋藤飛鳥みたい
男だけど山田裕貴クンの妻なんて羨ましい
配役
元港署捜査課刑事・T&Y探偵事務所の私立探偵・ユウジの相棒の鷹山敏樹(タカ)に舘ひろし
元港署捜査課刑事・T&Y探偵事務所の私立探偵・タカの相棒の大下勇次(ユージ)に柴田恭兵
タカ&ユウジに遅れてニュージーランドから帰国した元港署少年課課長の真山薫に浅野温子
港署捜査課課長の町田透に仲村トオル
探偵事務所の最初の依頼人の永峰彩夏に土屋太鳳
港署捜査課刑事の早瀬梨花に西野七瀬
ベンチャー企業「ハイドニック」社長兼銀星総業会長で前尾源次郎の息子の海堂巧に早乙女太一
海堂が雇っている傭兵の黄凱(ファン・カイ)に深水元基
元港署捜査課刑事で今では情報屋の田中文男にベンガル
町田の秘書のような警官の山路瞳に長谷部香苗
港署捜査課刑事で早瀬の後輩の剣崎未来彦に鈴木康介
港署捜査課刑事で早瀬の後輩の宍戸隼人に小越勇輝
町田の同期で神奈川県警察刑事部長の八木沼大輝に杉本哲太
タカから「悪党」と呼ばれている極秘プロジェクトを謀る男の劉飛龍(リウ・フェイロン)に岸谷五朗
フェイロンと行動を共にする謎の美女のステラ・リーに吉瀬美智子
宝石商の王に有薗芳
永峰彩夏の母・夏子の若い頃に吉田志織
頑張るじいさんズ
十分に、お腹いっぱい。
大上段に振りかぶったテーマやメッセージなどは、このての映画には不要。いかにタカとユージのカッコいい絵をぶちこめるか、それが重要。設定もストーリーラインもドラマツルギーもそれのためにあり、単純でも薄っぺらでもワンパターンでも文句ナシ、である。
その意味で、ホントこれでもかとカッコよく撮られている。セリフもBGMも、ドンピシャリとハマっていてニクい。TV放映を観ていた人には是非、劇場に足を運んでいただきたい。その目でタカとユージのカッコ良さにシビれてほしい。両者の親バカぶりも、トオルと薫のコメディリリーフも笑える。カイドウのチョッとサイコなキレっぷりの怪演もイイ。
歳食ってアクションがキツい、というネタはリーサルウェポンのメル・ギブソンとダニー・グローバーのコンビのパクリ?オマージュ?かな。
終盤で横浜市内で大規模爆破テロを画策するくだりは、え?と思ったが、これはラストで敵ボス・カイドウが海中で爆死するための伏線だと分かった。タカに射殺させる訳にはいかず、さりとて普通に逮捕というのも消化不良だから、海上に派手に水柱あげる絵をもって一件落着としたかったと推察する。
あぶない刑事は町田透?
とにかくかっこよすぎ
タカ&ユージ…&アヤカ 探偵物語
「タカとユージが戻ってきた…」というキャッチフレーズで、公開されたシリーズ7作目。80年代のドラマ化から30年近い時の中で、同じメンバーで新たな物語を描くというのは、確かに凄いことだ。当時、自分はそれほど観ていたわけではないが、意外と高いレビューと知り遅ればせながら鑑賞。ある意味、当時を知る人たちの郷愁を誘い、思い出を振り返る様な作品なのかもしれない。
当時20代だった自分も60代半ば。当然、タカ役の舘ひろしもユージ役の柴田恭兵も歳をとり、70代と言うのだから、月日の流れを感じる。しかしその中で、髪の毛こそロマンス・グレーに染められた2人だが、その体型や仕草、ウィットに富んだ会話は昔のままで、走り、動き回る姿には頭が下がる。顔や首に刻まれた深い皺の数は、2人の俳優経験の豊かさの象徴なのかもしれない。
とは言え、番宣でアクション映画を謳っている割には、カー・アクションでつぶした車は2.3台。ガン・アクションもハリウットから比べたらお子様映画。昔の栄光を引きずった主役頼みのこうした作品では、これだけ派手なVFXが駆使される映画界では、観る者に強い印象は残せない。近々公開される『バッド・ボーイズ』も、2人の凸凹デカによるコメディー・タッチなアクションと言う点では、本作と同じ構図であるが、番宣によるとそのスケールは、到底、刀打ちできない半端なさだった。
物語は、警察を退職後にニュージーランドに渡って、探偵稼業をしていた2人が、懐かしき横浜に戻ってきたところから始まる。そこに、2人の子供と思われる彩夏が、突然現れて、自分の母親を探して欲しいと依頼される。そして、母親の居所を訪ねて、港町横浜を裏で支配するフェイロンの元へと乗り込んでいく。そこで、彩夏の母親らしき人物と遭遇するのだが、華やかな表の街の裏で蠢く、横浜カジノ構想に絡んだ、危険な影にフォーカスされたテロ行為に、3人は巻き込まれていく。
主役の舘ひろしと柴田恭兵については、今でもテレビや映画にも登場して活躍しており、その素敵な歳の取り方に合った役柄で、私達を魅了してくれている。中村トオルも、最近はめっきりベテラン俳優としての大御所的役柄も多い中、この2人前に立つと、ペーペーの若造にタイムスリップしてしまうようだ。また、浅野温子も友情出演していたが、こればかりは、その風貌と役柄があまりにイタくて、笑いを超えて哀れさを感じたのが残念。
