朝がくるとむなしくなるのレビュー・感想・評価
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唐田えりか、観れて良かった
会社を辞め、コンビニでアルバイトしてる希は、バイト先でもなかなかなじめず、実家の親にも会社を辞めたことをいえないまま、今日もむなしい思いで朝を迎えた。そんなある日、中学時代のクラスメイトだった加奈子がバイト先にやってきた。最初はぎこちなかったが、何度か顔を合わせるうちに、加奈子と距離を縮めていき、だんだんと自分らしさを取り戻していく、という話。
希役の唐田えりかが観れて良かった。不倫騒動の後、東出昌大は何本も映画に出てるのに、彼女が出してもらえないのは悲しかった。本作の内容も本人の問題もあるんだけど、会社を辞め人生を諦めかけてる女性という、なんか被るような役所で切なかった。彼女に当て書きした作品のようで、感情移入した。
これからどんどんいろんな作品に出て欲しい。
加奈子役の芋生悠もほんわかしてて良かった。
唐田えりかさん💕
復帰後4本目でしょうか、えりかさん主演の秀作。「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」でも鮮烈な印象を残した芋生悠さんがしっかりサポートした。
就職した会社でボロボロになり、今はコンビニでアルバイトとして働く希(えりかさん)。中学のときクラスメイトだった加奈子(悠さん)との再会をきっかけに、止まっていた希の日常が動き始めた。
そう、決して押し付けがましくない細やかな再生の物語。心地良い時間だった。
唐田えりかさんに当て書きしたという石橋夕帆監督。
やっぱりか〜〜という感じ。
不寛容な日本の社会にあって、あれだけのバッシングから帰還できたのは彼女を求める強い力があってこそ。えりかさんの存在が特別だということだろう。
働きすぎ日本の暗黙キツすぎ、これでいいじゃん
2023年劇場鑑賞74点 秀作 67点
公開日の1番早い時間に鑑賞し、取り急ぎのレビューになります。後日書き直すため雑ですが悪しからず。
まず、1時間半と見やすい上映時間ながら、小さい物語を丁寧に描いていた印象です。
親の元を出て数年、新卒入社した会社のブラックな体質等で周り見たく容量よくやっていくことができず退社し、、、、(続きは後ほど
唐田のPV的な作品?
彼女の作品はこれまで観たこと無かったけど干されてると思ってたらそうでもなく出演 むしろ東出が追放されてる?
でもメジャーな作品は少ないので今後に期待
今は昔みたいにメジャーな作品と併映とか無理なのかな?
呪われること、呪いから解き放たれること
今日、横浜のジャックアンドベティで観たのだけど、上映前になんと東出昌大の「WILL」の予告編が流れた。意図的ではなく偶然なのだろうけど、映画業界の狭さを感じた。
唐田えりかはさぞ大変だったのだろう。
就職した先がブラック企業で、消耗しきって退職し、でも国もとには戻らずそのままコンビニでバイトしながら一人暮らししている飯塚さんが主人公。パワハラ、いじめ、カスハラといった彼女を傷つける事柄が背景にある。ハラスメントはやる人を啓蒙すればなくなるというのはウソで、加害者は被害者に憎悪をぶつけ苦しめることで自らの精神的なバランスを取ろうとしている。つまり積極的にハラスメントをする事情がある。一方、ハラスメントされた側はその時だけでなく心に傷を負う。これは丑の刻まいりと同じで呪いをかけられていることになる。例えば、冒頭出てくるショートホープのおっさん。典型的なカスハラですが、飯塚さんは後々までこの件で苦しんでいる。つまり呪いをかけられた。そして社会が分断化、多様化するなかで呪いをかけられる人はますます増え、呪いのかけ方も巧妙になってきている。
被害者が頑張って前を向けばいいんだとかいうのもウソで、元々他者にかけられた呪いを加害者本人のガッツだけで祓うことはできない。
じゃあどうすればよいのか。「呪う」の反義語は「祝う」です。つまり他者にかけられた呪いは別の他者から祝ってもらうことで祓うことができる。この「祝う」はお祝いごとのことではなく、祝福されることです。つまり自分のことを思いやり、行く末が幸多かれと祈ってもらうこと。
