「エリセ考」瞳をとじて ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
エリセ考
ビクトル・エリセ 31年ぶり新作
31年もの間エリセは何してたんだろうか?
何故今更新作なんだろうか?
この映画のポイントはそこかなと思いつつ鑑賞。
主人公はリタイヤした映画監督、ふむふむ、この時点でもう、エリセはリタイヤしてたんだな、でも何かがあってカムバックしたんだなと考えた。だが肝心の話は遅々として進まない、スローにもほどがある。ミステリー要素はあるがミステリーではなく、どちらかというと主人公がひとり悶々として、その悶々とした主人公の分身が疾走役者なのかな、二人あわせてエリセなのかな、じゃエリセはこの映画で何が言いたいか、またさらに考えた。やっぱり判然としない、疾走役者親父がスクリーンを羨望?懐疑的?な眼差しで見つめるとこで話は終わる。結局、事件が解決しようがしまいがどうでもよく、エリセの映画に対する思いの丈をフィルムに描き起こしただけなのかなと思ってしまった。あれこれ詰め込んでたら3時間になっちゃったのかな?他人の人生観を淡々と見せつけられても途中であきちゃいますよ、本音で言えば。フェリーニの8 1/2もそうだけど映画監督の私映画はなかなか理解に苦しみます。自分のために映画作るなよ。ちなみに映画館で瞳を閉じたら、寝ちゃいますよ 笑
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かばこさんのコメント
2024年3月25日
こんにちは
おっしゃること、全部共感です。
「自分のために映画作るな」ですね。
巨匠になると自分を遺したくなるんでしょうか。
あのクリント・イーストウッドでさえ直近の「クライ・マッチョ」でやってくれちゃって、あーあ、と思いました。