「うるさいは生きてる証拠」九十歳。何がめでたい サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
うるさいは生きてる証拠
「老後の資金がありません!」が大好きな自分にとっては、この日が楽しみで仕方なかった。草笛光子生誕90周年、あっぱれ!🥳 めちゃくちゃ笑ったし、めちゃくちゃ楽しかった!佐藤愛子と草笛光子、きっと性格も生き方も似た者同士なんだろうな〜。
にしても草笛さん、90歳にはとても見えない!流石、元松竹歌劇団員。声の張り方とか、佇まいとか、そこらの老人、なんなら若者よりもしっかりしていて、逆に元気を貰っちゃいました。毒吐く草笛光子、最高です笑笑笑
同時に、唐沢寿明が還暦を迎えていたことも驚き。この人も、幾ら歳を取れど目元がカッコイイから全く衰えないよね。小説家と編集者。2人の掛け合いはまるで夫婦漫才。心が満たされるほど思いっきり笑わせて頂きました☺️
99分というお手ごろな時間設定に、生きることが楽しくなる佐藤先生のお言葉の数々。中でも、保育園設立に反対する新聞記事を読んだ時のエッセイは、ものすごく心に残るものがありました。人に関わること、関わってもらうこと。誰かの支えになるって、生きる動力なんだな。
前田哲監督特有の優しさと、キャストの温かさ。ここまで心が穏やかになって、生きる力を貰える映画はそう作れない。自分も、草笛光子さんとか佐藤愛子さんのように、力強く、元気に生きていけるかな。いや、きっと生きよう。長生きしていればその分多くの別れに遭遇するけど、生きがいがあれば100年なんて全然足りない。まだまだやりたいこと沢山あるし、笑って、楽しんで、たまには悪態をついて、人に迷惑をかけて、おもしろ〜く生きていこう!
みかずきです
私も、保育園設立反対の新聞記事から、自分の戦争体験を交えて、騒音と人間社会にまで踏み込んだエッセイには感服しました。分析、考察、主張という流れが自然で、心に自然に吸い込まれていきました。
また、冒頭で、主人公は、断筆中も、毎朝、数誌の新聞を読んでいました。断筆しても、社会の動きは把握しようとしていました。書くきっかけを探しているようにも感じました。
では、また共感作で。
ー以上ー