映画に戻りますが、飯塚さんは大友さんという友達を得ること、そして疎遠にしていた母親との絆を取り戻すことで、彼女たちから祝福を受けることができました。かけられた呪いから解き放たれる見込みが見えてきた。トンネルの出口は近い。繰り返しになりますが人にかけられた呪いを人から受ける祝福で祓う、そういった構造の映画だと思います。
確かにこの映画でヒロインを演じるのは唐田えりかが適任かもしれない。映画に出てそこでの演技に共感してくれる観客を得るということは唐田さんにとって祝福を受けているっていうことに多分なるんだろうなと思います。
転がる岩、君に朝が降る
百合でもシスターフッドでもない、自然で普通の繋がりが心地よい作品でした。
唐田えりかは、『無情の世界』の魔性の女から打って変わって人生に迷うありふれた女性を好演。
目の泳がせ方が本当に上手い。
芋生悠も、素朴さと今どきっぽさのバランスが非常によかった。
大きな事件などは起きないが、そのぶん飲み会の様子など会話がとてもリアル。
森口くんも健全な範囲でいい人だし、都合のいい人にばかりシフトを頼んでしまう店長もあるある。
基本イヤな人は冒頭の「ショッポ」の客くらい。
後半になってやっと自然な笑顔を見せはじめる希に、こちらまで嬉しくなる。
外での態度と椅子に胡座をかく姿にギャップがあったが、やっぱりあっちが本当の彼女なんだな。
そして、声だけながらお母さんに泣かされた。
「会社辞めた」に対して「頑張ったね」って言ってくれる親がどれだけいるか。
加奈子との関係も、地元や会社など他との繋がりがない故の心地よさってあるよなぁ、と。
淡く彩度の低い色彩や、キャストの外見とキャラのバランスなど、細部まで素晴らしい作品でした。
非大作ですが今年のベストスリー
以前こちらでレビューさせていただいた「女優は泣かない」と同様、大作とか映画賞向けではないかもしれませんが、後味が良くて、私が観た今年の映画の中でベストスリーに入る映画です。
特に何か事件が起こるわけでもなく、日常が友人の出現と励ましによって浄化されていく様が映し出されています。
唐田えりかさんと芋生悠さん自体が良い。
唐田さんの出演作は今年幾つか観ました。女優としてとても魅力的になりました。
そして芋生さんはこんなに美人だった?というくらい素敵でした。この日は舞台挨拶付きでしたが、トークも上手でした。
アフタートークで紹介されていましたが、唐田さんも芋生さんも敢えて作らずに自然に芝居をしたとのことで、それがこの作品にとって良かったと思います。
唐田えりかさんの映画が観たくて
復帰後作品はマメに劇場通ってます。年末、上京してたんですがどうしても時間が合わなくて、本日、50キロくらいドライブして観てきました。
わたしは、唐田えりかさんの大ファンですから、大満足です。ただ作品の規模的にというか、爽やかな再生ストーリーですので物足りないと思う人もいるかもしれません。映画にするほどの背景か?とも言えちゃうかも。
それにしても唐田さんは素敵です。芋生さんとの絡みも、物凄く自然に魅せるところもあれば、しっかりと芝居しているところもあり。個人的にはワカコ酒みたいな役を待ってるんですけどね。
たまたま一昨日「パーフェクトデイズ」を観ていたので、何となく比べてしまいました。朝の起き方から仕事までのルーチン、監督が違えば描き方は全く異なる。カミングアウトについても、役所さんはしませんが、唐田さんは泣きながら話します。どっちがどうではなくて、監督というのは大変な能力なのだと改めて思いました。ラスト、肉じゃがづくりを諦める原因、ちゃんと地元の佐原市の醤油になってました。監督って凄いなと。
ともかく、イイヅカも唐田さんも、これからです。始まったばかりです。
「大丈夫大丈夫。あと何年生きると思ってんの」
同じ年頃の娘を持つ身として、上記の母親のセリフに救われた気持ちになった。娘からの思い詰めた告白があった時には、こうした受け答えができる自分でありたいが、まあ、映画同様、父親には告白しないか。(笑)
そうした電話のやりとりだけで、親子関係の健全さがわかるが、その母親にすら退職したことを言えずにいたのは「ちゃんと働いている周りと比べて、私は…」と、自分自身に原因を求めてしまったからだろうか。