早乙女太一の悪党ぶり良し
わりとあぶなく見れる。もっとあぶなっかしさを期待してたかも。アブタン。
横浜ロケ多い。ハンマーヘッドや港の見える公園、山下公園前、中華街など。
せっかくなら土屋太鳳と西野七瀬のからみも見たかったかも。土屋太鳳は、二人の(どちらかの)娘かもしれないという遊びの設定で、登場する。歳月の経過を感じさせるので良かった。三人で楽しげな感じはこれはこれで危なっかしさがある。まあ、孫とじいさん二人だからね。ふつうなら。
母親は誰か。長崎から出てきた22?年齢忘れました。お話すこぶるシンプル。長崎から母親を探しに横浜に出てきたハーレーに乗った娘。どんでん返しはあるようなないような。次回作もあるようなないような。
浅野温子(63)さんを見れる。わりと元気。というか、やりすぎなほど。
岸谷吾郎、柴田恭兵、舘ひろし、横浜のギャング。
タイトルなし(ネタバレ)
いつもどおり予備知識まったくナシでの鑑賞です。
昭和後期から続くTVドラマ群の続編なのはなんとなく程度には認識はしております。
ですので、思い出や思い入れなどは微塵も無い者のウチの、1人の感想として聞き流していただければ幸いです。
冒頭の高層ビル夜景とBGMの掴みからして「うわ、バブルの残滓溢れるトレンディ感・・・」と“不安”にさせられました。これを“ワクワク”と感じる往年のファンの方は多いのでしょうけども、私はそう感じました。
全般的に昭和後期~平成初期の価値観で構築されており、それを懐かしめるか否かが、この作品を愉しめる分水嶺なのでしょう。無自覚な女性蔑視や軽薄な倫理観、悪者は問答無用で軽いノリでころされてもOKで何のフォローもナシ。既存作を観て居なければ愉しみ難いネタも多く、完全にファンムービーかと思われました。
私がこの本作をちゃんと読み取れていない故かもしれませんが、
・なぜ顔面整形をして香港人として来日しているのかがわからない
・刑事のOBがあのような書面で一日だけ再復帰てアリなの?(たぶん盛大なフィクションなのでしょうけど)
・儲かってなさそうな探偵業なのに横浜スタジアムが一望できる立地にあんな広い事務所を・・・(野暮な突込み)
リアルの神奈川県警がなかなかにいろんな話があるので、あまり純粋に楽しみ難いという点もありますね。また横浜のカジノ絡みについては丁度一昨年のドキュメンタリー映画『ハマのドン』が記憶に新しいです。
敵はかつての仇敵の息子でカジノ推進できな臭い事を繰り返す政治家や警察も手がつけられない若手の大物。こういうキャラクターも最早テンプレ的で多くの説明を必要としないところがありますね。降ってわいた孫のような年頃の娘が実は自分(達)の娘かもしれない?というフックを残しつつ彼女を護りながらなんやかやありつつも最終的にはむちゃくちゃやって爽快に敵を殺戮する。
主演のお二人はたしかにチャーミングさと浮ついた格好よさに魅力は感じなくもないのですけど、既に70代とのことでお身体が心配になります。大変なお仕事おつかれさまでした。
ということで、往年のファンの為だけの映画ということでほぼ異論はないでしょう。
女性として浅野温子の使い道に不満あり!
タカとユージの70超えでのあのアクションには、見応えよりも同世代に勇気を与えるという意味で、この映画を作った意義はあったと思う。が、一つ…浅野温子の使い道が酷すぎる!大画面であの醜い画像はキツい!いくら彼女のシリーズ立ち位置がコミカル担当だったとしても、キワモノ扱いだったとしても、もっと他の方法があったはず!昭和の男性が映画作ったらこうなるのか、と思いました。あの2人と浅野温子の扱いの違いでプラマイ0です。
舘ファンですが…あまりの女性蔑視に怒りです
小2で西部警察見た時からずっと舘さん推しです。もちろんバイクまたがってショットガン打つ絵だけで満足できるんです。しかも早乙女太一君も出ていて眼福です。
が、イケオジをカッコ良さげに撮るのはいいが、浅野温子さんの、否、女性が年齢を重ねることへの嘲笑が過ぎる!浅野さんが役に徹してオーバーに表現しているとしても、設定、脚本に昭和のオッサン世代(私と同世代のオジサン達)の考え方があらわれすぎです。誰かを笑う事で誰かがヒーローになる、そんな古い設定にガッカリです。ちなみにドラマもリアルタイムでガッツリ見ていたので役どころ把握した上での意見です。
若い子に絶対見せたくない映画です。残念。
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