「35年ぶりの「あぶ刑事」」帰ってきた あぶない刑事 モッチさんの映画レビュー(感想・評価)
35年ぶりの「あぶ刑事」
「あぶない刑事」「もっとあぶない刑事」は、私が小学生の頃の昭和時代の大ヒットドラマ。
頭の悪いガキだった私は、ストーリーを全て理解出来なかったが、タカ&ユージの漫才のような掛け合いや、その他の個性的な出演者、ド派手な銃撃戦、これだけでも十分楽しくて、大好き❤️だった。
しかし、その後に映画化された「あぶ刑事」は1本も観たことがなく、今に至っている。
そんな私が「帰ってきた あぶない刑事」を観ようと思ったのは、一旦は完結したはずの「あぶ刑事」が帰ってきたから。
舘ひろしと、柴田恭兵の年齢を考えると、「もしかしたら、タカ&ユージを劇場で観られるラストチャンスになるかも知れない!」と思ったから。
ほぼ、35年ぶりに「あぶ刑事」を観た。
観た感想を一言で表現すると、「あぶ刑事ファンが観たい「あぶ刑事」が、全て詰まっていた!」だ。
久しぶりに観て、こんなに面白かったっけ?と思ったお気に入りのシーンと、懐かしいなぁ~と思ったシーンを紹介したい。
土屋太鳳が演じる永峰彩夏が、「タカとユージはどんな刑事だったの?」と聞かれた。
ユージが、
「俺(ユージ)は、この町(横浜)で一番走る🏃刑事だった」
「タカは、この町(横浜)で一番拳銃を撃つ刑事だった」
と答えた。
これを聞いて私は、ユージの軽いフットワークの走り🏃を思い出した。確かに「待てー!」と言いながら、犯人を追いかけて、町中を走り回っていた。
今回の映画でもユージが走る🏃シーンはあったが、走る距離は圧倒的に短くなっていた。致し方ないと思う。
タカとユージが、突然襲ってきた相手と、殴り合いの戦いになったが、二人揃って跳ね返された。
タカが、「老いるとは、こういう事か!」と言った。
するとユージが、「老いる(オイル)ショック!」
と、倒されてるピンチの状態で、ボケていた。
ベンガルが出てきたのが、嬉しかった。
小学生の頃、顔の特徴は何も無いけど、「ベンガル」というインパクトの強い芸名で、一発で覚えて忘れられなかった。
情報屋になったベンガルは、タカに呼び出された。
食事をしながら話していたベンガルが、「これ以上は、お前は聞かない方がいい!」と言った。
タカが「何だそれは?教えろ!」と、ベンガルに詰めよった。
するとベンガルは、「うっ!ステーキが喉に刺さった!」と言った。
タカが、「ステーキがどうやって喉に刺さるんだよ!」と、ツッコんでいた。
浅野温子は、出て来るシーンはあまり無かったが、一人で一番の「笑い」をかっさらって行ったように思う。
タカ&ユージと共にニュージーランドに渡った浅野温子は、羊🐑と結婚した。
羊🐑のような毛深い男と結婚して、冬は温かくて良いが、夏は寝ずらい。
そんな事を言っていた浅野温子が、横浜に戻ってきて、タカ&ユージと再会したシーンと、仲村トオルとの再会のシーンは、会場から笑い声が漏れて😭いた。
ある意味一番の見所だ。
仲村トオルが、タカ&ユージがいない所で二人のことを、「迷子の子猫🐈️ちゃんでも捜して、あぶなくない探偵、あぶ探とでも、呼ばれていろー!」と陰口を叩いた。
すると、タカ&ユージが「呼んだかー?」と言って入ってきた。
仲村トオルが「先輩!」と言って、それまでの勢いが急に萎んでいったのが良かった。
港署捜査課長だった中條静夫が出てきて、「バカモーン!」と怒鳴ったシーンが一瞬出てきたのが、懐かしくて嬉しかった。
岸谷五郎が、拳銃で撃たれて倒れているところに、タカ&ユージが駆けつけた。
岸谷五郎を抱き起こしたユージが、「しっかりしろ!」「こんなの、チクっと刺されたようなもんだろ?」と言って励ました。
すると今にも死にそうな、虫の息の岸谷五郎が、目を見開いて、「チクっとじゃないよ!」と、言った。
思わず、プッと吹き出してしまった。
ユージが、悪党との格闘の中で、やられたから、やりかえした。
するとまた、悪党にやられた。
この状況をユージは、「お返しのお返し」と表現した。
最終的に、ユージは、「お返しの、お返しの
お返しの、お返しの、お返しを、くらう俺だと思ったか?」と土屋太鳳に言っていた。
この町(横浜)で一番拳銃を撃った刑事、タカがハーレーに股がってショットガンをぶっぱなす、お決まりのシーンは、何度観ても、格好良い!
王林ちゃんが、舘ひろしに惚れこむのも、わかる気がした。
舘ひろしが歌うエンディング曲「翼を拡げて2024」も、とっても格好良かった。
35年ぶりに観た「あぶ刑事」は、ストーリーはどうだったか?なんて、どうでもよくなる程の、私が観たかった「あぶ刑事」が、全て詰まっていた。
あぶなくない探偵となった、タカ&ユージの活躍がまた観たいと思った、「帰ってきた あぶない刑事」だった。