罪と悪のレビュー・感想・評価
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もうちょっと
気になる部分、興味が湧く部分は多かったが、どれも回収されず…
・春とヤクザのその後(ヤクザ側の嫌がらせからの2名殺害した時はアウトレイジ的な路線行くかと思ったけど行かず)
・晃の父と佐藤の関係(2人ともあんま良くない刑事って片付けられる)
・朔はなぜ小林少年を標的にしたのか(2人の直接的な関係も無いし晃が小林少年のことを朔に言った訳でもないから理由が不明)
・直哉が引きこもりになった背景(恐らく朔と共に正樹の遺体を遺棄したのだろうが高校卒業のタイミングで急に引きこもり?)
・春が朔の殺害を指示した理由(正樹の仇?小林少年の仇?メンツを守るため?)
こういう所は回収してないのに、朔犯人説の伏線(春と晃で朔の家に突撃した時に父親が朔を隠したがったり、春と晃との会話で垣間見える病んでるアピ)的なのはビンビンに張ってたのが…
正直ヤクザとの絡みは要らなかったが俳優陣の演技力、物語の背景は良かったと思う
盛りだくさん過ぎて2時間では・・・
んー、盛りだくさんで2時間ではまとまりきらなかったような感じ。
こんなのやりたい!から要素を減らせなくてこんな感じに落ち着いたのかな。
ベテランさんの演技もよかったし、少年時代の子供たちの演技も中学生ってこんな感じやったよなーて思わせてくれてよかったと思う。
春と白山会のその後や、晃の父と椎名桔平のつながり方、直哉の引きこもりの原因、朔を犯人とした経緯などなど。それぞれの要素が興味を引く内容だっただけに、それぞれもっと深掘って欲しかったなあと思った。
タイトル的に、そこが焦点ではなく登場人物の心の内なのかとも思うけど、私レベルではこれはどうなん?あれはどうなん?と鑑賞中にあれもこれもとなってしまい、気になることがたくさん残ったままエンドロールとなってしまった。
また時間を空けて観てみようかな。
つらい
若者が苦しむのは見ていて辛くなる
高良さんの学生時代の役者さん
最近よく見る 凄く魅力があるし上手
身代りにさせられたお兄さんが可哀想すぎる
こもっていたんじゃなく、弟に監視されていたんだろうな
高良健吾が複雑な役を演じている
中学生でサッカーの部活仲間で友人だった4人。
複雑な家庭で父親から暴力を受け、母親からも見放されている春
父が警察官の晃
女子からも人気のある朔
お調子者の正樹
正樹の死体が見つかって、
3人は「おんさん」が犯人だと確かめにいく。
そこで、おんさんとつかみ合いになり、、、、
友達を逃し、罪を一人で被った春は
その後、半分ヤクザのような人生を送る(ゴロツキな若者の面倒見がとても良い)
グレーゾーンで生きる春には
春が信じている正義があり、だからこそ春は強くあれる
それがラストの哀しさを際立たせる
朔の生き方は、弱さゆえの顛末だと思う
高良健吾は、やっぱりいい
複雑な春の生き方を、本当にそういう風に生きてきた人として見せてくれる
少年と性暴力と殺人
福井のとある田舎町、サッカー仲間の少年の一人が川で死体に、少年たちは犯人らしき怪しい中年男を殺してしまう。どうやら、その男は少年たちに性暴力を振るっていたらしい。映画では一人の少年、春が罪を被って少年院と言っていたから事件は解決済みかと思っていたら、20年後、同じような少年の遺体発見、再会した昔の仲間たちが事件の真相を探り始め、20年前に遡る、驚きの真相・・。一応、犯罪ミステリーなので真相を知りたくて最後まで観たが、難解というよりどういう意図でこんなストーリーに仕立てたのか、街の体質に問題というが理解しがたい、少年と性暴力と殺人、分かっても後味の悪いだけの映画でした。
他の映画で
ほかの映画で同じような、子供の頃の嫌なことを
大人になってむしかえしてバレていくみたいな
やつあったなーと思いました、思い出せないけど。
最後までフセンノカイシュウをどーするのか見てしまう映画です。
なかなか
良かった、と思う。
ただ、わかりづらい。
少年達が成長して、誰が誰やら(笑)
成長の過程はすっ飛ばされたからわかりづらいのか?
春の毒親達は相変わらずなの?
椎名桔平は…何者?
あ、あの子達双子だったんだ。
少年院行ったの?
