「予告編で感じた通りの作品」九十歳。何がめでたい たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編で感じた通りの作品
90歳の作家佐藤愛子と古い時代の微パワハラ系の編集者吉川の物語。
断筆宣言したはいいもののなんとなく陰鬱な生活をしていた佐藤愛子が左遷された吉川に乗せられて復帰する話。
古い時代の人間である佐藤愛子が現代的な編集者では復帰しなかったのに、古い時代の編集者である吉川の押せ押せに乗せられてしまうところ、それにより生きがいを取り戻していくところは良かった。
また吉川についても古い自分本位の考えを左遷や離婚や佐藤愛子との関わりなどを契機に見直していくところも良かった。
ただあまりにもテンプレ過ぎて素直に感情移入できないところがあった。
佐藤愛子や吉川のキャラがテンプレなのは良いとして、会社や病院の対応や子どもの言葉なんかはテンプレ・シンプルなお役所対応的な形に素直に感情移入できずイライラもやもやした。
テンプレに逃げずにもう少しウェットで現実的な形にしてほしかった。
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