「この映画は何が言いたいのだろう。私には理解不能な映画だった。」瞳をとじて いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は何が言いたいのだろう。私には理解不能な映画だった。
この映画監督とは相性が悪いのだろう。名作との評価が定まっている「ミツバチのささやき」を鑑賞した時も、私には理解出来なかった。今回もそうだった。長時間の映画だと覚悟していたが、途中数分間眠ってしまった。大事な部分を見逃したらしい。(テレビドキュメンタリーの製作プロデューサーとの打合せ)
失踪した俳優を追跡し、その記憶喪失を回復させようと情熱を捧げるのかよく解らない。記憶を取り戻せても、それに絡まう感情を伴わないと魂を取り戻せたことにならない。生きている価値がないと語った脳専門医の言葉がこの映画の趣旨だと思ったが、最後まで観るとどうやら違うように感じる。
結局、私には理解不能の映画になってしまった。
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humさんのコメント
2024年2月16日
記憶を呼び戻すのが、自分(ミゲル)を思い出して欲しいためだったのが、次第に彼(フリオ)のためであり、彼の娘のためになっていく。それはミゲル自身の辛い過去が原動力になっていて、悲しみの王のストーリーが伴走するように駆り立てていく。時に、老いは感情と魂を別々にする。
しかし、生きている価値はあなたがその人を思う限り決して失われはしない。
…そんなふうなことを感じました。