などなど。
仕方ないのかなぁ。
いろいろわからないが、でも少年達のシーンは心に沁みた。
素直だった少年達よ〜。
消化不良
気になることが多すぎて、消化不良。
ヤクザとのケジメはどうなったの?
あれだけの証拠で、マサキと朔がレイプされてて、朔が殺したとわかるか?
小林と佐藤の関係性もわからないまま。
おじさんにレイプされそうになっても、意識があるなら、逃げられないか?中学生とはいえ、男が2人もいて。
マサキの最期(死に方)も、都合が良すぎる。
春がアキラにもう会うのはこれで最後だというかど、小さな町の反社と刑事なら、それは無理だろ。
全く入り込めなかった💤
画面の中ではヤバい事が行われているのだろうけれど実感がわかず、台詞芝居に偏っていて全く入り込めませんでした。邦画の悪い所を凝縮した様な映画だと思います。反社がオシボリや水を売り付けようとしたり、メンツと言って自尊死を守りたいだけなのは、私にとっては陳腐な下等生物に思えます。
【“そろそろ、あの20年前の忌まわしき日に起きた事を話そうか。”今作は山間の小さな町で起きた少年殺害事件により、別々の人生を歩んだ少年の同級生3人の生き様を描いたサスペンスミステリーの逸品である。】
■山間の小さな町の橋の下で、木田正樹少年の死体が発見される。同じサッカー部で、同級生だった阪本 春(成人後は高良健吾)、吉田 晃(成人後は大東駿介)、朝倉 朔(成人後は石田卓也)は、河原の粗末な小屋に住んでいた”オンさん”が犯人だと決めつけ、3人で彼の家を訪れ、朝倉 朔がシャベルで”オンさん”を殺してしまう。
だが、家庭内暴力により”悪を憎む”阪本 春は、全ての罪を被り、”オンさん”の家に火を放ち、少年院に入る。
そして、20年後。同じ町に住みながら顔を合わせなかった3人。春は、闇仕事も請け負う実業家に、晃は父と同じ刑事に、朔は農家になっていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まず思ったのは、今作が初監督だという齊藤勇起氏のオリジナル脚本のレベルの高さである。これが、百戦錬磨の監督であればこんなことは書かないが、初監督で今や貴重なオリジナル脚本の深くて重くて、多数の人物を20年の歳月を盛り込みながら練り上げた脚本のクオリティの高さには、敬服する。
てっきり、有名ベストセラー作家の本が原作だと思っていたよ。
・20年前の出来事を引きずって生きる、春と晃と朔の疚しさにフォーカスした脚本が見事なのである。
特に、木田正樹少年殺害の20年後に起きた、犯罪組織と癒着した町を牛耳る刑事佐藤(椎名桔平)が”面倒を見ていた”、春と同じくシングルマザーから虐待されていた小林少年が、木田少年と全く同じ状況で殺害された事から、次々に明らかになって行く事。
小林少年の死体には、木田少年の財布が入って居たり・・。
・殺人事件を捜査する晃と、調査される春が対峙するシーンや、晃がずっと春に対して持っていた疚しさを詫びる橋上のシーンは、グッと来たな。
”何だ、こんな簡単な事だったのか・・。”と言って二人は肩を抱き合うのである。
二人が少年時代に戻ったかのように、友情を確かめ合うからである。
・設定の上手さは、更に続く。朔の弟ナオヤが、ずっと引き籠りになっていた理由。それは、彼が少年時代に”オンさん”にレイプされ、助けようとした朔も又同様の事をされていた事。
そして、それに感づいた木田正樹を、朔が蹴った時に正樹が石に頭を打ち付け、死んだ事が、最後半に描かれるのである。
■春と晃は、引きこもりのナオヤに会いに行くが、彼は殺鼠剤を服用して死んでいたのである。そこに駆け付けた朔の姿。
そして、春と晃は朔を夜祭に呼び出し、真相を聞こうとするが、朔はそれに応えずに一人歩き去り、公園から出ようとした道で、”暴走軽トラック”に撥ねられて死ぬのである。
このシーンの意味は、分かるよね!
