アンブッシュのレビュー・感想・評価
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中東のゲリラ戦
実話ながら、シンプルなストーリー。
内戦下のイエメンにて、渓谷パトロール中にゲリラに襲われ負傷し、孤立した仲間を救い出す物語。
被弾し、岩場でスタックして動けなくなった装甲車に、銃を撃ちながらゲリラがわらわら寄ってくる。
相手も人間ながら、殺しにこられたら応戦するしかないよね。
うまく生きてたら人質狙いなのか、車から炙り出そうとあの手この手。
襲撃中の無人機による上からの画像は、ゲリラ兵がアリに見えた。
そして、ゲリラ戦って相当に厄介なんだと分かってくる。
敵は、渓谷に身を隠しつつRPG(ロケット弾)を打ち込み車両を止めさせ、その場で地雷を仕掛けて、装甲車を破壊する。
とはいえ、装甲車って丈夫だな。(実話ベースだから盛りすぎてはいないと思う)
すぐに救助に向かった赤新月(赤十字)を掲げた装甲車も、同じ戦法に引っ掛かり立ち往生。
そして、援軍もまた同じく…
その戦況を無人機、アパッチ、F-16が変えてくれる。航空戦力って大事!
よく映像化されている第二次大戦やイラク戦争のモノとかと違って、欧米系人種の出ないイスラム内戦モノを鑑賞するのは初めてなためか、新鮮かつ緊迫感も増して感じられた。
…ただ、皆、色が浅黒くて基本、髭面オヤジ。
軍服か否か、リーダーが赤い布つけてる位でしか、見分けられなかった。
慣れればそれほど気にはならなかったけど。
現代版「コンバット」ですね。
戦争映画、というか戦闘映画。敵ゲリラのなかで擱坐し孤立した装甲車両の乗員3名の救出劇。全編、小銃弾、機関銃弾、RPG、迫撃砲弾、ロケット弾が飛び交いますので半可通ミリオタとしては楽しい。 要するに、かつてWW2を部隊にヤマのように作られた戦争映画やTVドラマの末裔。現代の中東版「コンバット」でしょうね。
実話がベースだそうですが、現代の局地戦、というか小競り合いってこんな感じなんかなという雰囲気は十分に味わえます。ドローンのカメラで後方司令部が前線の情況を共有しながら作戦指揮したり、狙撃兵が現場で高い脅威となっていたりするのはいかにもいまっぽい。対地航空支援が後手後手に回ったり、高額の戦闘ヘリを出し惜しむのはこの手のストーリーの定石か。死亡フラグの立てかたも定石通り。
ただ対HEAT弾の鉄格子装甲巻いているとはいえ、たかが装甲車両がRPGを2、3発も食らって乗員の生存をとりあえず確保しているのはホンマかいなとは思った。
最後まで飽きずに観られたので甘めで★4つでもいいんですが、UAEの部隊なんで登場する皆さん濃いお顔に同じようなヒゲで人の区別が難易度大、おまけにヘルメットと戦闘服なので毛量や着衣での識別も困難なんで、★1/2マイナス。 よーく顔の特徴を序盤で憶える必要あり。吹き替えがあれば声で聞き分けたりできるんだが。
タフ
1本目。
人、そして装甲車って、あんなにタフなのか。
実話、多少の脚色あるんだろけどね。
作戦が後手後手に感じるのも、奇襲を受けたからだろうけど、戦闘シーン長めで、こちら側の展開も、あるのかないのかって感じで、厭きてくる。
筋トレシーンから入ってるけど、メタボ気味が多く、あんまし聞きなれない言語のせいか、芝居下手に感じる。
どういう趣旨で見たらよいかは評価が割れそう。光の点滅もやや厳しい…。
今年2本目(合計1,094本目/今月(2024年1月度)2本目)。
一応、映画としては公式には「光の点滅」に関してのアナウンスはありませんが、映画の趣旨上、戦場での戦車どうし、あるいは兵士の撃ち合いのシーンが極端に多いので、ある程度光点滅に耐性がないと厳しいかなといったところです。
結局、すでに書かれている方もいますが、UAE軍(アラブ首長国連邦軍)がなぜイエメン内戦に関与したのかという部分が抜けているので(後述。なお、パンフレットなどといううものはない)、何がどうなっているのかわかりにくく、そのうえにセリフも少なく同じようなシーンが延々続くのが厳しいところです(低予算とまでは言わないにせよ同じようなシーンが出てくるので放映フィルムがぶっ壊れているのかとすら思えるくらい)。
そうすると、いわゆる「戦争もの」あるいは、言い方が悪いですが「ミリタリーおたく」程度でないと戦車がどうだの何だのといったことはわかりようがなく、映画の趣旨として「結果的に」こういった事情から、極論、ガルパンの実写版か?というような様相と化するのがヘンテコで、そこがどうかな…といったところです。
本来はこのイエメン内戦自体は、今のウクライナ侵攻や北朝鮮問題ほかであまり報道されていませんが、2015年からのこの内戦は当時は報道されていたわけであり(今は休戦状態ではあるが、散発的にトラブルは起きている)、この時期の詳しいことを思い出すのも難しいところで、一方、映画としてはこうした説明はほぼないので(「アラブ首長国連邦・フランス合作」とあるので、特にイスラム教域の国では常識扱いなのだろうと思われます)、これを日本で見ても趣旨は理解できるのかどうか…といったところです。
