僕らの世界が交わるまでのレビュー・感想・評価
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A24配給らしからぬ作品
ある所に価値観の違う母と息子、それから何やってるのか良く分からない父親の家庭がありました。母はDV被害などから女性を守るためのシェルターを運営し、息子は画面の向こうのフォロワーに対して拙い歌を歌い、投げ銭を稼ぎ何者かになろうとしている、そんな二人でした。父親はちゃんと働いているらしいのですが、本当に何をしているのかよく分かりません。
息子は同級生の女の子の気を引こうとアレコレ試行錯誤します。母親は施設利用者の女性の息子に、より良い未来を提供しようと奮闘します。その結果、果たして母子の関係性はどのような展開を迎えるのか、といったザックリな説明になります。
1年前に米国で公開された作品ですが、日本では遅れて今となりました。どう見ても不器用な母子関係で、二人ともなにか周りに対してもぎこちない振る舞いが見て取れる。なんだか何をやっても上手くいかない人達だらけの作品で、一体どういう結末を迎えるのか、90分程度の短い作品ということもありアッという間に終わりました。
なるほど『これからの二人に期待!』なヤツですね。
ジュリアン・ムーアってホント良い女優さん
好きな俳優さんのジェシー・アイゼンバーグ初監督作品
予告やフライヤーでは母と息子の心暖まるストーリーぽかったですが、なんか違いました
心は暖まらなかったです
父の「2人とも自己愛が強すぎる」の言葉通り、2人とも自分の事だけに夢中
ティーンエイジャーってそんなものと思うので息子は良いとして
自分の手から離れつつある息子との距離に満たされてないエヴリンが痛々しすぎ
ちゃんと母のいる男の子を息子の代わりにしようとするって、その男の子と母からしたら親切を通り越してホラーになっていくってもので
子供はいつかは親の手から離れるものだし、離れていかないといけないし
でも息子に必要とされてる存在でいたいってエヴリンの気持ちはわかるけど
薄っぺらい考えしか持っていないジギーと暴走するエヴリン、2人に共感はできませんでした
パパはあの家でどんな気持ちで過ごしているんだろうと心配になったり
あのラストじゃ一見ハッピーエンドに思えるけど、私にはエヴリンがまた息子に依存するようになると思えて「うーん…」でした
その母を演じるジュリアン・ムーアがとっても好演されてて楽しめました
★2024年劇場鑑賞06★
質感とか最初の方はすごく興味を惹かれた。
けどだんだんエブリンとジェスを見ててイライラしてしまった😅
なんかもうひと展開というかわかりやすい感動があったらもう一段階な作品になったのかな?と思った
お父さんが言った「自己愛が強すぎる」が全てな作品に感じた
似たもの親子
家族関係は難しい。好きでも甘えきれない。嫌いでも別れられない。正直になれば相手を傷つけ、自分も傷つけられる。機嫌を取れば嘘っぽい。3歩進んで2歩下がる感じで、いつか交わっていければいいけど。交わらないままで行く可能性が高い。
この親子は簡単にはいかないだろうけど、かなり見込みがある。人の気持ちを考えず、自分の熱い思いでがんがん行くところがそっくりだから。
恥を恐れて何もやらないよりはいいのではないか。アタックして砕けても、相手の心には爪痕を残せている。いっときは不快に思われても、時間がたって相手がふと我に返るとき、心の空白を埋めてあげられるかもしれない。
様々な感情が胸に渦巻いた。
だんだんA24作品が好きになってきている
ワタシの中でA24って「怖い」「不気味」「意味不明」みたいな感じで敬遠していたのだけれど、「カモンカモン」や「インスペクション」なんかを鑑賞して、その真面目な作りに自分の認識が誤っていたのかもな、なんて思っていたところにこの作品、なかなか面白かったのです!
