「人生の大先輩にはやはり教えてもらう事がたくさんです」九十歳。何がめでたい たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の大先輩にはやはり教えてもらう事がたくさんです
笑いました。そして泣きました。
見る人を元気にしてくれる映画ですね。
草笛光子さんすごい。
スクリーンいっぱいにあふれるパワーは本当に九十歳なのかと、こちらも力をもらいました。
昔はああだったこうだったと言っても、世の中時代と共に変わるもの。部下への激励や愛情表現もパワハラやセクハラになり、奥さんや娘にも愛想付かされたおじさん編集者の吉川さん。
断筆宣言していた愛子先生と吉川さんの出会いから始まるお話しが、実に愉快痛快なのです。
何もやるべき事もなく悶々と過ごしていた愛子先生に吉川さんがやる気スイッチを入れ、そしてちょっぴりしょぼくれていた吉川さんに愛子先生がパワーを与えるのです。
この二人、お互い刺激しあい作家と編集者の枠を越えてとても素敵です。
唐沢さん、昔気質の編集者と見放されるお父さん役良かったです。
妻役の木村多江さんとの最後の方の会話のシーン、娘のダンスに涙するシーン、ちょっぴり泣きそうでした。
それにキャストさんもすごく豪華でびっくりでした。
人は一人では生きて行けない。時代は変わっても昔ながらの思いや人とのつながり方はやはり大切にしたいものです。
老いてますます元気に、愛子先生にはこれからも辛口のユーモアで読者を大いに楽しませていただきたいですね。
元気に歳を重ねることは、やっばりめでたいことだと思ったのでした。
いい映画を見ました
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トミーさんのコメント
2024年6月27日
共感ありがとうございます。
これもある種のお仕事ムービーですね。年配になられても培われた文章力は健在、エッセイにも独特の歯切れが有って映画で表現するのは難しかったんじゃないでしょうか。