ただヒントはいくつか隠されているのもまぁ救いといえば救いです(これも後述)。
少なくとも「やや光の点滅が厳しい」ので、他の映画とセットにするのはおすすめはしないです(私も「ラ・メゾン」を見て帰る予定だったのに気分が悪くなって帰ってきた…。この作品も何かいろいろ物議をかもしているそうですが…)。
評価は以下の通りです。
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(減点0.5/イエメン内戦についての理解を相当求められてしまう)
映画内では明確に出ますが、イスラム教という語がまず登場します。しかし、例えばキリスト教にもカトリックとプロテスタントがあるように、イスラム教といっても一つではなく、いくつかの宗派があります。それが、高校世界史でも学習する「スンナ派とシーア派の対立」です。 (※映画内では「スンニ派」/詳細は高校世界史で必ず学習するのでここでは省略)。
この点、イエメンで臨時政府として成立した行政はスンナ派であり、これを支持するアラブ首長国連邦と、映画内で登場するフーシ派はシーア派の一つで、これを支持したのがイランです(シーア派。つまり、「スンナ派とシーア派の争い」であったと同時に、同じ宗教の派閥の違いによって発生した「宗教を根底とする国どうしの争い」で、イエメン内戦という扱いではあるものの、実質的にはアラブ首長国連邦とイランとの戦いで(ここに、いわゆる「イスラム国」が乗り込んだり、軍需のチャンスと見て北朝鮮が登場したりと大混乱と化した)、「宗教を根底とするいわゆる代理戦争」であり、「イエメン内戦での国内での争い」を超えたものがそこにあるわけです。
※ シーア派はイスラム教の「宗派」の中では1割程度ですが、その中でも国教と言えるほどにシーア派を支持する国の代表例がイラン(普及率90%)、イラク・バーレーン(同、60%程度)など、少数になります。
このような「代理戦争」は思い返せば朝鮮戦争もそれに当たり(こちらはイデオロギーの事項。資本主義vs共産主義)、こちらも休戦扱いになっているのとまさに同じです。
こういった知識がないと、「なぜ突然UAEが出てくるのか」の理解が難しく、後半エンディングロール直前に出てくるお葬式ほかもスンナ派に立った立場でのものですが(作品参照。ただ、高校世界史をみっちりやっていないとわからない)、このことも前提知識がないと「何の葬式でも同じ」(人が亡くなったら弔うのが当然、という当たり前の理解)になってしまい、ますますこの映画が「リアルでガルパンを見ているような状態になってしまう」という特殊な一面を持ってしまいます。
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緊迫感が伝わってきて面白かった。観賞後、実は宗教戦争ではないことを知った。
◆戦闘で敵に囲まれて孤立する部隊の緊迫感を感じた。装甲車が思ったより頑丈だと思った。迫撃砲やロケットランチャー1発食らったら一撃で大破炎上のイメージがあったが、結構耐えて頑張る。砲弾の火薬量と、どこに命中したかにもよると思う。フィクション映画が盛り上げるために大袈裟なのかもしれない。さすがに横倒しになったり、機関銃やられるともうお手上げだけど。
ただ敵も、まずは人質にしようと考えてるふうなので、サッサととどめを指されて一貫の終わりとはならないので取りあえずは一安心。だけど外に出れば撃たれかねないので手も足も出ない。助けを待つしかない。
◆敵の指揮官が優秀で、助けに向かった第2陣もやられちゃいそうでハラハラする。
負傷者もいるし早く助けないとドンドン状況がワルくなるから時間との戦いでもある。ドローンやアパッチが到着するまでの10分、20分がもどかしい。
◆しかし敵も時間との戦いだ。モタモタしてっと救援が次々に駆けつけて来ちゃうから、「早く早く」なんて思ったりして、なんか途中で敵を応援してたりする。
◆表面上はシーア派 vs スンニ派の宗派戦争。あと、現在はサウジとイランの代理戦争という一面があるのも確かだが、最初はやはり内発的なものだったようだ。 つまり貧困と政情の不安定(政府がポンコツ)が主因と思われる。
武器は仲間。
奇襲をかけられたUAE軍の話。(実話を基に)
渓谷部のパトロールと支援物資の配達で戦闘地帯の小さな村へ行くも、村長らしき人物から飼育してる「ヤギが盗まれた…銃声が聞こえた…」と聞き、調査がてら渓谷奥へ向かったアリ、ビラル、ヒンダシの3人、いきなり奇襲をかけられ負傷し身動きがとれなくなる…。
ハラハラ、スリリングで面白かった!