母親役のジュリアン・ムーアのイッチャってる感が物凄いし、息子の薄っぺらな知識の癖下万能感も「オイオイ!」ってツッコみたくなる人物設定はちょっとなぁ、とは思うのですが、それでも互いに心が折れ、藁にもすがる心持ちで距離が近くなっていく(であろう)予定調和なエンディングもなんだか許せるものでした。
上映中、ずぅっと流れている音楽が感情の揺れを表現しているような音階で、演者さんの表情とマッチしていて分かりやすかったのも〇(マル)でした。
観終えてスクリーンを後にする時、一緒に観てくれたパートナーに「面白かったね」と同意を求めると「何が?サッパリ分からん!」と返されました……
うーん、万人受けする内容ではなかったのかなぁ、でもまたA24に会いに行くことでしょう。
誰が為に
DV被害者の為の避難シェルターを運営する母親と、SNSで自作曲を配信しフォロワー数2万人が自慢の高校生の息子の話。
衣食住を誂えてもらっておいて偉そうな事をいう息子ジギーが、気になる女の子達の社会情勢や政治に関することを主張する姿に感化されという超アメリカ人らしい頭でっかちなお話しと、そんな息子の代わりの様に入所者の息子の将来に口出しするエブリンのお話しと…。
母子の絡みで変化する訳ではなく、それぞれが自分が自分がな感じで勝手にコケているだけという展開で、その辺が結局最後まで交わる感じがないからイマイチしっくり来ないし、躓いたことには気付いているけれど、本質に気付いた様な気付いていない様な…。
これはこれで人格の残念さが結構好みな部分もあったけれど、もう一声欲しかったかな。
良かれと思って、の暴力性
《僕らの世界が交わるまで》
世の中に溢れる"私はこんなに貴方の為を思っているのに"。そうね、"良かれ"と思ってるのが良くなかったりするの。"何で分からないの?"の暴力性。。先ずは"分からないものなのね"と気づくことでやっと交わり始める。。ラストじわじわきますね。。
背伸びしてでも近づきたい、近づこうとしているジギーを笑うことも非難することもできないよね。1番交わろうとしているのは彼なのだから。。
邦題が皮肉
2024年劇場鑑賞17本目。
原題は世界を救うのをやめた時、みたいな感じでしょうか。そっちはまだピンとくるけど、この邦題はなんか嫌味だなぁ。
クラスの頭のいい女子に気に入られようと知識ゼロで政治の話をしようとする息子と、息子には見切りをつけて自分が関わっている施設に来た息子と同じ歳の青年にあれこれ世話を焼く母親の話。政治に興味ないのに女の子に気に入られようとする話、先週「弟は僕のヒーロー」で観たなぁ。
二人とも好き勝手やっててお父さんのことをないがしろにして怒らせていて胸が痛みました。で、なんかむにゃむにゃって感じで終了。あれは交わったうちに入るのか?
お互いを理解するには必要なすれ違いがある
思春期真っ盛りの息子と母のストーリー。
お互いのことを理解するのは難しい。
国や環境が違えど、万国共通で生まれる親子のすれ違いなのではと思った。
自分自身、親とのぶつかり合いはほとんどなく、一見反抗期がなく平穏に過ごせたと思っていたが、
本当にお互いを理解するには、必要なすれ違いがあるのではとこの作品を通じて感じた。
あのアイゼンバーグが監督?
なら駆けつけるよー。
昨日のエマ・ストーンともゾンビランド繋がりで。
あれ…全く良くない。
ああ昨年から続く年末年始の映画大不作はまだ明けない。
でも、でも、でも...
あー、きっつ。「ゾンビランド」「グランドイリュージョン」でお馴染み、ジェシー・アイゼンバーグ初監督&脚本作品で、予告もいい感じだったから結構期待してたんだけど、思ったのと違いすぎて結構ショックでした。なんなのこれ。88分間、とんでもなくキツかった。
親子共々ヒヤヒヤする行動が多すぎて、とてもじゃないけど見てられなかった。特に母親。シェルターに入居している17歳の青年に対して、犯罪スレスレの干渉を繰り返す。ある意味ホラー。善意という名の奇行に背筋が凍る。自分の意見は必ず正しいと思い込んでいる。大の大人が1番子供じゃん。それが改善されたり、ふと我に返ったり、この映画で伝えたい明確な場面があればなんの文句もないのに、ただ押し付けているだけでメッセージ性なんてあったもんじゃない。
ストーリーに一貫性がなく、自己愛が強すぎる母子を淡々と描いている作品だった。報われるわけでも無いし、成長する訳でもない。これきっかけで親子の絆が取り戻せて良かったね、とはならない。雰囲気と音楽はいいとしても、流石に擁護できないくらい酷かった。怒ってばっかり、叱ってばっかり、押し付けてばっかり。結局、どうして欲しいの? 自分の思い通りに動いて欲しいわけ?
ジギーに関しては、もっと上手く描けていれば悩めるティーンのあるあるみたいな感じで収められたはずなのに、あまりに鈍感すぎてひたすら突っ走っていくだけ。音楽を通して世界中を幸せにすることは容易なのに、金が目的というなんとも残念な心と、好かれたいとしか思っていない馬鹿正直な行動がどうも腹立たしい。絶対成功しないのに...と目に手を当ててしまう。歌声は素晴らしいんだけどね。
人の顔色を伺いすぎるのも良くないけど、相手が嫌な気持ちをしていないかを察する能力は持っておきましょう。そして、いくら息子でも、他人の夢を真正面から邪魔するような人間にはならないように気をつけましょう。そんなことを言いたいがためにこのようなストーリー展開にしたのなら、成功しているんじゃないかな。
好きな女優だけに、残念感大
ジュリアン・ムーアが好きなのと、寧々さん&福君による予告編が良さげ、そして、見る前の評点4.5で大分期待して見に行ったのですが…見終わって再度見たら3.5。見誤ったのかな…
うーん、ピンとこなかった。何故、母子の並列列車はクロスすることになったの? それぞれガッカリしたからって、近づく理由が見当たらない。そこの心境変化が雑だったなー。
しかも、ジュリアン・ムーアが、息子を自分の人生の邪魔者にでもしているような態度が受け入れられない。
タイトルからしてラストの流れはわかる映画だけど、 そこにたどり着く...
タイトルからしてラストの流れはわかる映画だけど、
そこにたどり着くまで、
キャラに結構いらいらさせられた
ラストで盛り上がらせるために、
その振幅も含めたキャラ設定なのか?
