「【”独善的で観ていてイタイ、考えは違うが根底が似た者同士の母と息子のすれ違い。”前半は相手の生き方を認めない二人が、再後半、お互いの生き方を認めようする姿に救われるファミリーコメディ。】」僕らの世界が交わるまで NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”独善的で観ていてイタイ、考えは違うが根底が似た者同士の母と息子のすれ違い。”前半は相手の生き方を認めない二人が、再後半、お互いの生き方を認めようする姿に救われるファミリーコメディ。】
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■郊外の町で、DV被害者の為のシェルターを運営するエヴリン(ジュリアン・ムーア)と、自作の歌をライヴ配信する事でフォロワーを増やす事に夢中になっている高校生の息子ジキー(フィン・ウォルフハード)の姿に落胆を隠せない。
その思いを解消するかのように、シェルターに母と共に住む高校生カイル(ビリー・ブリック)に対し、彼女の夢であるレベルの高い大学に入れるために奨学生となるように手段を講じる。
◆感想
・今作を観ているとエヴリンとジギーは自身の行動に信念を持ち行動するのだけれど、それが空回りしている事に気が付かない似た者同士という事が分かって来るんだよね。
・エヴリンは、カイルの気持ちも考えずに突っ走って、カイルの母から”息子は大学に行きたいんじゃない!”と言われてしまうし、カイル自身からも同様の態度を取られてしまう。
ジギーも好きな女の子の詩”マーシャル諸島”を曲にして聞かせるが、表面的には喜ばれるが・・。
<そんな、二人がお互いに遠ざかる心持から、自身の良かれと思い行動した事が空回りしている事に気付いて、徐々に相手のことを知ろうとするシーン。
例えば、母エヴリンが息子ジギーのライブ配信をコッソリ見ている姿や、ジギーが母が運営するシェルターにやって来るラストシーンは、二人の関係性に微かな光が差すかもしれないな、と思わせてくれるようでシンミリと良かったな。>
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