ロッケトランチャーで装甲車も故障!360度から敵に囲まれ、いや、もう絶対無理でしょ!何て思いながら観てたけど、援軍もあんだけの人数と装備、装甲車の数もそれなりだったけど、やっぱ奇襲ってズルいけど強いんだな~って感じでした。
とりあえず、アパッチと呼ばれてたヘリでの第一部隊、第二部隊の制圧は観ててスカッとしました!そのヘリを操縦してか女性パイロットも冷静、クールでカッコ良かった!
あと狙撃手の殺った時と、F-16での空爆での制圧も観てて気持ち良かったね!
基地に戻って終わりかななんて思ったけど、その後の描写もありで楽しめました!
今年ラストの観納め、いつも共感、コメント、フォローまでありがとうございました。
皆様よいお年を!
他の国の内戦に介入し窮地に陥ったUAE軍の兵士
2018年、内戦中のイエメン南部に駐在するUAE軍の兵士アリ、ビラル、ヒンダシは、装甲車に乗って戦闘地帯の住民に支援物資を運びながら渓谷部をパトロールしていた。
しかし、待ち伏せしていた敵に奇襲され走行不能となった装甲車で窮地に陥った。ゲリラ戦を得意とする敵は、渓谷の岩陰に身を隠しながらロケット弾や地雷で総攻撃を仕掛け、負傷して武器も残りわずかとなり、完全に孤立してしまった3人を救い出すため、装甲車、ヘリコプター、F16戦闘機と敵陣へ突入するUAE軍はどうなる、という話。
イエメン内戦にUAE軍が介入するからこんなことになったんだという思いが強く、どうも入り込めなかった。
もっとUAEが軍事介入しなくてはいけなかった理由、背景などをわかりやすく紹介してくれればUAE軍を応援出来て、入れたかもしれないが。
内戦なので、苦しめられるのは一般の民衆だというのはわかる。それにUAEが援助しようとするのも人道的にはわかる。ただ、イエメン内戦でUAE軍が襲われたのはフーシ派なのかな?
いずれにせよ、2015年から続いている内戦が早く終結し、民衆が安全に暮らせる国に早くなって欲しいとは思った。
2度目が危険!
イエメン内戦が続く2018年、物資を届けるUAE軍部隊をゲリラが襲い闘う物語。
最序盤は兵達の関係性をサラッと見せ、あれよあれよと言う間に戦闘が始まっていく。
戦闘自体は手に汗握るものですが、ちょっと似たようなシーンが続き過ぎですかね?
それでも、救援まであと1時間…もしかしたら自分の人生が1時間以内に終わってしまうかもという危機感はゾクゾク伝わってきますね。
そして、対ゲリラ戦は想像以上に大変ですね。
当然実情を知らないワタクシは、相手はいち組織でしかないんだから、正規軍なら余裕で勝てるんじゃないの?ぐらいにしか思っておらず、昔からテロ戦が長引くニュースを見るたびに不思議に思ってたんですよね。
でもやはり、相手は地の利があるし、小規模だからこそそれ相手に装甲車やヘリなどがやられたらねぇ…良くない言い方ですが費用対効果がわるいですもんね。アパッチを退却させる司令は非情に見えて苦渋の決断なんですかね。
そんなことを思わされた作品だった。
我々日本人が忘れかけてる所でも、こんな闘いが行われているんだなぁ…。
手に汗、力入りました。
面白かったですねー。最近だとバッドデイドライブに似てました。ちょっと鮮度はなかったんですが、敵との戦いは終始面白かったです。ずっと力んでました(笑)
アクション好きの男性にハマる映画。お時間あれば!お勧めします。
みんなサッカー大好き
赤服スキンヘッド親分や狙撃手の過去を描いたりせず、テロリストを単純悪者という設定にし、時間経過を1時間限定とした事でシンプルなエンタメになっている。
事実上主役の装甲車はM-ATVと思われるが、複合装甲が追加された仕様のようで,高い耐RPG弾防御性能を発揮している。
後手後手
2018年2月18日パトロール中にイエメン南部でフーシ派?に襲撃されて孤立したUAE軍部隊の救出劇。
3人×2台でパトロールにあたっていた装甲車両が襲撃されて孤立して、緊急対応部隊が向かうことになるけれど…。
それを謳った作品ではないけれど、かなり早い段階から無能にしかみえない司令官とか、実話ベースですよね?…(´・ω・`)
後手後手過ぎませんか?
緊迫感も結構あるし、かなり面白いのだけれど、そこのドラマに触れたい感じなのにに登場人物のバックストーリーの描き方がわざとらしく臭かったり、全然足りなかったり。
煙幕からのスローモーションが面倒くさくて折角の山場とその後の話しが少々ダレ気味だし、ムダに長く感じてしまった。
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