「ERの日常を描き、医師の哲学や病院が掲げるポリシーの素晴らしさは理解できた。しかし・・・」その鼓動に耳をあてよ jollyjokerさんの映画レビュー(感想・評価)
ERの日常を描き、医師の哲学や病院が掲げるポリシーの素晴らしさは理解できた。しかし・・・
ホームレスらによる診療費の踏み倒しや他病院が救急患者を受け入れない現状問題の根源に迫ることなく、ドキュメンタリーとして中途半端であると感じる。
専門医とER医師とでは上下関係があるとか、勤務体制の問題の解決を促すような行動もなく、「誰でも受け入れる病院がありますよ」「がんばっていますよ」と紹介しているだけ。一人の医師が「症状と年齢によって対応すればよいと思っていたが、実は社会的問題も併せて診る必要がある」ととても良い発言をしていたにもかかわらず、医療従事者の大変さという側面と社会問題の扱いのバランスが悪い、踏み込みが浅い。問題提起はしたけれど、「だからどうした」「で、どうすれば?」という困惑のうちに終わってしまった。
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