親子のすれ違いと心の触れ合い
人気俳優のジェシー・アイゼンバーグが脚本と初監督となる作品。
DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する社会参加意識が強い母エブリンとネット配信でライブで稼ぐことを目標にする高校生の息子ジギー。
二人を見守る父親の三人家族のちぐはぐさをリアルに描く家庭ドラマで良作でした。
心に残るシーンがいくつもあり見てよかったです。
特に父親が二人に「自己愛が強すぎる!」と怒りを抑えながら言うセリフは共感しました。
ラストの母と息子の心境の変化も心を打ちます。
高校生や大学生のお子さんのいる方に特にお勧めします。
僕らの世界が交わるまで DV救済シェルタースタッフとして働く母とY...
僕らの世界が交わるまで
DV救済シェルタースタッフとして働く母とYouTube音楽活動に熱心な高校生の息子。
共に理想の親子関係を築けず小さなぶつかりを何度も見受けられる。
ただ母は息子と同じ年齢の被害者の子供と、息子は母と似て社会活動に熱心な同級生に恋することで広がっていた距離や溝が徐々に縮まっていく姿が、まるで本当の親子の関係に触れているようで楽しかった。
若干の物足りなさも否ないが大好きな俳優の一人のジェシー・アイゼンバーグの監督デビュー作として思い出に残る一作となりそう。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 アクアマン/失われた王国 4.5
3 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
4 異人たち 3.7
5 ミツバチと私 3.6
6 僕らの世界が交わるまで3.0
7 弟は僕のヒーロー 2.8
8 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
9 葬送のカーネーション 2.2
10 VESPER/ヴェスパー 1.5
1月3週のおすすめ枠。迷ったらぜひ。
今年30本目(合計1,122本目/今月(2024年1月度)30本目)。
DVだったかシェルター事業に翻弄する母親と、その息子でYoutuberか何かでいわゆるYourtuberとして「お小遣い」を稼いでいる(進路には迷っている模様)との考え方の違いや、相互理解をテーマにした映画です。
どうも海外作品という扱いでは「映画」ではなく、「オーディブルブック」(日本のアマゾンにもある。音声朗読がついてくる本のこと)から派生した作品であるようで、その意味で「音声読み上げの小説が元ネタ」ですので、それを大きく超えることはありません。
Yourtuber?か何か動画サイトで収入を得ている息子さんはそれなりに(その収益を得るために)色々な知識をお持ちで、歴史(いわゆる「歴史認識」というもの)や思想関係などかなりマニアックというか「映画という大衆娯楽でそこをふれるかな…」というところはまぁあるといえばありますが、原作ありですし…。
なお、「1919年に日本が統治」」「それよりも前にドイツが…」というくだり(この部分は主人公が特に配信等の中で何度か話している)は、マーシャル諸島のことです(「ドイツ」がヒントになる。1919年といえば日韓併合後に事件が起きた年でもありますが、ドイツは関係してこないため)。ほか、いわゆる「資本主義と共産主義はどちらが是か非か」といったある程度の知識(高校社会を若干超えるような議論)を求められるところがあります(ただ単にYoutuberであるところの息子さんがそれを知っているだけで、それを知らないと理解ができないというものではない)
日本ではどうしても日本の過去の加害史にふれるのでマーシャル諸島に関することなど深く学習しませんし、「共産主義と資本主義の対立」もせいぜい、朝鮮戦争や冷戦などで扱う範囲にすぎませんが、この主人公…というかアメリカの高校ではここまで深く学習するのかな…、こういった「正しい歴史認識に基づく正しい意味での(過去の)侵略行為があったこと、今でも資本主義・共産主義の対立がある」といったことまで触れているのは良かったです。
採点上以下が気になりましたが、大きな問題ではないのでフルスコア切り上げにしています。
映画の趣旨上、アカデミックな語が飛びまくりになりますので、吹き替え版(あるのかな?)があればそちらも、といったところです。
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(減点0.1/動詞 appreciate の語法)
・ この語は「人の行為」を目的語にとって「感謝する」とはいえますが、「人」を目的語にとれません(「あなたに」感謝する」とは言えない)。
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ヒィヒィ言いながら…
Fan's voiceさんのオンライン試写にて。
ジェシー・アイゼンバーグ初監督作、エマ・ストーンプロデュース、フィン・ウォルフハード&ジュリアン・ムーア主演とビッグネームがずらり!日本で観れるの超楽しみにしてたやつ!
人気配信者で調子乗りまくりだけど現実では非モテの息子は、好きな女の子に好かれるべく永遠に擦り合わない価値観の上で空回り…
母親は実の息子が思い通りにならず、他人の息子(超いい子)に理想の息子像を重ねて押しつけて空回り…
空回り親子の痛すぎる空回りっぷりがすごくてとてつもない共感性羞恥を浴びて死ぬかと思った…けど、だからこそ結末に胸がぎゅっとなった…
結末10分のための苦しみだった…
ジェシー・アイゼンバーグ監督めちゃくちゃ優しい作品作るじゃん…俳優としても好きだけど監督としても好きになっちゃったな
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