「余韻の残る良い作品」瞳をとじて ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻の残る良い作品
好みの作中作構成。悲しみの王から娘の捜索を依頼される男を演じた俳優が行方不明になり、その映画は放映されないままで…
ストーリーとしてそこまで明快とは感じないのだけど、悲しみの王やまなざしなど示唆的なワードが散りばめられてて余韻が残る味わい深い作品だなと。それぞれの悲しみや喪失感と折り合いをつけていく日常が描かれているのだと思う。まなざしが違うという違和感も共に漆喰を塗ることで埋められるんじゃないかな。記憶そのものに支配されるだけではなくて、いくつになってもあがく姿、やり抜く姿というのは、ここのところ大御所監督作品そのものからも感じてしまい、ちょっとそこに感動してしまう。
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