「色々詰め込み過ぎて最後は駆け足。」罪と悪 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
色々詰め込み過ぎて最後は駆け足。
罪は自分が罪と思わない限り罪じゃない、ってこの胸くそ悪い台詞が一番の核になっている。受け入れるのか。逃げるのか。誰かのせいにするのか。この重要な言葉をあえてモブに言わせたところは上手いと思った。
中学生の時に犯した重罪の呪縛に苦しみながら大人になった3人。再び起こるある少年の死をきっかけに20年の時が動き出す。現在と過去を行き来しながら途中までは面白かったけど、終盤がとっ散らかってしまった。結局そんな終わり方なん?それでいいの?ってかなんでその発想に辿り着いたん?遺品ひとつで?
春が絡む裏社会のエピソードがメインになってて、枝分かれの話がいっぱいある。でも、そこじゃないんよ。もっと立場の違う2人が事件の背景に迫っていく感じが見たかったのに。一番見たかったところがすっ飛ばされた気がしてモヤモヤしてしまった。
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