私は、こういう観る側に想像させる手法が好きなので、この演出を指示するのである。
<今作は、少年時代に犯した殺人の”罪”の意識を抱えつつ、大人になった三人の男の生き様と、真なる”悪”とは何であるかと言う重いテーマを、閉塞感に満ちた山間の小さな町を舞台にしながら描いた、社会派の要素も絡めた、骨太なサスペンスミステリーの逸品なのである。>
題材としての使い捨て
子供時代に人には語れない思い出を共有した幼馴染3人が大人になって再会した時には刑事と闇社会の人間そして人目を忍ぶように暮らす農業従事者だった。再び動き出すあの日の謎、そして新たに起きる謎というお話です。乾いたノアール風物語は見応えがあり、特に高良健吾さんはいい人役の時よりずっと魅力的でした。でも・・ (ここからはネタバレになるかも知れません)
本作は殺人の絡む物語なのですが、広い意味で、ジョディ・フォスターの言う "Because she was raped" 映画と僕の目には映りました。被害者は単に物語の動機付けの為に酷い目に遭い消費されるのに、その人物の心情の掘り下げも犯人側の視点もありませんでした。
もっとも、僕がそんな見方が出来るようになったのは近年のことなので偉そうに言えませんし、娯楽映画にうるさい事を言い過ぎなのかもsれませんが、終盤は胸糞悪かったです。
立派過ぎる題名
映画『罪と悪』題名に映画の内容が負けているな、人間の原罪にでも迫るのかなんて期待したのですが、出てくるのは悪ぶっても善人ばかり。ラストの処理もいただけない。限られた時間と予算の中で、とりあえず作品にしてみました的なもどかしさしか残らない。
みんな善人に見えるんですが。
そう、根本的にみんな善人なんですよね。
なんで、こんないかめつい題名になるのか。
子供のころの仲良し仲間とふとした間違いから犯した殺人、それを精算せぬまま大人になった主人公。
やがて大人になり、それぞれの生き方を。
だけど過去の過ちを精算しようと。
そこから、いろんな風景が見えてくる。
そんな流れでしょうか。
題材としては面白いし、興味も湧く。
ただ、映画の出来となると。
消化不良でしょうね。
なんか、ラストもよくわからないし。
なぞなぞで終わってしまうような部分とか。
決められた制作費、決められた時間
この枠内で作られた作品だなと。
そこそこの俳優陣がでて入るんですが。
皆さん忙しいのでしょうね。
納得ゆくまでの映像、演出を追求したのかなと。
今の、日本映画の悲しさが詰まってます。
本物思考というか、こだわりというか、どこに行ったのでしょうか。
反社の人が着てる服が、中国大手通販sheinの服で、私も持ってるなんて服が、ちらほら。
ラストの人のマドラスチェックの半袖は、ユニクロですよね。
私も持ってます。
反社の人たちって、高い服きますよね。
Tシャツ一枚1万円とか。
田舎の反社だから、安物でもいいのかな。
なんて、思ってしまいます。
些細なところでも、こだわりが欲しかった。
罪の源流となった事件もありきたり。
主人公の少年達が、小児性愛者にレイプされたことが始まり。
これも、今どきのはやりなんじゃないですか。
一昔前までは、まさかなんて言っていたのに。
今じゃテレビのワイドショーでも取り上げる、はやりの話題。
そんなこと言ったら失礼でしょうか。
小児性愛者の存在自体が、まるで悪のような描き方。
ほんの百数十年前までは、少年愛なんて当たり前だったのに。
戦前までは、その名残もあったはず。
このあたりに、事件のきっかけを持ってくるあたりも安直。
『罪と悪』なんて、人間の存在自体を問われるような題名をつけたんだから。
もっと、深くこだわった作品を作ってください。
そう思ったのは、私だけでしょうか。
久々の
貸切でした、まぁ来週には終わるしね。どこかで聞いたようなストーリーでしたが、仲々ダイナミックで良かったんじゃ? ラストこれで? 感でしたが、交通整理バイトの様子を見て察するべきなんでしょう。
高良健吾カッコいいなー大東くん体大丈夫か? 驚く程イイ顔になったな、石田卓也くん。そういや奥さん以外女っ気無かった。
途中から迷走気味・・高良/大東は素晴らしい
・ほぼほぼ「ミスティック・リバー」のリメイク。ラストは違うが、3人の幼馴染、子ども時代の悲惨な出来事、その秘密➡大人になってからの再会とその出来事の解明というメインストーリーも、悲惨な出来事の中身も、3人のキャラクター設定も、ほぼ同じ。
