「星はいつも3つです。」九十歳。何がめでたい フェルマーさんの映画レビュー(感想・評価)
星はいつも3つです。
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そのとおり! と思うタイトルです。
映画本編の前に『草笛光子生誕90年記念作品』というクレジットが出ますが、これはシャレなのか本気なのか、ご本人も断れなかったのか苦笑しながら受け入れたのか。
とはいえ、草笛光子さんはすばらしい女優です。
映画の草笛さんで一番印象に残っている役は、市川崑監督『獄門島』の狂気の女祈祷師。聖天さんの呪文を超スピードで口走りながら、漁師の親方の東野英治郎に犯される。草笛さんは市川崑の金田一シリーズには欠かせない女優でした。
目覚めてベッドから出て朝刊(三紙とっている)を取ってきて、ナベで温めた牛乳を飲みながら虫眼鏡で記事を読む。新しくはなく本とかがところどころにおかれているがきちんと片付けられた部屋
。さすがにお手伝いさんがいるのかなあ……などと想像していると二階から娘と孫が顔を出す。
冒頭で生活ぶりを丁寧に描写しているところが嬉しい。
前田哲監督、さすが手練れです。
また唐沢寿明の素直なダメダメ男ぶりもさすが、でした。
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