瞳をとじてのレビュー・感想・評価
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1本観ることで2本観た感じにさせられた
映画内映画(未完?)をめぐりミゲル元映画監督と元人気俳優フリオの特集TVが組まれ放送された事で、撮影当時に途中失踪したフリオの情報提供があり、探しに行く。
この前半のくだりはだるい、眠くなる。しかし、少女の写った写真が意味あり。少女は映画内映画の主演子役女優で、記憶喪失のフリオが記憶を失くす前の手がかりとしてずっと持っていたことが後に活きてくるのは中だるみしなく引き寄せられた。
最後に未完のフリオと少女の映画を関係者(捜索のくだりの関係者)で観ることで終わるけどね、私的にはその後の顛末はないんかい?だった。
観た後、①フリオは映画が引き金となり記憶を取り戻し、親友の監督ミゲルや娘と本当の再会を果たす。
②フリオは記憶は戻ることなく、娘とも一緒に暮らさないで今まで通りに生活する。
③フリオは記憶喪失したまま娘の元で一緒に生活して、ミゲルとも新しく親交を深めて新しく映画を撮る。
これ以外にも映画観た後どうしたというモノを作らないで終わるけど顛末欲しかったわ。
映画の尺が長すぎるから起承転結の結果なしで自分なりに考えてね?みたいな映画はなんだか私はしっくりこない方の人間です。
重みある言葉は胸に刻んでおきたい
じっくり人物を捉えていく昔ながらのスタイルで169分!睡魔との闘いもあったけど、83歳になる監督自身の人生観こもった重みある言葉とか、ハッとするようなシーンはしっかり胸に刻んでおきたい
以降ネタバレ
アナさんはミツバチのささやきの少女だったのね!
再会した二人でタンゴを歌うシーンは良かったな
OPとEDは名作
OPとEDのフィルム部分は情感があって、良かった。
いかんせん本編のドラマが退屈極まりない。主人公が失踪人を求めて様々な人々に会うのだが、郷愁というか愚痴めいた会話を繰り返すだけで盛り上がらない。
個人的には、記憶喪失の男を見つけたあと、そっと立ち去り男をそのままにして、映画の中だけにその面影を見る…といた方が好みだけど。
後半はエリセの集大成っぽい
ビクトルエリセ監督の31年ぶりの長編作品
「マルメロの陽光」からそんなにたったのかー
話は失踪した俳優を元映画監督が探す話でエリセっぽくないな、と思ったけど、後半、俳優の娘とのずっと不在だった関係は「エルスール」の変奏っぽくもあり、映画内で映画を見る(それもアナトレントが)という展開は「ミツバチのささやき」的でもあり、
年齢的に撮らないかなあと思うと集大成的な作品でもあったかも
静かな作品だった
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