僕らの世界が交わるまでのレビュー・感想・評価
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空回りする親子が見つめる先
空回りする人たちを見るのは少しつらい。それだけ思いが強いということの裏返しでもあるんだけど、とにかく突き進む姿に引いてしまう。
本作に登場するエブリンとジギーはまさにそんな感じの親子だ。序盤はそうでもない。若干の違和感がある程度。その違和感が徐々に大きくなっていく展開がうまい。あの家庭での父親の存在ってなかなかつらそうだよな。大事な式を忘れてあげるなよ、かわいそうに。
一方通行の思いが向かうところはたいていろくなもんじゃない。「よかれと思って」行う他人の行為は注意が必要だ。2人のとる行動に引いてしまうのだが、観終わった印象は悪くない。これで終わり?と感じる部分もあるがここで終わらすのもいい。キチンと前向きな未来は示唆はしている。世界に向けて行動していた2人がウチなる家族に目を向ける。当たり前のことなんだけどすごく大事。そうだよな。空回りする人って思いが強いだけじゃなくて、まっすぐなんだよ。やはりそんな彼らを憎めない。泣くほどの感動ではなかったが、彼らのことが愛おしいと感じるくらいにはいい映画だった。
あと、ジギーが歌う曲が結構よかったのもよかったところ。これからもっといろんな曲を発表して大きくなってほしい。なんてことまて考えてしまった。それなりに気に入ったってことなんだろう。
肌に合わない
ジュリアンムーアが可愛いよー
公開後の評判はあんまりよくないみたいだけど、A24だし、いくつになってもキュートなジュリアン・ムーアたん観たさに劇場へ✿
この作品をコメディジャンルに紐づけるA24の皮肉を感じる。決して面白いコメディではなく、“滑稽な”人々を嘲笑する作品…。(そのセンス嫌いぢゃないけど😂)
母親って多かれ少なかれ自分の息子のことを恋人のように思ってる節があるんだろーなー。ただ、それが行き過ぎてしまうと……ネオ毒親wwwってゆーか、過干渉は自分の息子にだけにしておきなさいよ😅
先日の『哀れなるものたち』でも気になった突如としてやってる流行病のような“世の中のために何かしなきゃ”がここでも登場w自己愛強め親子の交わらない状況が一周回ってすべき事は灯台下暗しなんだと気付くから結果良いかと。相手に目を向ける事、話をして理解する事、とっても大切✨✨
自分がこれまでに観たA24作品に共通してると感じる“静寂の糸”みたいな一本線がこの作品でも類に漏れずすーっと全編通して通ってる。いつも思うけど不思議な静寂さだよなー。この糸の存在を感じさせないA24作品はあるのかな??公開後の評判はあんまりよくないみたいだけど、A24だし、いくつになってもキュートなジュリアン・ムーアたん観たさに劇場へ✿
この作品をコメディジャンルに紐づけるA24の皮肉を感じる。決して面白いコメディではなく、“滑稽な”人々を嘲笑する作品…。(そのセンス嫌いぢゃないけど😂)
母親って多かれ少なかれ自分の息子のことを恋人のように思ってる節があるんだろーなー。ただ、それが行き過ぎてしまうと……ネオ毒親wwwってゆーか、過干渉は自分の息子にだけにしておきなさいよ😅
先日の『哀れなるものたち』でも気になった突如としてやってる流行病のような“世の中のために何かしなきゃ”がここでも登場w自己愛強め親子の交わらない状況が一周回ってすべき事は灯台下暗しなんだと気付くから結果良いかと。相手に目を向ける事、話をして理解する事、とっても大切✨✨
自分がこれまでに観たA24作品に共通してると感じる“静寂の糸”みたいな一本線がこの作品でも類に漏れずすーっと全編通して通ってる。いつも思うけど不思議な静寂さだよなー。この糸の存在を感じさせないA24作品はあるのかな??
ジギー
似た者親子
辛辣な評価が多いが
反発する似たもの親子の別世界が交わるまで
DV被害者のシェルターを運営する母エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギーは、お互いのことが分かり合えない毎日を過ごしていた。
母はシェルターの青年に理想の息子を思い描き、息子は政治や環境問題に強い関心を持つ同級生の女子高生に母の若き日を見て気に掛ける。
二人のそれぞれの想いは、日に日に強くなっていくが、ある境界線に達した時。
母は子の、子は母の、別の側面に気づいて、ほんの少し寄り添えた気がしたのでした。
相手を尊重するよりも、自己愛が強すぎる。
そっくりな故に、反発しあう二人の感情、行動がわかりすぎて実にイタイ。
如何にもありそうな「映画的な」展開がいくらでも思いつくが、あえてそうしないところがいい。
身近にありそうな、小さな出来事、しかし、当事者にとっては大事なことを扱っている地味でリアルだが小さな感動がある点を支持したい。
A24配給らしからぬ作品
ある所に価値観の違う母と息子、それから何やってるのか良く分からない父親の家庭がありました。母はDV被害などから女性を守るためのシェルターを運営し、息子は画面の向こうのフォロワーに対して拙い歌を歌い、投げ銭を稼ぎ何者かになろうとしている、そんな二人でした。父親はちゃんと働いているらしいのですが、本当に何をしているのかよく分かりません。
息子は同級生の女の子の気を引こうとアレコレ試行錯誤します。母親は施設利用者の女性の息子に、より良い未来を提供しようと奮闘します。その結果、果たして母子の関係性はどのような展開を迎えるのか、といったザックリな説明になります。
