「任侠を貫く唐獅子の姉御!」唐獅子仮面 LION-GIRL ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
任侠を貫く唐獅子の姉御!
マニアックな映画だから劇場で見るのは無理かなって思ってたんだけど。
なんと、地元の映画館で公開してました!日曜日の昼間の回で見に行ったんですが、さすがマニアック、貸し切りでした。
物心つく前から、映画好きの親父に連れられて、映画館に通った五十数年。70席あまりの映画館で、たった一人の鑑賞は初めてだった。
さて、本作品ですが・・・
永井先生の漫画が大好きです。大概、読み漁ったつもりでいたんですが、この作品は知らなかったなって思ってたら、キャラデザインだけだったんですね。
でも、この「唐獅子仮面」自分は結構好きです。
永井豪イズムとでも言いましょうか。作り手側に永井先生への愛を感じました。如何にも永井先生が作りそうな話、展開だったと思います。まぁ、オッパイがたくさん出てくるからそう思っただけかも知れないけど。
作品の雰囲気も好きですね。
チャチでチープでくだらない。それでいて見入ってしまう。ホラー全盛期の90年代を彷彿させると言うよりも、そのまんまって感じでした。
一般映画で、意味もなく次から次へとオッパイがポロリする映画も久し振りな気がします。まさにオッパイと言う言葉がよく似合う作品です。
でも何か違うんだよな。
永井先生の女性って、みんな綺麗ですよね。綺麗でないって言うと失礼な気もしますが、魅せられない。ただ単にオッパイが出てるってだけ。う~ん、そこで0.5の減点かな。
アシュラ男爵みたいな男女もインパクト強かった。女性の胸があって下半身には男性自身。作り物なら見せちゃってもいいのかってくらい、はっきり映ってます。
まぁ、作品全体、御都合主義の極みです。楽しめるからいいんですけど。
永井先生の作品って、やっぱり実写にするとちょっと弱いんだよね。絵に力がありすぎるって気がします。とは言え、映画好きとしては実写化も見たいわけで。
昔ビデオであった「永井豪劇場」みたいなの、復活してくれないかな。「手天童子」とか、「凄ノ王」とか、まだまだ名作がたくさんあるからね。