「日本版「ミスティック・リバー」」罪と悪 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
日本版「ミスティック・リバー」
20年前に友達が殺された。
川辺に捨てられていた。
その原因は町外れに住む1人の変質者。
その浮浪者は少年を餌食していた。
オリジナル脚本だそうですが、クリント・イーストウッド監督の
「ミスティック・リバー」そっくりではありませんか?
5人の仲良し少年の、春、晃、朔と弟の直也そして正樹。
その中の正樹が殺された。
そしてその原因を作った浮浪者の家へ行った4人は、
浮浪者を殺してしまう。
そして「俺に任せろ!!」
そう言った春は男を家ごと放火して焼いてしまう。
これが発端。
《20年後》
春(高良健吾)は多分、殺人の罪で少年院に行き、
今では更生して町の青年実業家としてちょっとは顔を利かせている。
彼の後ろ盾の刑事・佐藤(椎名桔平)がいて、春は彼の内通者の
スパイらしい。
そこへ20年ぶりに晃(大東駿介)が刑事として町に戻ってくる。
晃は春に「済まない、申し訳ない」と、
ずうっと思っていた。
朔は農家を継ぎ弟の直也は高校に入ってから引きこもっている。
3人は再び接点を持ち始める。
春の息のかかった少年が、正樹と同じ場所・・・川辺で他殺体で
発見される。
そして、遂に明らかになる20年前の殺人事件の真相。
それは意外なものだった。
真犯人は、正樹を殺したのは朔(?、本人は否定)
動機は浮浪者に弄ばれた事実を秘密にしたい正樹と口論になったのだ。
そしてもつれ合ううちに正樹は死んだ。
その事件と20年後の少年殺人事件との接点が薄い。
20年前に正樹が持っていた財布。
それを20年後に殺された少年が所持していた?
そして朔の引きこもりの弟・直也の自殺体が晃に発見される。
「ミスティック・リバー」の出来損ない・・・ですね。
演じた役者は一流。
佐藤浩市まで特別出演。
高良健吾はヤクザとも実業家とも見える不思議な役作り。
ショーン・ペンの役が高良健吾。
刑事のケビン・ベーコンが大東駿介。
殺された正樹はティム・ロビンスの役か?
朔(石田卓也)でしょうかね。
なんか感動するというより、消化不良でした。