家から送ってもらった野菜には手をつけず、レトルトやカップ麺、バイト先のコンビニから買ってきた弁当やおでんで食事を済ませ、肉じゃがを作ろうと思いたっても、醤油が切れかけていることで挫折してしまう。カーテンレールが外れ、せっかく新しくレールを買ってきても、ドライバーが見当たらなくてあきらめる。ちょっと元気を出して買いに行けばいいのにと、観ている方は、小さな違和感を抱くが、その程度の簡単なことへのハードルがむちゃくちゃ高いのは、その分、傷つきが深かったのだということが、次第に観客にも自然と伝わって来る。
唐田えりか自身も、かつてのスキャンダルで、関係ない第三者たちからの「べき」論というバッシングを浴び、傷つきもかなりの深さだったろうと想像する。主人公の希と、彼女自身が重なって見えたが、それこそが監督の意図で、脚本も当て書きだったことをパンフレットのインタビューによって知り、深く納得した。
あえて過剰な説明をせずに、周囲との関わりの中で、少しずつ傷を癒やしていく様が丁寧に描かれていて、とても好感が持てる。
大きな映画館で、満員の観客を呼び込むような映画ではないが、静かに心に響き、いつまでも観た人の記憶に残る一本だと思う。
NHKの「デジタルタトゥー」というドラマで、高橋克実の娘の女子大生役を観てから、唐田えりかを応援していたので、今回の映画の主演はとても嬉しく、地元の映画館での公開初日に鑑賞した。
今後の活躍を期待したい。
朝起きて仕事に行くだけでエラい!
ブラックな会社員生活で燃え尽きて、今はコンビニでアルバイトをしている女性ノゾミさんが主人公。新卒で入社した会社を辞めたことを家族にも告げられず鬱々としていた彼女の日々が、一つの出会いをキッカケに少しずつ変わっていく様を丁寧に描いた佳作。
何でもない日常を優しく肯定してくれのが良い。
主人公のノゾミさんを演じるのは唐田えりか。そして彼女の中学生時代の同級生でコンビニの客として偶然再会するオオトモさんに芋生悠。
元から演技力に定評のある2人だけど、私生活でも以前から仲の良い友人だったとのことで、そんな2人の間に流れる空気感がえも言わず尊い。
上映後、石橋夕帆監督と、本作にコンビニ店長役で出演していた矢柴俊博氏とのミニトークライブ。
時間は20分ほどだったけど、これほど中身の充実したトークはあまり記憶にない。石橋監督の人となりから演出術、そして共演者への印象など矢柴氏の回しが秀逸すぎた。
「お父さんはいいから」で凹む人は少なくなさそう
ちょっとした心境の変化を描いただけの76分間であったが、いつの間にかのぞのぞを応援してしまった。色々な風景やアイテムと心情とのリンクが巧くて不要な力みが無くて快適だった。
やたらと深入りしてこない友人というのは宝物だと思う。
作品としては
可も不可もない、よくある自然治癒モノ。だけど干されていた女優さんにとっては、再起の一歩なんでしょう。あんまりうじうじした役どころは合ってない、アイドルのような輝きを感じる。何も無ければゴールデンカムイ辺りに抜擢されたかも。
東出くんは努力して高い評価を得ている、頑張ってワタナベ一族を見返してほしい。
ヤッちまった事は取り戻せないから。
あのオヤジには熱湯を
唐田さんと芋生さんは日頃からお友達だそうです。そんな彼女たちを想像しながら、芋生悠ファンの私は渋谷のシネクイントヘ行きました。この映画の彼女たちは千葉県の佐倉の中学校で同級生でしたが、お互いにいろいろあって、埼玉県の川口のコンビニ(ヤマザキデイリーストア)で再会します。
コンビニの大学生のバイト君の就職祝いではひとり蚊帳の外でハイボールを飲みすぎて、イケメン君に自宅アパートに送られるも、モフモフの上着のままベットに寝かされていて、ひと安心。
おでん事件で急接近するかと思いきや、しなくてひと安心。
おでん事件は相手が警察行くと傷害罪かもね。バイトをクビになって、店長もクビかもよ。
自転車遅いから追いかけられたら、すぐに追いつかれちゃうよね(笑)
芋生悠ちゃんに抱きしめられていい子いい子される唐田さんにモーレツ(古くてすんません)に嫉妬してしまいました。
お母さん(声のみ)の神対応には癒やされました。突然の妊娠と宗教が心配のタネ。
私もトロい方なので、バイトギャルのとても失礼なあだ名呼びには腹が立ちました。
芋生悠はほんとうにステキです。
唐田さんがほんとうに羨ましい。
いい友達持って唐田さんはほんとに幸せですよ。
わかってる?
