「反発する似たもの親子の別世界が交わるまで」僕らの世界が交わるまで ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
反発する似たもの親子の別世界が交わるまで
DV被害者のシェルターを運営する母エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギーは、お互いのことが分かり合えない毎日を過ごしていた。
母はシェルターの青年に理想の息子を思い描き、息子は政治や環境問題に強い関心を持つ同級生の女子高生に母の若き日を見て気に掛ける。
二人のそれぞれの想いは、日に日に強くなっていくが、ある境界線に達した時。
母は子の、子は母の、別の側面に気づいて、ほんの少し寄り添えた気がしたのでした。
相手を尊重するよりも、自己愛が強すぎる。
そっくりな故に、反発しあう二人の感情、行動がわかりすぎて実にイタイ。
如何にもありそうな「映画的な」展開がいくらでも思いつくが、あえてそうしないところがいい。
身近にありそうな、小さな出来事、しかし、当事者にとっては大事なことを扱っている地味でリアルだが小さな感動がある点を支持したい。
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ITOYAさんのコメント
2024年1月31日
トミーさんコメントありがとうございます。確かに!痛いです。でもちょっと救われてよかったです。ぶつかってばかりじゃ見てられません。もう少し歳を取るとわかりあえるんでしょうけれど、年齢的に遅かったりします。