・大人になってからのパートでサイドストーリーにやたらと時間を費やし、何を描きたい映画なのかよく分からなくなっている。2つ目の殺人の意味はほとんど理解できなかった。
ヤクザとの抗争部分は長すぎ多すぎ(グロいシーンとか全く不要だと思う)、警察の捜査とそこに出てくる椎名桔平の闇は非常に中途半端。晃の決意表明があっただけ。
サイドストーリーよりも、3人の、あの過去を抱えて生きてきたこれまでの人生をもっと掘り下げてほしかった。
・中学生時代の4人、特に春役の子がとても良かった。中学時代のパートは非常に良かった。警察パートも良かった。椎名桔平はむろん間違いない。つまり前半はとても良かったということ。
佐藤浩市の登場は、とってつけた感あり(こんな大物に出て貰う以上は、長いシーンにしなくちゃ、みたいな。)
・高良健吾、大東駿介ダブル主演に近い(どういう場合に「ダブル主演」と言うのか知りませんが)。高良健吾はこの役には少し線が細い気もした(あの中学時代の春役の子が大人になると、もう少し、見た目からして強そうになると思う)が、春が、自分の育った家庭とは違う家庭をつくること、それを守ることに命をかけている、という人間なのは良く分かった。大東駿介は真面目な若手刑事という感じがよく出ていた。勝矢とのバディ、長い追走シーン、良かった。
20年前からの蝋燭
罪と悪
ずっと全てを崩したかった。炎に照らされ、自分自身と友人への別離を告げる。
そのままで残るのは、春が嫌悪してきた町を牛耳ってきた男と、その息子だ(そして彼自身は、この町が好きだと言う)
お前たちが生きていてくれれば良いという言葉は嘘じゃない。しかし真実は残酷で、寄る辺は失われる。
家族を持っても、組織を率いても、どこか遠くで生きているかのようだった。
新人監督でこの完成度は驚き
本作の監督を務めた齋藤勇起は、本作が初監督とのことだが、そうとは思えないほど密度が濃く、完成度も高い作品だった。
脚本で褒めたいのは、誰がいい、悪いといったように単純な勧善懲悪モノにしなかったことだ。人によって正義が変わってくるように、なにが“悪”でなにが“罪”なのかも変わってくる。もっと言えば、年齢によって立場は変わってくるわけで、同じ人間でも“悪”や“罪”の基準は常に変わっていくだろう。正解のない難しい問いにいきなり挑んだ齋藤監督の意気込みは大したもんだと思う。
本作は主人公たちが子供時代に犯した“殺人”という重い罪が、20年以上の時を経て再び再燃する仕組みになっているが、どれだけ時が経過しても犯した罪は消えないという製作陣からのメッセージのように感じた。主人公たちが過去の罪で今さら捕まることはないだろうが、罪悪感は一生消えないし、もしかしたら逮捕されたほうが罪を償えた気になって楽かもしれない。そういった意味ではかなりビターな内容だったのではないだろうか。
俳優陣の演技も本当に素晴らしかった。高良健吾、大東駿介、石田卓也らメイン3人の演技は全員良かった。それぞれ立場は違うが、今を必死に生きている様子を3人の俳優がそれぞれ違う角度で表現しており、とても見応えがあった。
そして子役たちの演技も忘れてはいけない。とてつもなく難しい役柄だったはずだが、リアルというものすら超越した演技で、“田舎の普通の高校生”が“人を殺した犯罪者”に移り変わっていく様子を繊細な演技で魅せていて素晴らしかった。
最後それぞれのキャラクターがどうなったかは詳しく描かれない。ただ、それはそれで鑑賞した人の想像に任せればいいのかもしれない。齋藤監督の次回作が今から楽しみだ。
罪と悪と馬鹿?
過去の事件と現在の事件がリンクして、ってプロットはまあありがちな話で、描きたいのは人間ドラマなんでこのプロット使わせていただきましたって作品か? にしてもディティールが雑すぎて、ミステリーとしては成立してないし、人間ドラマもいろいろ中途半端。
前半風呂敷広げてたんで、後半のたたみかたを期待していたらどんどん話が破綻していった。
とにかくツッコミどころ満載である。とくに酷いのは、直哉の自殺体を発見するや、部屋を探しまわってベッドの下から血痕のついた石を見つけて「これを探していたんだ」ハイ、小林少年の殺害被疑者決定ってあんまりじゃないか? 捨てにくい特殊な凶器ならともかく死体は河原に、凶器の石は自宅のベッドの下ってありえんだろう。田舎の警察はノーミソないのか?
珍しく佐藤浩市が死なない役だった。
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