「刑事ものとしての出来栄えは…」帰ってきた あぶない刑事 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
刑事ものとしての出来栄えは…
2024年公開、東映。
【監督】:原廣利
【脚本】:大川俊道、岡芳郎
主な配役
【鷹山敏樹】:舘ひろし
【大下勇次】:柴田恭兵
【真山薫】:浅野温子
【町田透】:仲村トオル
【永峰彩夏】:土屋太鳳
ほか、西野七瀬、岸谷五朗、杉本哲太、早乙女太一、吉瀬美智子
1.時の流れの残酷さだけが浮き彫りに
リーアム・ニーソン72歳の映画を見た後に、本作を観たのだが。
『あぶない刑事シリーズ』8作目。
第1作から37年、
前作から8年、
時の流れの残酷さだけが印象に残ってしまった。
主役2人の掛け合い、世界観は昔と同じだ。
柴田恭兵、舘ひろし、浅野温子…
本当に懐かしい!
大好きな俳優たちだ。
しかし、70歳を超えた老人が(元刑事とはいえ)
ガチに走ったり、
銃で撃たれたり、
そんなシーンを期待したわけではなかった。
2.邦画の現在地
本作がテレビシリーズのユルさを、そのままスクリーンに移植したことは理解している。
賞狙いでもないし、大ヒット期待でもなかったろう。
気になったのは、
◆重要なシーンの構図
◆変な言葉遣い(監修してない?)
◆カメラワーク
◆照明
◆音楽(使い方やタイミング含め)
などかなり妥協した仕上がりに見えたことだ。
予算の関係もあるだろうが、残念だ。
3.まとめ
◆企画自体は悪くない。
演者だけでなく観客含めた同窓会であり、作中の時間もちゃんと経過させている。
◆「親探し」も良いだろう。
ただ、父親疑惑2人、は無理がないか?
◆犯罪の動機や根拠が希薄すぎ。
刑事ものとしてのベース部分の出来栄えが「?」。
俳優たちの頑張りを加えて☆2.5
主演の二人の頑張りはスゴいと思ったので若干星増えましたが、いかんせん、浅野温子の扱いがひどすぎます。
今どきこんな女性蔑視ができる鈍感さ、というか時代錯誤に驚きです。海外ならめっちゃ叩かれそう。
タカ&ユージと同様、作りての感覚も昭和のままってことでしょうか。
確かに 舘さんも柴田さんも浅野さんも 過去の若き日の栄光があるので ギリギリでした。きつかった。
ギリ同窓会作品として ギリセーフでした。
お3人とも 年齢相応の役で 他作で活躍頂きたいです。アクションはスタントマンさんに負担大なので・・
イイねありがとうございます😊😊
同感です👍