「またこれもある意味未完なのか」瞳をとじて Rayさんの映画レビュー(感想・評価)
またこれもある意味未完なのか
エリセの新作
映画館で観れる
アナが出る
震えた
映像詩人の作品は感想が出そうで出ない
理屈は無くただ好き
でも全作品観てるわけでもない
私的オールタイムベストNo.3の『ミツバチのささやき』
『エル・スール』(エンディングに物足りなさを感じてたら未完だったと後で知る)
『マルメロの陽光』(冒頭数分で挫折してそれきり)
『ライフライン』(チクタクチクタク 良い)
海辺の村に帰ったシーンで右に画面がスライドする場面
デジャブ感があった
あぁ自転車で駅についてホームで待つシーンの手法だと家についてから気付く
エリセは今までの自身の中で叶わなかった創造の産物を集大成させたように思う
そしてアナを“5歳のアナ”に引き戻して、少しでも時間を取り戻してあげようとしたのかなと思う
オマージュで覆いつくす晩年になってのクリエイト作品は郷愁をもたらすけれど
正直それは私の求めているところではない
でも今の御年で出来うる限りの
一つの長編作品を生み出した
ただエリセ本人が本当にこの物語で満足しているのか問いたくなる感じだった
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