冒頭のバカオヤジには腹が立つ。
俺はいつもスッキリカード精算だもんね。ショッポなんて初めて聞いたわ。アホじゃね。このオヤジには熱湯かけてやれよって思いました。
おでんアタック
実家を出て東京で就職したが早々に退職し、コンビニバイトをして日々を過ごす24歳の女性の話。
あらすじ紹介には人生に諦めがなんたらとは書かれているけれど、特に沈んでいたり行き詰まっていたりする様子は観てとれず、自分から積極的に人に絡んでいく感じはなかったけれど、普通の若い女の人という感じ。
「飯塚さん」と「大友さん」の少しぎこちないところから始まり酔いどれ女子トークを繰り広げる関係になって行く様子は、なかなか楽しいし変化も良く判るけれど、それまで友達と呼べる人がいなかった主人公に友達が出来たに過ぎないのかなという感じで、大友さんが現れなかったら、それは森口くんかギャルかその他の誰かだったかも知れないなとも感じる。
これと言って大きな出来事はなかったし、なんてことない日常の物語だけれど、大したことではない何かの切っ掛けで変化する機微が描かれていてなかなか面白かった。
唐田えりかがかわいすぎる映画(だけじゃない)
『寝ても覚めても』で惹かれてからというものの、活動再開して、注目している唐田えりか。
そんな彼女が静かに躍動している。
椅子の上であぐらをかきながらカップ麺をすする。
久々に再会した友達と、目をキョロキョロさせながら、会話する。
おでんのくだりの突発的な行動。からの相手を心配する様子。
そして、酔っ払ったら、とんでもなくカワイイ笑
いつもの、何を考えているかわからない不思議な感じはなく、現代的悩みを抱えつつ、素直でわかりやすいキャラクターであったが、それを「そのまま」演じている。これも意外と難しい。
唐田えりかメインではあり、眺めているだけでも飽きないのだが、
流れとしては、70分という尺の中でキャラクターにそれぞれの役割をもたせ、主人公が変化していく。
共通の悩みを持つ同級生、自己肯定感最高のギャル、普通のイケメン大学生、優しい店長。
ありふれた日常のあるあるをたくさん描き、悪い登場人物もほとんどいないので、安心して観られる。カーテンレール、橋などの心情を表すモチーフも狙いすぎず、こういう映画がホッとする。
年末のタイミングも重なり、誰の心にも共感できる映画だった。
2023年劇場鑑賞110本目
唐田推しです。
激しい仕事に付いて行けず脱落退職してしまった自分に凹み、コンビニでバイトしてる主人公がばったり会った友人や周りの人の中で少しづつ回復してく超地味な話を地味に描いた作品。
リアルといえばリアルな訳だが、、映画としてどうなのかと言う疑問は残る。もうちょっと演出的工夫があった方が良かったのではないか。
唐田の現状や、唐田と芋生が本当の友人である事に監督は助けられたんじゃないかと思う。
唐田えりかの淡々とした存在感を慈しむ
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76分間ほぼ唐田えりかが映っている
推定半径500mの世界を淡々と往復する彼女の姿を少し控えめにカメラが収めていく
登場する人たちの姿や感情は風景のように流れていき、自分自身の重さでさえ繰り返される日々の風景のひとつとなって流れていく
恋の予感も友情の兆しもクレームをつけるおじさんもやがて質量を失って吸い込まれていく白い部屋
まだ人生の半分も終わってないよ大丈夫と励ます母の言葉は…本当に希望なのだろうか?
ほの明るい世界を漂う時間が延々と続くだけなのかも?
橋の下を川は流れる
君は大丈夫だよ
人生に諦めを感じていた女性が、同級生との再会をきっかけに自分らしさを取り戻していく様子を描いた再生の物語。
「正しく生きる」ってどういうことだろう。一度も失敗しない人生?そもそも失敗って何?
時々、あなたに毒づいてくる人、怒ってくる人がいるでしょう。でも、人生で一度も失敗がない人はいない。だから「君は大丈夫だよ」「落ち込むことないよ」と後ろからギュっと抱きしめてくれる映画です。
唐田さんと芋生さんは、過剰な演技をすることなく素直で等身大の役柄を演じていて好感がもてます。
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