1年前に米国で公開された作品ですが、日本では遅れて今となりました。どう見ても不器用な母子関係で、二人ともなにか周りに対してもぎこちない振る舞いが見て取れる。なんだか何をやっても上手くいかない人達だらけの作品で、一体どういう結末を迎えるのか、90分程度の短い作品ということもありアッという間に終わりました。
なるほど『これからの二人に期待!』なヤツですね。
ジュリアン・ムーアってホント良い女優さん
好きな俳優さんのジェシー・アイゼンバーグ初監督作品
予告やフライヤーでは母と息子の心暖まるストーリーぽかったですが、なんか違いました
心は暖まらなかったです
父の「2人とも自己愛が強すぎる」の言葉通り、2人とも自分の事だけに夢中
ティーンエイジャーってそんなものと思うので息子は良いとして
自分の手から離れつつある息子との距離に満たされてないエヴリンが痛々しすぎ
ちゃんと母のいる男の子を息子の代わりにしようとするって、その男の子と母からしたら親切を通り越してホラーになっていくってもので
子供はいつかは親の手から離れるものだし、離れていかないといけないし
でも息子に必要とされてる存在でいたいってエヴリンの気持ちはわかるけど
薄っぺらい考えしか持っていないジギーと暴走するエヴリン、2人に共感はできませんでした
パパはあの家でどんな気持ちで過ごしているんだろうと心配になったり
あのラストじゃ一見ハッピーエンドに思えるけど、私にはエヴリンがまた息子に依存するようになると思えて「うーん…」でした
その母を演じるジュリアン・ムーアがとっても好演されてて楽しめました
★2024年劇場鑑賞06★
似たもの親子
だんだんA24作品が好きになってきている
ワタシの中でA24って「怖い」「不気味」「意味不明」みたいな感じで敬遠していたのだけれど、「カモンカモン」や「インスペクション」なんかを鑑賞して、その真面目な作りに自分の認識が誤っていたのかもな、なんて思っていたところにこの作品、なかなか面白かったのです!
母親役のジュリアン・ムーアのイッチャってる感が物凄いし、息子の薄っぺらな知識の癖下万能感も「オイオイ!」ってツッコみたくなる人物設定はちょっとなぁ、とは思うのですが、それでも互いに心が折れ、藁にもすがる心持ちで距離が近くなっていく(であろう)予定調和なエンディングもなんだか許せるものでした。
上映中、ずぅっと流れている音楽が感情の揺れを表現しているような音階で、演者さんの表情とマッチしていて分かりやすかったのも〇(マル)でした。
観終えてスクリーンを後にする時、一緒に観てくれたパートナーに「面白かったね」と同意を求めると「何が?サッパリ分からん!」と返されました……
うーん、万人受けする内容ではなかったのかなぁ、でもまたA24に会いに行くことでしょう。
誰が為に
DV被害者の為の避難シェルターを運営する母親と、SNSで自作曲を配信しフォロワー数2万人が自慢の高校生の息子の話。
衣食住を誂えてもらっておいて偉そうな事をいう息子ジギーが、気になる女の子達の社会情勢や政治に関することを主張する姿に感化されという超アメリカ人らしい頭でっかちなお話しと、そんな息子の代わりの様に入所者の息子の将来に口出しするエブリンのお話しと…。
母子の絡みで変化する訳ではなく、それぞれが自分が自分がな感じで勝手にコケているだけという展開で、その辺が結局最後まで交わる感じがないからイマイチしっくり来ないし、躓いたことには気付いているけれど、本質に気付いた様な気付いていない様な…。
これはこれで人格の残念さが結構好みな部分もあったけれど、もう一声欲しかったかな。
良かれと思って、の暴力性
邦題が皮肉
お互いを理解するには必要なすれ違いがある
でも、でも、でも...
あー、きっつ。「ゾンビランド」「グランドイリュージョン」でお馴染み、ジェシー・アイゼンバーグ初監督&脚本作品で、予告もいい感じだったから結構期待してたんだけど、思ったのと違いすぎて結構ショックでした。なんなのこれ。88分間、とんでもなくキツかった。
親子共々ヒヤヒヤする行動が多すぎて、とてもじゃないけど見てられなかった。特に母親。シェルターに入居している17歳の青年に対して、犯罪スレスレの干渉を繰り返す。ある意味ホラー。善意という名の奇行に背筋が凍る。自分の意見は必ず正しいと思い込んでいる。大の大人が1番子供じゃん。それが改善されたり、ふと我に返ったり、この映画で伝えたい明確な場面があればなんの文句もないのに、ただ押し付けているだけでメッセージ性なんてあったもんじゃない。
ストーリーに一貫性がなく、自己愛が強すぎる母子を淡々と描いている作品だった。報われるわけでも無いし、成長する訳でもない。これきっかけで親子の絆が取り戻せて良かったね、とはならない。雰囲気と音楽はいいとしても、流石に擁護できないくらい酷かった。怒ってばっかり、叱ってばっかり、押し付けてばっかり。結局、どうして欲しいの? 自分の思い通りに動いて欲しいわけ?
ジギーに関しては、もっと上手く描けていれば悩めるティーンのあるあるみたいな感じで収められたはずなのに、あまりに鈍感すぎてひたすら突っ走っていくだけ。音楽を通して世界中を幸せにすることは容易なのに、金が目的というなんとも残念な心と、好かれたいとしか思っていない馬鹿正直な行動がどうも腹立たしい。絶対成功しないのに...と目に手を当ててしまう。歌声は素晴らしいんだけどね。
人の顔色を伺いすぎるのも良くないけど、相手が嫌な気持ちをしていないかを察する能力は持っておきましょう。そして、いくら息子でも、他人の夢を真正面から邪魔するような人間にはならないように気をつけましょう。そんなことを言いたいがためにこのようなストーリー展開にしたのなら、成功しているんじゃないかな。
好きな女優だけに、残念感大
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